#8 俺なりのフュージョン解釈
『新・ノーミスの提案』で触れたフュージョンについて今回は書きます。
これは完全に僕のマインドが強めなので、
そんな考え方もあるんやなー程度に読んでくれたら嬉しいです。
さて、それでは早速本題へ。
[目次]
▶︎① フリースタイルとは違う
▶︎② フュージョン=伝える
▶︎③ フュージョンの高得点は多様
①フリースタイルとは違う
☝️これは国際大会ADDL2013に出場したときの写真です。
みなさんADDLって知ってますか?
ザックリ説明すると競技ダブルダッチの国際大会です。
種目はスピード、規定、フリースタイルと3種目あります。
そして、さらに特殊なんですが、
フリースタイルは"無音"で行います。
そう、音なしです。
実は僕、関西で初めてこのADDLへ出場したプレイヤーで、
当時、関西でここまで競技ダブルダッチに没頭したプレイヤーはいなかったと思います。
まぁ、みんな競技には興味なくて、フュージョンの方がカッコいいし、競技に力入れてるプレイヤーも少なかったんだと思います。
でも、この"無音のフリースタイル"から学んだ事はデカくて、僕のフュージョンへの解釈を作り上げました。
フリースタイルの採点基準はいたってシンプルで、
技自体に点数がつきます。
めちゃくちゃ簡単に説明すると、
難易度の高い技は高得点だし、さらに難易度が高いロープトリックで通せば更に高得点。
要するにスゴイ技を連発して、ミスなくやればOKです。
すごく分かりやすいですよね。
ADDLの日本代表に選ばれたときは、このフリースタイルを死ぬほど研究して練習しました。
その時にふと思ったんです。
じゃあ、フュージョンって何がスゴイの?って。
難易度が高い技がスゴイの?って。
難易度が高い技がスゴイならフリースタイルとフュージョンって種目分ける必要あるの?って。
そうなんですよ。
フュージョンはフリースタイルとは違うんですよw
え?当たり前でしょ!って思いますよね。
そんな風に思った方は大丈夫です。ただ、俺なりの解釈話させて下さいw
フュージョンには音があり、ダブルダッチと音をフュージョンさせなければなりません。
勘違いして欲しくないのは、
音のカウントに合わせるだけはフュージョンじゃないですよ。
それはフリースタイルです。
デライトやコンテストでこんなパフォーマンスをよく見ます。
音流れて、カウント合わせて、技の発表会みたいなパフォーマンスをしているチーム。
これは出る大会が違いますね。
じゃあ、フュージョンについて更に深掘りしていきます。
②フュージョン=伝える
そもそもフュージョンとは何か?ここから説明していきたいと思います。
フュージョン種目は
ダブルダッチと音楽を融合(=フュージョン)させる種目です。
では、融合させるとはどういうことでしょう?
辞書で"融合"を調べると、
『とけて合わさり1つになること』と書いてあります。
ん?どーゆーこと?ってなりますよねw
つまり言い換えるとこうなります。
『ダブルダッチと音楽がとけて合わさり1つになること』
逆に言うと、
ダブルダッチと音楽が合わさらずに1つになってない場合、それはフュージョンしてないって事です。
もっと言うと、
音楽と全く合わさってないダブルダッチをしたら、それはフュージョンではない。
では、
『合わさって1つになる』とは具体的にどうゆうことか?って話になりますね。
僕なりの考えはこうです。
音楽は耳で聴くもの。つまり聴覚で認識します。
そして、
ダブルダッチの動きは目で見るもの。つまり視覚で認識します。
要するに、
音楽は聴覚、ダブルダッチは視覚で観客は認識します。
そして、この聴覚と視覚で認識する時に、耳で聴いている音楽と、目でみているダブルダッチの動きがとけて1つに合わさった時、それがフュージョンしている!と言うことです。
更に言うと、
観客目線で、音楽とダブルダッチが1つに合わさる時ってどんな時かと言うと、『伝わった』時です。
この音楽だからこのダブルダッチの動きをしているんや!と聴覚と視覚で納得させて伝わった時。
それが観客に伝わると歓声に変わったり、惹きつけたり、心を動かすことになると思ってます。
逆に言うと、観客に伝わっていない時はフュージョンできてないと考えても良いかもしれません。
ですので、俺なりのフュージョンの正体は、
[耳で聴く音楽]と[目で見るダブルダッチのうごき]が1つに合わさり、観客に伝わること。
フュージョン=伝える
と僕は考えてます。
③フュージョンの高得点は多様
少し乱暴な言い方になりますが、
フリースタイルは
難易度の高い技を難易度の高いロープトリックで通せば、高得点に繋がります。
では、
フュージョンは、大会において何が高得点につながるのでしょうか?
まずはルールから見つめ直していきましょう!
今回はダブルダッチデライトを元に考えていきます。
フリースタイルは技ごとに点数がつくのに対し、
フュージョンは項目に点数がつきます。
ダブルダッチデライトの場合、
①技術力
②構成力
③表現力
④オリジナリティー
⑤完成度
以上の5項目で点数がつきます。
この項目を見ると、よく忘れられてしまうのですが、この項目の前に、大前提としてフュージョンしていなければなりません。
つまり、フュージョンをしているテイでこの5項目を審査します。
※ルールの詳細はHP等で自分で調べてみるべし。
もうこの時点で分かりますよね。
フュージョンの審査基準はフリースタイルに比べて多様です。
もっと言うならば高得点がつく要因も多様です。
ただ難易度の高い技が高得点に繋がるわけではないのです。
逆に言うと、難易度の高い技じゃなくても高得点がつく要因はたくさんあります。
よく、
『俺らのチームの方が難しいことしてるのに、何であんなに簡単なパフォーマンスしてるところに負けたんや。』
みたいな声を聞きます。
それはそもそもフュージョンを理解していないか、この多様性に気がついていないって事です。
ダブルダッチはスポーツとしてもエンターテインメントとしても捉えられる、ちょっと特殊な性質を持ってます。
ダブルダッチをスポーツ的視点ばかりで見てしまうと、フュージョン種目においては落とし穴にハマります。
フュージョン種目とは何か?
ルールは何か?
これを理解して、自分たちが伝えたいモノをしっかり観客に伝えられるように。
あの手この手を使い観客を楽しませて、飽きさせず、心を動かすパフォーマンスをする事が大切です。
フュージョンは奥が深く、年々進化しています。
みなさんの熱い想いが詰まったダブルダッチパフォーマンスで心動かされる日を楽しみにしています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました🙇🏽♂️
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