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誰を向いて仕事をしているのか

凄い久しぶりにnoteを書こうと思ってます。
何か気付けばnoteのフォロワーも875名(8/26時点)いて、ゆるーく書きたかいけど、不思議と書きにくいなと思うようになってました。笑

ただ、最近は大変お世話になったひろきさんのnoteを読んだりして、ちゃんと発信をしなきゃなと反省したので、久しぶりにnoteを書いてみます。

内容的には、相変わらず異論反論が起きそうなことを書くのですが、個人の見解なので優しく読んでもらえると嬉しいです。


最初に

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これは特に特定の誰かを指している訳ではないです。
ここ半年くらいで幸いにも色んな方が相談にきてくれる中で、この疑問が生まれるシーンがたくさんあったので、あえてその事を書きます。

これはプロダクトを創るにあたって、シーンとしては本当に多いんだけど、本当はエンドユーザーの為と思ってつくっているモノが、いつの間にか作り手の都合を押し付けたものになっているなど多くの場合があるかなと思います。

本当にいいモノを創ろうとしていたはずなのに、気付けば妥協の産物や本来創りたかったモノとは異なるものが出来てしまって、関わった人全員に不幸になるというものを身近でもたくさん見てきました。

で、どういう問題があるかなどをざっと書いていきます。

1.天の声問題

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よくある偉い人や自分より経験のある人が、口を出してきたパターンです。
これに振り回されている人は本当に多いなっていう印象はあります。

ただ、Product Managerである以上は、プロダクトの決定の全てにおいて自分の責任で判断すべきだし、参考にするものはする、ダメなものはダメってきちんとコミュニケーションを取らないと本当に関わる人を全て不幸にしてしまう意思決定をすることになってしまう。

幸いにも今までいた会社の中で理不尽にトップダウンで「やれ!」みたいな事を行ってくる人は幸いにも、この業界で働き始めてからはほとんどない。

これに対して遠慮していることが、そもそも間違っている。
それに、この誰かが言ったことでうまくいかなかった場合、全てを自責に出来ている人はあんまり見たことない。たぶん僕自身でも、あの人が言ったのをやったからだわーって他責の心が入っちゃうと思う。そうなったらビジネスマンとして終わりなんだけど。笑

先日、西條さんが投稿されていた

これは、まさにそうで、きちんと議論すべきで、良いものは誰が発言したものであっても採用して、ダメならダメと立場に関係なく議論すべきで、そこから逃げること自体が間違っている。

プロダクトを創る以上、Product Managerがその意思決定から逃げていてはうまくいかない。

議論は徹底に、決まったら成功のためにとことんコミットする、くらいで進めるのが良いと思ってます。


2.作り手の工数問題

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これも超あるあるの問題。

リソースが足りなくて、要件を削ぎ落としていって当初やりたい世界がつくれなかった状態。個人的には、それ自体はフェーズをきちんと分けて、何をする、何をしない、と区分けしてジャッジすれば良いと思う。

でも、個人的に思う一番最悪なことは、作り手の都合を使う人に押し付けているパターン。

例えば

・こうやってこう使ってもらえばいけますね
・ここを見てもらえば分かりますよね
・ちょっとめんどくさいんですが・・・こうすればいけます

とかがよくあるパターン。で、これが不思議なのは話している瞬間は凄く簡単に思える。なぜなら自分たちが最初から設計に携わっているので、前提を理解しているから。けど、得てしてこういう場合は何も前提知識がない状態だとうまくいかない。

ふとした瞬間に、自分の立ち位置も全て忘れて、俯瞰して見ると、意外とこの妥協案って分かりにくくない?ってなったりする。

本当に必要なものを残して、フェーズを分けるのはとても大事だけど、工数を凄く圧縮しようとして、ユーザーを置き去りにしないようにも気をつけないといけない。

3.それって誰のためのもの?問題

これもよくあるんだけど、一番最初は出来る限り小さくつくってるつもりでも気付けば膨れ上がってるというのはよくある。

もちろん気付けば、バックログが積み上がってるなんてこともたくさんあるけど、それはそれで優先度をきちんとつけて対応すればいい。

けど、時に本当にそれ必要?みたいなものも発生して、なぜかそれが優先順位が高めに置かれていることも多々ある。

これって何でいるんでしたっけ?

