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【ゲーム感想】DOOM ETERNALのDLCで魂を燃やし尽くせ

俺だ。コセン・ニンジャだ。
お前たちはゲームをしているか?
理性で考えるだけではなく、自らの欲求を燃やし、心を揺さぶるようなゲームをしているか?
半年前、俺の心だけではなく世界を揺るがすゲームがリリースされた。
DOOM ETERNAL。それがゲームの名前だ。
俺はそれをDOOMし、そして記事を書こうと思った。
だが、マシ―ナリーとも子というVtuberが実にDOOMな記事を書いた。
それはとんでもなくDOOMな記事で、俺の言いたいことを全て言っていたから、あえて記事を書かなかった。
だが、今回は別だ。
先日リリースされたDLC、『ANCIENT GODS Part1』。
こいつは効いた。俺の魂に熱された鉄杭を突き刺した。
血は沸騰し、筋肉は赤熱し、目は見開かれ、歯が音を立てて食いしばる。
もはや衝動を留めてはおけぬ。俺は記事を書くことにした。
今回はDOOM ETERNALのDLC、『ANCIENT GODS Part1』について語ろう。
本編については、マシ―ナリーとも子氏の書いた記事を読んでくれ。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2004/09/news126.html
気をつけろ、DOOMすぎて目玉が弾けるぞ。
なお、俺はベゼスダから金やドーナツの箱やスーパーショットガンを貰ったから書くわけじゃない。
自分の魂が燃えるがままに記事を書くのだ。それを忘れるな。

しょっぱなからDOOMだ


男は刃を研いでいた。
幾多のデーモンを切り裂き、その邪悪なる魂を滅してきた刃を。
男を呼ぶ声。刃を確かめ、立ち上がる。
声は男に要求していた。天使の捜索を。
だが、男には関係ない。燃え盛る魂は、憎きデーモンを滅ぼす事だけを考えている。
そのためならば、何があろうと構わない。
ただ、殺し続けるだけだ。
男は憎悪に満ちた眼差しでショットガンを構えると、ポータルに飛び込んだ。

これが、DOOM ETERNALのDLC、『ANCIENT GODS Part1』の冒頭だ。
デーモンを殺し、滅ぼす。その決意がひしひしと感じられる最高の冒頭だ。
そして、敵の攻撃は最初から苛烈だ。
しょっぱなから、カコデーモンやらヘルナイトやらがわんさか出てくるし、サイバーマンキュバスなんて本編ではそこまで出てこなかったはずが、DLCでは容赦なく二体同時に出てくる。

そしてマローダー。こいつは最悪だ。
ただの射撃はビームシールドで防がれ、足も速く、燃え盛る猟犬まで従えている。
BFGもこいつには効かない。唯一、斧で攻撃してくるときに隙があるから、そこにショットガンするしかない。
本編では殺意が湧くくらいウザったらしいキャラだったが、DLCではむしろこいつにある種の好感を抱いてしまった。
シチュエーションが良かったからだ。
最初のステージでは、目の前で開いたはずの扉が急に閉じられ、クソッと思って後ろにふり向くと、赤いポータルから威風堂々とマローダーが現れる。
このシーンが俺は好きだ。まさにライバルの如き登場演出でカッコいい。
また、ある重要な施設を塞ぐゲートでは、なんと二体同時に出現し、襲い掛かってくる。
まさに地獄の番人だ。
地獄を脱しようとしたルシファーが、地獄の門で出会った異形の番人、恐ろしき『恐怖』と『罪』が形を持ったかのようだ。
またある場所では、地獄のエネルギーで強化されたマローダーが一騎打ちを仕掛けてくる。
凶悪な力が地獄のエンチャントで更に増していて、死闘を演じることになる。
開発チームは、マローダーをドゥームスレイヤーの最大の敵としてデザインしたらしいが、その目論見は成功したといえるだろう。
最強の敵、マローダー。DLCでさらにDOOMに襲ってくるぜ。

