「ヴィンテージ」の魅力に迫る。
先日、横浜市のお客様からのご依頼で出張買取に行ってきました。
東は千葉から西は広島くらいまでは内容によっては車で出張買取に行くことが時折あります。
今回のご依頼は、フリッツハンセンのスワンチェアとエッグチェアのヴィンテージ品の買取依頼でした。
遠方のお客さまの場合は、事前にメールやLINEでお写真を頂いて査定し、金額にご納得いただいた上で出張で引き取りに行きます。
現行品の中古よりも、「ヴィンテージ」品の方が査定額は高くなります。
私も「ヴィンテージ」という響きは大好きです!
では、なぜその「ヴィンテージ」に人は魅了され人気があるのか。
今回はそこに迫ってみます。
「ヴィンテージ」ってなに?
そもそも「ヴィンテージ」ってなに?
ウィキペディアでは、
本当の意味は、ワインの工程を表す言葉なんですね。そこから、当たり年のワインのことをヴィンテージワインと呼ぶようになり、
さらに転じて私たちが普段使う意味での「ヴィンテージ」、年代物の古い希少品の意味に用いられるようになったんですね。
「ヴィンテージ」の定義は?
では、「ヴィンテージ」の定義って?
ウィキペディアでは「基本的に過去の年代(およそ10年以上前)に作られた製品に対して使われ、新しい製品(10年以内)に使うのは誤りである。」とありますが、
中古家具屋を20年弱やってきた私としては、2022年現在で、今から40年前、1980年以前くらいを「ヴィンテージ」と呼ぶようにしています。
おそらく、扱う品物や業界によってそこの認識は違うと思いますが、家具で言うとそのくらいが目安でしょうか?
もっと古いものを ”アンティーク” と呼びますが、よくこのふたつの境界はどこかの議論は結構ありますよね。
一般的に「アンティーク」と「ヴィンテージ」の区切りは100年前を目安にすることが多いようです。
例えば、名作家具でいえば、近代建築三大巨匠の一人、ル・コルビュジエのLCシリーズが発表されたのが1929年。
その後、カッシーナ社が復刻生産を始める契約を結び製造販売を始めたのが1964
年です。
ル・コルビュジエのLCシリーズでもオリジナルが100年経っていないんですね。
同じ近代建築三大巨匠の一人、ミース・ファン・デル・ローエのバルセロナチェア。
これは、1929年のバルセロナ万博の際、王族が休憩するための椅子として作られた椅子です。
近代建築三大巨匠、最後の一人、フランク・ロイド・ライトのピーコックチェア。
旧帝国ホテルで使われていた椅子です。旧帝国ホテルの竣工が1923年なので、約100年ですね。
こうやって見てみると、この巨匠の作品のオリジナルでアンティークとヴィンテージの境界の年代なんですね。
でも、もし、この辺の巨匠の作品のオリジナルなんかが出てきたらエラい金額になりますね。ヤバい!
「ヴィンテージ」の魅力は?
年代が古いだけでなく、質が良くて古いもの。
「ヴィンテージ」
いい響きですね〜。大好きです。
では、その魅力は?
1、新品にはない、経年の風合いがある。
使い込んだグローブのような本革の風合い。
何千何万回と触れられ、撫でられてきたであろう木部の風合い。
何十年もの経年で自然に錆びた鉄部。
などなど。
一朝一夕では決して作れない、渋くて無骨で可愛らしい。
なんともいえない風合いが魅力です。
2、今は新品では手に入らない。
新品でどこかのお店やネットショップでいくらでも売られているものと違い、欲しくても見つからないのがヴィンテージ。
欲しかったヴィンテージ品に出会った時の喜びは、なんとも言えません。まさに運命的な出会い。それを逃したら二度と出会いないかもしれない、というドキドキ感もあって買ってしまうんですね。
みんなが持っていない、タマ数が少ないのもヴィンテージに惹かれる要素です。
3、どうでもいいところで盛り上がれる。
新品で売られていたとしても、現行品とは仕様やデザインが違うのがヴィンテージ。
ここのこの仕様は◯◯年代のモノ、ここがこのカタチなら〇〇年製、このロゴは◯◯年〜◯◯年に使われていた、などなど、そんなどうでもいいことで盛り上がれるのもヴィンテージのいいところです。
4、リセールバリューがいい!
なんと言ってもこれ、リセールバリューがいい。
つまり、長く持っていればいるほど、価値が上がる。
もし、売れば高く売れる。
売るつもりがなくても、価値が上がるとワクワクしますよね。
それもヴィンテージの良さです!
結論
家具を買うならヴィンテージ!
しかも、ヴィンテージ専門店ではなく、ヤフオクとかリサイクルショップとか、RESTYLEのような中古家具店を常にチェックして見つけたら即買い!
RESTYLEのネットショップもチェックお願いします!
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