みたいなもの。例えば、広告の商品でいうと、本当は広告主(業種)及びその先のユーザーのためにつくっていたものなのに、気付けば代理店や営業の都合が入った要件が入っているとか。この事例は、過去の経験上多すぎてもう書く必要もないけど、本当に多い。(もちろん中には、凄くいい提案のものもある)

この機能って提案映えであって、これって広告主やユーザーの為にどこがなるんでしたっけ?みたいな会話はよくしていた。一概に悪いという訳ではなく、過去のnoteの記事でも書いた時間軸の違いなどもある。

この問題でもう一つ凄く起きるのは

これってどういう人に使って欲しいんでしたっけ?

ということ。これは広告でもサービスでも凄くよく起きるんですが、2に近くて自分たちがリテラシーが高いことを忘れてしまって、ユーザーを置いてけぼりにしているパターン。

自分たちにとっては簡単だと思っていることも、慣れてない人たちからすると難しいことはたくさんある。

いつも広告であってもモノを創る時に意識しているのは

自分の親や友達であってもスムーズに使えて、怖くないか

というのを凄く意識するようにしている。

個人的にはこれが凄く大事だと思っていて、QR決済も僕たちからしたら簡単だけど、それをチャージしたり、銀行口座と紐付けたり、支払うことすら難しいと思ってる。

モバイルSuicaがこんなにもある中で、毎月月末に定期券売り場に行列が出来ているのも、毎月10日、25日、月末にATMに行列が出来ているのも、使えていない人がいるからそうなっている。

こういう解決方法もあるんだなと勉強になったけど、それでも日本の特性を見ると一足飛びにはいかないんだろうなと、ここ数年で凄く実感した。笑


最後に

繰り返しにはなるけど、Product Managerであるのであれば、プロダクトの全ての意思決定の責任は負うべきだし、絶対に他責にするべきではない。

成功しているプロダクトやプロジェクトは

「責任者がはっきりしていて、自分事化して、可能性を信じて、成功にコミットしてる」

ものが一番うまくいってると思う。


超当たり前の内容なんですが、やらされ仕事でやってる人はうまくいってないし、そこへのコミット力はだいたい落ちてる。

ブラックと言われるかもしれないけど、寝食を忘れるくらい、常にどうやったら成功するか、を考え続けて、やり続けれる人は本当に強い。

けど、うまくいったら周りのみんなのおかげ、失敗したら全て自分のせい、くらいの仕事だし、辛いことも多いんだけど、うまくいった時の一瞬の喜びは本当に何も言い表せないくらい。(うまくいったって実感する頃には次のプロジェクトに取りかかってるんだけど)

本当に大変で、矢面に立つことも多いけど、みんなで新しい世界や価値観を創りにいっていると思うと、これ以上に最高な仕事はないと思う。(「I」ではなく、絶対に「We」で物事は考える必要はある)


ここまで書いたんですが、ここ半年くらいはProduct Managerではなく、Product Marketing Managerの仕事をしています。笑

似てるようで異なっていて、色々と新しい経験も出来たりしているので、その辺とかはまたnoteに書きます。

いよいよ、もうすぐ35歳になるのですが、今の尊敬する方々や過去の偉人と比べても自分は何も成し遂げてない危機感で、本当に毎日不安だし、自分の限界かなと思う弱い心と戦ってます。

自分は地頭が凄く悪い分、人の3倍努力しないと、同じ土俵に立てないとずっと思っていて、頑張っても頑張ってもうまくいける気がしない、みたいな焦燥感と葛藤の繰り返しをしているのですが、過去を振り返ると何だかんだ少しでも歩みや成長はしていると最近は思ってきました。笑

自分で自分に失望せず、努力を欠かさず、みんなで世界で戦える、人の生活を変えるようなプロダクトを創っていくと決めています。

頑張っていきましょう!

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