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アメフトの「価値」を測る。(アメフトの事業化を考える②)

高橋孝輔

1.はじめに

前回、アメフトの「事業」と「顧客」について考えてみました。
そして、アメフトにとっては「社会」を顧客として考えるべきこと、そして他のスポーツに勝つにはアメフトがOnly1、No.1となれる社会領域に絞る必要があることを書きました。

今回は前回の補足的な内容ですが、どのような基準で社会領域を絞って行けば良いのかアメフトがOnly1、No.1となれる社会領域ではどのようなことが起こるのか、について書きたいと思います。
今回も具体論ではなく、抽象論が続きますが、お付き合いください。

アメフトがOnly1、No.1となれる社会領域においてはアメフトがその社会領域において「価値」を発揮している、ということになります。

まず、そもそもスポーツの「価値」とは何なのか、どのようにその価値を測るのか、について考えてみます。

2.スポーツの価値とは

スポーツの「価値」は何でしょうか?

普通に考えると

フェアプレイ
スポーツマンシップ
努力
チームワーク
応援
感動
人間形成
健康
人との繋がり

等が考えられると思います。いずれもスポーツの価値であることは言うまでもありません。

しかし、1つ1つにバラバラに着目してしまうとスポーツの価値が小さく考えられてしまいます。
スポーツの価値をまとめて1つの物差しで考える事はできないのでしょうか。

「スポーツが価値を発揮している」ということは、顧客のニーズに大きく応えている、と考える事ができます。

前回の通り、スポーツの顧客を
「社会」
に設定すると、「スポーツが価値を発揮している」時、提供価値の
「社会を幸福にする物語をステークホルダーと共有し、実現していくこと」
が大きいということです。

すなわち、「スポーツが価値を発揮している」というのは、「スポーツが社会を幸福にしている」ということであり、「どれだけ社会を幸福にできたのか」がスポーツが提供できた価値の尺度として考えられるのではないでしょうか。

前回も書きましたが、ここでいう社会は、スポーツに興味関心の無い人も含まれる社会、です。スポーツに興味関心の無い人も、スポーツによって幸福になる、ということが重要です。

視点を変えると、そのスポーツが無くなった場合、どれだけ社会に影響があるのか、という見方もできます。逆にこれまでそのスポーツが存在していなかった社会領域にそのスポーツが入り込んだ場合に、大きな影響が生まれるかどうか、とも言えます。

価値を発揮していない場合、スポーツが無くなっても困る人がそれほどいない、新しくそのスポーツが入り込んでも大して恩恵を受ける人がいない、ということになります。

個人的には、そのスポーツが存在する10年後と、存在しない場合の10年後を比較した場合にどれだけ社会に差が出るのか、がスポーツの価値のバロメーターと考えています。

3.アメフトの価値を測る

それでは現在のアメフトの価値を考えてみます。

アメフトが存在しない場合に困るのは誰でしょうか?

真っ先に、現在アメフトに携わっている人やファンが困ることが考えられます。

しかし、それ以外に困る人はあまりいないのではないでしょうか?

影響が現状の数少ないアメフト関係者やファンだけに留まる、ということは現状発揮されている価値は低い、と考えられます。

よってアメフトが発揮する価値を増大させるためには、前述の通り、アメフトがOnly1、No.1となれる社会領域を見出して入り込んでいく必要があります。
その社会領域に属する人は、アメフトに興味があっても無くても、アメフトが入り込むことによって恩恵を受け、逆に無くなったら大きな悪影響を受けることになります。

そのような社会領域を見出し、社会が幸福になって行く物語を共有し実現していく活動を積み重ねれば、確実に10年後においては、アメフトがその社会領域に大きな影響を与えているはずです。

冒頭の問いに対しては以下の答えになると考えています。

どのような基準で社会領域を絞って行けば良いのか
➡ アメフトに興味があっても無くても、アメフトが無くなったら大きな影響を受けることになるかどうか。逆にこれまでアメフトが存在していなかった社会領域にアメフトが入り込んだ場合に、大きな影響が生まれるかどうか。

アメフトがOnly1、No.1となれる社会領域ではどのようなことが起こるのか。
➡ 社会が幸福になって行く物語を共有し実現していく活動を積み重ねれば、確実に10年後においては、アメフトがその社会領域に大きな影響を与えている。

4.さいごに

今回は前回と同じ内容が多いですが、「価値の発揮」という違った視点で書いてみました。
次回以降、「アメフトがOnly1、No.1となれる社会領域」を具体的に探っていきたいと思います。

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