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放送作家が教える「企画の伝え方」

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早稲田大学エクステンションセンターでレクチャーしている「構成の技術」に関するマガジンです。座学+ワークショップ形式をとり、本を読むだけではわからない部分を体感していただき、自分の…
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2022年12月の記事一覧

【尊いウラ技】なぜ映像や文章で感動するのか?映像のプロが教えるマル秘テク

感情に訴えかけるコツ【伝え方で大切なこと】 結論、感情移入してもらうためには、 感情移入してもらうためのコツがあります。 その技を駆使することで 伝えたいことをしっかりと伝えながら あなたの発信をより楽しんでもらうことができます。 視聴者・読者が自分ごとに置き換えられるか? なぜ感情を揺さぶる書き方、伝え方が大切なのか? その理由は、あなたの発信から離脱させないためです。 離脱させずに最後まで読んでもらえば あなたの発信に対する理解も深まりますし メッセージも伝わり

【絶対に驚くやつ】相手を驚かせるプレゼン。オチよりも重要なのは○○です。

もしも水戸黄門が○○だったら 有名な作品で水戸黄門があります。 将軍の身分を隠した黄門様が、街で悪事に出会って 最後には悪党をとっちめると言う 爽快な作品ですよね。 悪党の気分をイメージしてみましょう。 あの作品でもし 最初から黄門様が身分を隠さずにいたら? 街で悪事をした時に出会った老人の旅人に 「頭が高い!水戸光圀公なるぞ!」と言われてしまったら? きっと悪党としては 「そうか、黄門様だったのか・・・しまった」くらいのダメージですよね? ところがドラマでは 冒頭で悪

レベチ【何倍も深く伝わる伝え方】プレゼンが生まれ変わるために気を付けること

意外性を強めるために気をつけたいこと あなたが意外性を作り出したい時の注意点としては、 「乱暴に視聴者を裏切っても意外にはならない」 というポイントがあります。 ふりを作る部分で 視聴者に「こう思って見て・聞いてほしい」と言うふりを作るわけですが、 これは理解してもらえるように時間をかけてゆっくりセットアップことが大切です。 なぜならば、ここのふりが弱いと 最後にどれだけ意外なことを言っても 視聴者は理解ができず、「なんで?」となってしまいます。 最後に意外性を出すた

これさえ知っておけば最強!ネタやプレゼンや自己紹介、用途は色々【フリとオチを使いこなす方法】

2つの組み合わせが意外性には欠かせない 意外性とは、 思っていたことと違う! と感じた時の感情ですよね。 まずはこの「思っていたこと」をセットアップすることが重要です。 ここで見る人、読む人の気持ちを誘導します。 これは作品や文章の序盤で行う 「そういう気持ちで作品に触れてください」と言う 製作者のアナウンスです。 エンタメ作品では最初に作品の世界観を提示して、 どんな設定なのか? 主人公の目的は何なのか? を視聴者に理解してもらいます。 意外性を作るためには

【めっちゃ意外】【そう来るとは!】プレゼンで効く意外性を作る方法

【伝え方を鍛える】意外性の作りかた【基本】 結論、意外性を作っていくためには「フリ」と「抜け」が必要です。 文章を書く前にしっかりと「フリ」と「抜け」を作り、構成に組み込むことで 簡単に意外性を感じさせることができます。 意外と感じる仕掛けとは という言葉を聞いた時、 あなたはどんな感想を抱きますか? あ、そう。まだ未熟なのね。 なんだか下手そうな人の発言かな なんとなく、そんな感じを受けるかと思います。 実は先ほどの言葉は全体の一部分です。 次に全体をお見

【こんなにカンタンなの?】プレゼンは、これマネすればOK【コスパよく効果が出る!】

注意! 一気に情報を出すと伝わらない この方法は今すぐあなたも真似をすることができます。 そして効果はすぐに出てきます。 注意点としては、たくさんの情報を一気に出さないことです。 あえて少しだけ=チラ見せすることで 相手の興味を湧き立たせることができる ということはあなたもピンとくるかと思います。 ちなみにこれを踏まえて上で 「説明の方法」と「プレゼンの方法」を使い分けると より効果がアップします。 今回あなたが使うのは「説明の方法」なのか? それとも「プレゼンの方

【崖を攻略】【チラリがカギ】テレビ制作で使うプレゼンの凄ワザ

伝えるとは「崖の間に橋をかける」こと 離れたところにいる相手があなたの方に近づくために 崖に第一歩を踏み出せる橋を作るイメージです。 橋が無ければ崖を渡ることはできませんが しっかりとした橋があれば簡単です。 橋を作ることがあなたの役割=伝えるということの正体です。 先程の番組冒頭、 理解度でいうと この段階ではお客さんはまだ番組にことを何もわかっていないので 「面白そう」と感じさせる程度にとどめます。 次にもう少し詳しく企画の内容を説明することで 橋の2歩目へと誘

