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放送作家が教える「企画の伝え方」

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早稲田大学エクステンションセンターでレクチャーしている「構成の技術」に関するマガジンです。座学+ワークショップ形式をとり、本を読むだけではわからない部分を体感していただき、自分の…
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2022年11月の記事一覧

TPOによって使い分ければ、勝ち確になれるワザ。

今回は説明とプレゼンの違いと、 その使い分けについてお伝えしました。 あまり知られてはいないかもしれませんが 説明とプレゼンの使い分けは TPOに合わせて行うべきです。 このことを知り、使い分けをできるようになると あなたの伝える力はレベルアップします。 詳しくはこちらをどうぞ。 最後までお読み頂きありがとうございます。 記事を見てなかなか楽しめたかもという方は 『スキボタンを』 今後もちょっぴり期待出来そうと思ってくださった方は是非 『フォロー』をお願い致します

このどちらを使うべきか?と言う感覚は経験を積むとわかってきます。

説明もプレゼンも、出す場所を間違えると 雰囲気をぶち壊します。 厳かな祭典などでは、 説明形式があっているでしょう。 会社説明会も説明形式が一般的です。 ただし、知名度が低いなど不利な戦いの場合は、 思い切ってプレゼン形式でアピールすると言う手もありです。 逆に相手を楽しませるべき場所で 説明形式を使うとしらけさせてしまうでしょう。 このどちらを使うべきか?と言う感覚は 経験を積むとわかってきます。 ただしその第一歩となるのは 説明とプレゼンの違いをちゃんとわかっ

あなたは聞き手の熱量を判断基準にできているか?

説明とプレゼンの使い分けはどう判断するのか? これからあなたが何かを伝える時に 説明とプレゼン、一体どちらの形式を使えば良いのか? 説明=「あなたの伝える情報を知りたい人用」 プレゼン=「まだあなたが伝えることにまだ興味がない人向け」 先ほどこのように記しました。 つまりは、聞き手の熱量がどれくらいあるのか? と言うことが判断基準になります。 オリエンテーションのようなバトルの場合は 説明では勝てないでしょう。 逆に誰かに手順の説明をする場合は、 プレゼンだとイラ

テレビ番組は「バラし」と「ジラし」でできている

巻き込んだ後に、焦らすことで知りたくさせる 一段目から落ちたことで 聞き手は少しだけあなたの伝えることを知りたい状況になっています。 しかし説明と比べて 相手の「知りたい」というモチベーションはさほど高くはありません。 理由がわかればきっともう飽きてしまうでしょう。 そこでプレゼン形式では、 冒頭の答えをすぐには教えない=ジラす という手法を使って興味を継続させます。 ジラらすことで もっと知りたい!という気持ちを育てるのです。 この「疑問や謎がすぐに明かされない

【プレゼン】あざといかもしれないけど超有効なオープニング技

巻き込み、知りたくなる状態を生み出す 映画の冒頭で爆破シーンから始まることってありませんか? それを見たあなたはどんな気持ちになるでしょうか? え?なに?どういうこと!? と、そんな心境になりませんか? テレビのバラエティ番組でも 泣いているタレントや俳優の姿が出ることがあります。 ただし、すぐには理由は明かされません。 こちらも同じく、見てしまったあなたは なんで泣いてるの?どんなことがあったの!? と、一瞬気になってしまうはず。 実はこの心の動きが鍵です

【プレゼン】最上段からいきなり突き落とすかのように巻き込む方法で勝つ

プレゼン形式は、○○です プレゼン形式は「あなたが伝えることにまだ興味がない人向け」に 伝える時に効果を発揮します。 説明と違う点は、 相手にさほど聞く気がない、という状態でスタートすることです。 そんな相手に伝えるわけですから 相手に頑張るつもりは全くありません。 階段を登ってくれる気力もありません。 そんな相手に対し、あなたが伝えたいことを伝えるためには 階段を下から1つずつ上がるのではなく、 最上段からいきなり突き落とすかのように 巻き込む方法が有効です。 イ

相手が”切羽詰まってない”なら、「説明」しちゃダメな理由

説明形式はわかりやすい、しかし○○です この形式は大前提として 「あなたの伝える情報を知りたい人用」に使うものです。 そして「とても退屈である」という特徴があります。 相手が「知りたい」と思ってくれているので 割と積極的な姿勢であなたの発信を聞いてくれます。 だから、退屈でも問題なく、 さらに「1つずつ階段を登ってきてください」 というお願いをしても素直に頑張ってくれます。 家電製品の取扱説明書などもそうですね。 困った時に見ることが多いかと思いますが 見る人は「

