読書ときどき音楽も#61

「ヤラセと情熱 水曜スペシャル『川口浩探検隊』の真実」プチ鹿島(双葉社)

 発売初日から目にして気になっているにも関わらず即買いする本としない本がある。この本は実は後者で、買おうかどうか悩んでいるうちにあちこちの書評に登場し、よし買うかと決意した時には第2刷になっていたので
あわてて何件も書店をハシゴし最終的に地元で「青い鳥」のように奇跡的に初版を手に入れたものである。え、私初版好きなんで…
 メインテーマである『川口浩探検隊』はリアルタイム時にはこの世に生まれていたけれど、さすがに家族が見ていないのでリアルタイムで見た記憶はない。後の時代に「こんなにすごい伝説の番組」があったという紹介で
知ったようなものであり、パロディソングの「ゆけ!ゆけ!川口浩!!」をうっすら知っているぐらい。そんな自分でも楽しめるだろうか、とページをめくったが最後、あまりに面白すぎて一気に読んでしまった。いわゆる「中の人」に当時のことを聞いているのであるが、めちゃくちゃ濃い。とても今の基準じゃアウトなのが余計に面白く感じてしまう自分もやはり年を取ったなとしみじみ思う。しかし「人骨はレギュラー小道具」って…何もかもが凄すぎた。

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