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#読書感想

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2020年6月の記事一覧

読了。

今際の国のアリス、一気読み。 すごい世界観。 一気読みするとわかるんだけど、 結構、時間軸が戻ったりして、 色々な箇所で起きている別々の話が走る。 でもそれがあるところでつながって 結局1本のストーリーを織るという 緻密な構成だった。 そして、 おそらくこうだろうな と思っている展開を 一度がっつりやっておいて それを裏切る構成の巧みさ。 これをやられたら、 もうどうなる?という興味が止まらない。 予想外のゴールへと辿り着くけど しっかり納得のいく答えが用意されている

読了。

荻原浩「噂」。 伏線の回収の仕方が参考になった。 仕掛けた「ズレ」が 最後に意外な結末を生んでいる。 なるほど、と唸る。 そして名コンビ、人物造形がよかった。 ジョージ・クルーニーとミシェル・ファイファーの映画「素晴らしき日」みたいな、 キツイ日常を頑張っている二人がバディを組むけど、 悲壮感はそんなに無くて、 応援したくなる良い塩梅。 辛いけど、悲壮感が薄い。 こういうことなんだな。 ちょうど良い設定って。 心通わせるやりとも温かみがあって それが人物に血が通って