【プレゼン:知らないと損する】埋めればわかる圧倒的便利なテンプレ

大きなテーマを、どう伝えるのか?を決める 大谷翔平という大きな情報を伝える時に あなたなりの切り口を準備する。 その時にこのフレームが使えます。 「大谷翔平とは@@である」 この@@を埋めてみましょう。 @@に入れる内容は、あなたが伝えたいことです。 例えば・・・ 大谷翔平とは記録更新の鬼である 大谷翔平とは岩手の星である 大谷翔平とは二刀流の選手である ここを決めることで 様々な方向で伝えることができることがわかると思います。 分かりやすく伝えるための注意

【もう起承転結には戻れない】プロのヒミツ技

なぜプロのプレゼンは“ちゃんと伝わる”のか あなたと、プレゼンが上手なあの人との差は何でしょうか? あなたと、プレゼンのプロとの差は何でしょうか? あなたはひょっとしたら差の正体に まだ気づくことができないかも知れません。 確実に言えることは その差は「たくさんの技」によって生み出されています。 あなたには見えないけれど、 プレゼンが上手な人には見えていて、 それらを使いこなしているからこそ プレゼンが上手なのです。 あなたがちゃんと伝えるためには そ

メジャーリーグ大谷翔平がまさかの大ピンチです

「切り口」とは、伝えることの「ガイド役」です 伝えることの冒頭に この切り口を提示すると伝わりやすくなります。 ・メジャーリーグ大谷翔平がまさかの大ピンチです! →ピンチになった話を伝えたい!と言う意図が伝わる 大谷翔平と言う大打者には様々な情報があります。 それを全て一気に伝えることはできません。 そこでまず冒頭にあなたの切り口を提示することで 相手に「今から受け取る情報をどんな気持ちで聞けば良いのか」 と言う伝えわるための準備をさせてあげます。 × 大谷翔平の話

仕事ができる人に見えるエグい最初のつかみ③選

プレゼンで最も大切なのは「始め方」 プレゼンで大切なポイントというと 画期的なアイデア、ソリューションや 聞き手を魅了する話ぶり、論理展開などと思いがちですが それよりも大切なことがあります。 それがプレゼンの始め方です。 小説でも映画でもテレビ番組でもYouTubeでも 最も大切なのは 一番最初にあなたがお客さんを触れ合う瞬間です。 このファーストコンタクトが全てを左右します。 その理由をご存知ですか? 最後までお読み頂きありがとうございます。 記事

あなたはGoogleマップのナビで「どこまで詳しく目的地」を入れますか?

あなたは渋谷駅にある、@@のお店へ行きたいとします。 その時にナビに「渋谷駅」と入れますか? おそらく、お店の名前まで打ち込みますよね? 情報の発信もこれと同じです。 切り口がない状態とは 「渋谷駅」までしか打ち込んでいない状態で歩き出すこと。 なんとなく、と言う状態で情報を発信しているのと同じです。 目的地が漠然としているので 辿り着くまでにあちこち迷うのは当たり前。 だからこそ 情報の切り口を決めることが大切なのです。 最後までお読み頂きありがとうございます

悪魔的にズルいプレゼンを学べる教室【早稲田大学エクステンションセンター】

プレゼン資料の作り方を習う教室はないかな? プレゼンの教室ってどんなことやるのかな? この記事はそんな方へ向けて書いています。 こんにちは、放送作家の村松です。 私はキャリア20年超えの放送作家として これまで「池の水ぜんぶ抜く大作戦」「出没!アド街ック天国」「スッキリ!」 「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 路線バスで鬼ごっこ」「ハモネプ」など 多くの番組制作に携わってきました。 そして20年以上のキャリアで培った伝える技術を詰め込んだ講座を 早稲田大学エクステンショ

圧倒的に失敗しない必勝プレゼンの基本構成【反則ルールも公開】

発表とプレゼンは全然違う 突然、プレゼンしろと言われた時、 あなたはどうしますか? 多くの人がこれまで学校などで行ってきた 「発表」のフォーマットで挑むと思います。 そして なんだか上手くいかない・・・ という経験をするのではないでしょうか。 発表は、あなたの思うこと、感じたことを発すれば良いのですが プレゼンは全然違います。 まずはこの事実を知ることと、 発表とは違うプレゼンのノウハウを理解することが 失敗しないための王道になります。 最後までお読み頂きありがと