孤立した環境……はあるのかどうか？

いま、仮に、土を掘ってため池を作ったとしよう。
そのため池に、最初に現れる動物はなんだろうか？
ヤゴ？アメンボ？……そういう昆虫が、飛んできて（風に流されてきて、かもしれない）いつくのだろうか。彼らには羽がある。
が、その水の中に魚が現れるのは、いつのことだろう？
そしてどこから来るのだろう？
この素朴な疑問への、ひとつの答えが出た。

水草についた魚の卵、それを水草とともに食べた鳥が、消化しきれずに、卵をフンと共に排出するのを見出した、との研究である。
今回はコイなどの卵で確かめられたが、1000個飲み込めば、数個排出され、孵化もできる、というのだ。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/07/post-93845.php

なるほど、私たち動物は、食べたものを消化しきれていないようだ、……とうもろこし食べた次の日の、トイレでの光景、思い出すとわかる。
そうした不完全が、生き物の生きられる世界を広げていったのは、面白い摂理だと思う。