もう自分のペースでやらない!?【失敗しないプレゼン】「超上手くなる!至高の伝え方」

あなたは伝える時に「相手の理解度」をちゃんと気にしているか? あなたがテレビを見ている時を想像してほしいのですが、 内容を100%わかってやろう! と気合を入れて見てはいないと思います。 スマホをいじっていたり、家族と会話をしていたり・・・という感じのはずです。 そこでテレビ番組は、 そういうスタンスの視聴者にもちゃんと伝わるように 独自の戦術をとっています。 導入の情報はグッと絞ってスタートします。 ・番組A:今日は紅葉が素敵な京都を旅します。今しか見れない素

「まさかのそっち!」「目からウロコ」プレゼン苦手さんが気にすべきたった1つのコト

○○を使って相手が「理解しやすい状態」を作り上げる 伝える時にあなただけがわかっている状態で 自分勝手にその情報をただタレ流すだけでは 相手は理解できません。 伝えようとするあなたと 情報を受け取ろうとする相手との間には大きな溝があるからです。 そこで効果を発揮するのが戦術です。 そこで相手が理解しやすい状態を作り上げるために戦術を使うのですが、 そこにはいくつかの技があります。 ・伝える情報のテーマを1つに絞ること ・興味を持ってもらえる切り口でスタートすること

【ビックリするほど】放送作家が教える「プレゼン」のスゴ技

なぜ伝える時に○○を使う必要があるのか? どうして伝える時に戦術が有効なのか?と気になりますよね? 以前、↑こちらの記事でも書きましたが 伝えようとするあなたと 情報を受け取ろうとする相手との間には 大きな溝があります。 2つの間の溝を埋めることが「伝えること」になります。 つまり、この溝を攻略するために 戦術が有効になります。 イメージしてみてください。 崖の手前にあなたがいて 崖の向こう側にいる相手を あなた側に連れてくるとします。 うまくできれば、相手はあなたの

もうプレゼンはしない!?「超伝わる!匠の発信ワザ」もうこれまでのプレゼンには戻れない

伝え方に問題を抱える人が気づいていない初歩的な1つのこと 結論、伝える時の「戦術」を意識していないことが問題です。 いつも話している日本語だし、 なんとなく話せば伝わるだろうという甘えのもと、 適当に伝えているから伝わらない、 という事実に気がついていないのです。 スポーツで相手を攻略するために戦術があるように、 将棋などで相手を攻略するために戦術があるように、 伝える時に相手にちゃんと伝えるためにも戦術があります。 戦略があるから勝てる確率が上がるように 戦略がある

「たったこれだけで?」「情報は少ない方が有利?」コスパの良いプレゼンの奥義

情報が少ないと伝わらないのでは?と疑問の落とし穴 相手の聞く準備を整えるために 一気にたくさんの情報を伝えず情報を絞りましょう という話をすると必ず 情報が少ないと伝わらないのでは? という疑問を抱く人が出てきます。 そう思う気持ちもわかります。 ただし真実は逆です。 多すぎるから伝わらない ということをあなたは知らないから そのようは発言につながります。 発信のプロは必ず情報を絞ります。 なぜならそれこそが伝えるために黄金ルールだからです。 伝えることはキ

プレゼン帝王のスゴいスピード・コントロールとは?【何をどう操るのかを公開】

実際に話す速さや、文章なら文章の情報量を調整する 「1:実際に話す速さや、文章なら文章の量」の解決法として 焦らずに話すことは 意識すれば誰でもできると思います。 ただ、いくらゆったりでもそれだけでは通じません。 情報量もゆったりする必要があります。 重要なのは 「2:1度に発信する情報量」こちらのコントロールです。 情報量もゆったりするとは あなたが発信する情報量は極端に少なくするということ。 なぜなら人間が一度に理解できる情報量は少ないからです。 一気にたくさんの

なぜプレゼンのスピードを間違うと致命的なのか?

リードする立場のあなたが注意すべきこと 「相手ありき」で発信する際には ちゃんと相手も理解しているかを見ていくことが大切だと述べました。 もちろんプレゼンでも、文章でも 「今これを発信しましたがちゃんとわかりましたか?」と いちいち確認できれば良いのですが 現実的にはできません。 そこで重要なのが 発信者であるあなたのスピードをコントロールすることです。 ここでのスピードには2つの意味があります。 1:実際に話す速さや、文章なら文章の量 2:1度に発信する情報量