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本当のDXエンジニアが考えること

DXとは、もともとは「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念のことを指します。 2004年、スウェーデンのウメオ大学教授、エリック・ストルターマン氏によって初めて提唱されました。

本気のDXエンジニアが考える3つのこと

DXエンジニアにとって、実績は非常に重要です。どれだけ綺麗なPowerPointでDXイメージを描いても、そのイメージを実際に実現できたエンジニアがどれだけ世の中にいるでしょうか?あなたが見ている提案書は、その会社に任せて、本当に実際の実現できるものか、を見極める必要があります。その見極め方について、書きたいと思います。

1)今判明している技術にこだわらない

エンジニアは常に勉強すべきです。新しい技術はますます進化していきます。進化に追いつくためには、常にアンテナを張っておくべきです。最近は目まぐるしいスピードで、様々さサービスが立ち上げられ、世の中は便利になってきています。そのような便利なサービス、ツールを使いこなすことは重要な要素の1つです。過去の経験にとらわれて、古い技術を使うDXには発展はありません。新しいものを先取りすることが非常に重要です。ただし、新しいものすべてが正しいとは限りません。もし新しい技術を使えそうだけれども、検証に1か月かかるのでリリースが1か月かかるという場合は、古い技術で3日で実現できるのであれば、3日を選ぶべきです。ビジネスはスピードが命です。エンジニアの探求心を待っていると、競合に先を越されてしまいます。そのリスクは避けたいものです。柔軟なエンジニアであるかどうかが、DXを実現するプロジェクトチームに必要な人材の要件になります。

2)とにかく作ってみて運用する

ビジネスはスピードです。スピードに乗ってDXを進めるには、まず作ってみることが一番重要です。作ってから改善すればよいです。正しい答えは運用しないとわかりません。従来型のウォーターフォール開発で失敗した事例をたくさん見てきました。結局使われないシステムを時間をかけて作ってきた過去の過ちから学習すべきです。いま始めようとしているそのシステムはすぐに動き出しますか?すぐに動かし、試運転してみる。そうすれば、新しい課題が生まれます。そしてそれを改善すればより使いやすい、便利なシステムがきっとできていきます。当然、改善は継続すべきですし、時にシステムを入れ替える必要もあると思います。改善するか、入れ替えるかの決断はビジネスがより便利になるかどうか、単純に決めていいと思います。そのために、早く作って運用しているのですから。

3)IT業界の外とつなぐ

DXはITエンジニアのためのものではありません。直接ビジネスに結びつくものだけではなく、間接的にビジネスを効率よく回すためには、様々な業界とつなぐ必要があります。例えば、インターネットECサイトで買い物をしたら、その配達は配送業者がしてくれます。配送業者のシステムとも連携すべきですし、配送員とも仲良く(システム的にですが)できることが重要です。ECサイトで決済をしたら、決済業者とお金のやり取りも把握する必要があるでしょう。もし、集金できなかったら、督促する会社との連携も必要です。もし集金できないとわかっている顧客に製品を売らず事前に排除することも必要かもしれません。決済の仕方も、クレジットカードだけでなく、QR決済サービスなど、様々なサービスと連携することで顧客の利便性を図っていると思います。しかしながら、それだけシステムはより複雑になります。例えば、クレジット決済と代引き決済の金額はどのくらいの割合でしょうか?QR決済の場合は?その売上はいくらで、社内の会計システムに取り込むタイミングはいつですか?このような関連するサービス、システムを俯瞰できるエンジニアでないと、DXは成功しない、それが私の考えです。そのために、IT業界以外の知識と経験、実績を積む必要があります。

DXエンジニアになるために

まずは、小さい案件でも実績を作るべきです。実績に規模、業種、属性などは問いません。とにかく実績です。DXは、ありとあらゆる業界、業種で実績を作るチャンスがあるはずです。世の中はDXに進んでいるのですから。そのチャンスすら経験せず、イメージだけ先行させているような提案書に意味はありません。エンジニアであれば、提案だけでなく、実績を作りましょう。そして、ITの世界にこだわらず、世の中を幅広く見ましょう。世の中の事例がきっとDXエンジニアのエンジニア力を拡張・強化してくれるはずです。

まとめ

DXという言葉は世の中に周知されましたが、DXエンジニアはまだまだ少ないです。ましてや、本当のDXエンジニアは、日本にごく少数しかいないでしょう。もしあなたが、DXを推進する担当者であれば、その少数のエンジニアのマインドを上記の3つの意識がある人かどうかを見極めてプロジェクトに参画してもらってみてください。もしあなたが、DXエンジニア(になりたい人も含めて)であれば、上記3つを意識してシステム化していってみてください。きっと、あなたのプロジェクトが真のDXとして成功するでしょう。




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