一方、ドゥームスレイヤーも負けてはいない。
最初からすべての能力はマックスだし、全ての武器があり、全てのルーンも使用可能で、まさにスーパードゥームスレイヤーな状態だ。
そのおかげで、DLCのDOOMな難易度を突破できる。
何度やられても、使う武器と動きの工夫を考えれば突破できない場所は無いのだ。
「あの強化さえあれば」とか「あの武器があれば」なんて言い訳はできない。
全てを使える状態だからこそ、プレイヤーの技量と殺意が試される。
まさに真の戦士の戦いだ。
物陰に隠れてバリスタをちまちま撃つなんて腰抜けはデーモン共に通用しない。
奴らをショットガンし、ブラッドパンチで肉片に変え、火炎放射器で燃やし、グローリーキルを叩き込む。
動き続けねば、待つのは死あるのみ。アグレッシブになれ。それが攻略法だ。

ストーリーもDOOMだ

本編でカーンメイカーという邪悪な天使を倒したドゥームスレイヤー。
だが、そのせいで世界のパワーバランスが崩れ、地獄の力が増してしまう。
このままでは人類は悪魔に滅ぼされてしまう。世界のパワーバランスを元に戻すためにはセラフィムという天使を復活させる必要がある。
ドゥームスレイヤーはセラフィムを復活させるために、戦いに身を投じる。

これが、あらすじだ。
「カーンメイカーって誰だよ」人間の絶望のエネルギーで生きる邪悪な天使だ。本編をやれ。
「セラフィムって誰だよ」ドゥームスレイヤーに力を与えた超越存在だ。
「結局パシリかよ」お前はドゥームスレイヤーが単純にいう事を聞くと思うか?
正直、あらすじでは特に期待していなかった。
パワーバランスがどうなろうと知ったこっちゃないし、ドゥームスレイヤーはたとえ地獄と化した世界でも戦い続けるだろうからだ。
だが、DLCを進めるにつれ、本編では明かされなかった事実が次々と明かされ、俺は興奮した。
ハイデン博士とVEGAの正体、ドゥームスレイヤーの宿敵たるデーモンの王『闇の王』、そして闇の王の正体。
これらが明かされた時、俺はどうしようもなくなり、早くPart2を出せ!としか言えなくなった。
また、魅力的な新キャラクターも出てくる。
それが、このインターンだ。


インターン。ようは実習生だ。
つまり、モブだ。だが、映画などで味のあるモブに人気が出るのは珍しいことじゃない。
このハゲは、DLCの終盤でドゥームスレイヤーがある重要な選択をした時でも、その選択を尊重し応援してくれるイカしたハゲだ。
そして、最終決戦の地へポータルを開いてくれるナイスハゲだ。
ドゥームスレイヤーにタメ口聞いたりするくらいのお調子者だが、俺はこいつを高く評価している。
詳しくは言えないが、ドゥームスレイヤーの選択は、神に頼らずに人間の力でデーモンを倒すという選択でもあり、このハゲはそれを支持したからだ。
人間の意志の力こそ、真の力だ。このハゲがPart2でも活躍するのを、俺は楽しみにしている。

終わりに

DOOM ETERNAL。
FPSの常識を破壊し、最高に狂ったゲームスピードと難易度で、頭をフル回転させてくれる最強のFPSだ。
それはDLCでさらに先鋭化され、もはや進化が止まることはないだろう。
喜ぶべきことに、これは『Part1』だ。
つまり、Part2が約束されているし、ゆくゆくはPart3、Part4、もしかしたらPartETERNALまで行くかもしれない。
また、DLCには珍しくスタンドアロン版が発売されている。
これはDOOM ETERNAL本編が無くてもDLC単体で遊べるという事で、このDOOMな世界に足を踏み入れるのにはもってこいだ。
だが、今はDOOM ETERNAL本編が半額セールしているから、俺はこっちもお勧めしたい。
なぜなら、骨太なストーリーで、ドゥームスレイヤーの永遠の戦いの宿命を感じて欲しいからだ。
『ANCIENT GODS』サーガ。そのPart1が終わり、驚愕の真実が明かされた今、俺は一刻でも早くPart2をプレイしたい。
そして、新たなる物語の中で、デーモンを八つ裂きにしたい。
カコデーモンをバリスタで貫き、アーチバイルをチェーンガンで粉々にし、マローダーの頭をブレードでカチ割りたい。
それから、闇の王に対してドゥームスレイヤーはどのように立ち向かうのか。それを見てみたい。
その日が来るのを、俺は楽しみに待つことにしよう。

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