日経先物オプション動向 2022年 12/24号
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日経先物オプション動向
☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆―2022年 12/24号
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■はじめに
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日経オプションの動向について分析と見通しを書いていきます。
メルマガでは主に日経平均のチャートについて書いていますが、チャートの分析に加えてオプションの動きを見るとさらに先の動きが見えてくるようになります。
まず、下のグラフの見方を説明していきます。
毎週末の時点での、国内証券、海外証券、個人のオプションのポジションを総合して直近のSQにむけたポジションを示しています。
オプションの仕組みは複雑なのでここであまり詳しく説明することはできませんが、重要なところを抜き出して簡単にまとめたのがこのグラフです。
横軸は損益分岐点を表しており、SQ日までにこの損益分岐点を少なくとも目指してポジションを立てていると考えてください。
そして縦軸は買い目線か、売り目線かを示しており、損益分岐点に対して買いの配置の場合は、損益分岐点以上になることを考えていると理解してください。
損益分岐点から伸びている矢印は、損益分岐点から最大利益となるのがどこまでかを示しており、矢印の先が最大利益となります。
円の大きさはポジションサイズを表しており、円が大きいほど大きくポジションをもっているということを表しています。
そして、重要なのは、各証券会社の個別のポジションで、日経平均を大きく動かす売買量の大きい証券会社の動向をみていきます。
とくに売買量の大きい証券会社に絞っていますが、ゴールドマン、クレディスイス、アムロ、JPモルガンの動きに注目しています。
手口の変化は日々更新していきます。
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■日経先物オプション動向:今週の相場と来週の相場展望
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・オプション動向
今週は日銀の長期金利の許容変動幅の拡大(実質の利上げ)報道によって暴落となった日経平均ですが、このタイミングで出すとは想定外の動きでした。
今まさに2012年以降10年以上続いてきた超金融緩和相場が終了し、大きな転換点にきているのかもしれません。
長期的なスタンスは売り目線になりますが、その中でも短期的には需給によって上がる場面も下がる場面もあるので、売り一辺倒ではなく、相場の流れを見ながら売りだけでなく、買いもしていく必要があります。
その手掛かりとして、各大口達の動きを見ていきましょう。
<オプション>
★★<12/30 手口 更新>
海外全体:オプション 買い 損益分岐点27250円 → 29125円
売り 損益分岐点27250円 → 25250円
先物 大きく買い
アムロ:オプション 買い 損益分岐点26500円 → 27250円
売り 損益分岐点27750円 → 27250円
先物 大きく買い
クレディスイス:オプション 売り 損益分岐点26250円 → 25250円
先物 買い
ゴールドマン:オプション 手口なし
先物 買い
PUT 売り 26500円
買い 27000 / 27375円
JPモルガン: オプション 買い 損益分岐点27000円 → 29125円
先物 売り
国内:オプション 手口なし
先物 大きく売り
個人:オプション 買い 損益分岐点25750円 → 26875円
売り 損益分岐点29000円 → 26875円
先物 売り
本日の大納会は寄り天で引けにかけて下落となりました。
全体では、ここまで連日売りが続いていた海外勢が買いに転じ、国内と個人が逆に売りに転じました。
ここまでの手口と真逆に変わったので、このあたりが相場の転換点になる可能性があります。
そろそろここからの売りはリバウンド反発がいつ来てもおかしくない水準のため、注意が必要です。
オプション手口はなかなか見えにくい状況ですが、26000円を割り込んできており、海外全体の売り側に近い動きになっています。
もう一段下は警戒しつつも、やや売られすぎのところにも来ているので、買い転換する目線でも見ていきましょう。
★★12/29
本日は手短になりますが、大きな手口は
海外の売り、国内、個人の買い
となっています。
オプションで現在ポジションサイズが最も大きいのがJPモルガンで27000円より上を狙っています。
一方でJPモルガンは先物を今日も売ってきており、累積で保有している先物の買い玉を減らして行っています。
オプションで高いところに戻しながら先物の玉を減らしているので、下落への警戒をしているように見えます。
★★<12/28 手口 更新>
海外全体:オプション 買い 損益分岐点27250円 → 29125円
売り 損益分岐点27250円 → 25250円
先物 特鬼売り
アムロ:オプション 買い 損益分岐点26500円 → 27250円
売り 損益分岐点27875円 → 27250円
先物 鬼買い
クレディスイス:オプション 売り 損益分岐点26250円 → 25250円
先物 売り
ゴールドマン:オプション 手口なし
先物 買い
PUT 売り 26500円
買い 27000 / 27375円
JPモルガン: オプション 買い 損益分岐点27000円 → 29125円
先物 鬼売り
国内:オプション 手口なし
先物 特鬼買い
個人:オプション 買い 損益分岐点25750円 → 29125円
先物 大きく買い
本日はほぼ横ばいで小さいレンジでの推移となりました。
本日は海外の鬼売り、に対して、国内、個人の買いとなっています。
連日海外勢が大きく売ってきており、先物の買い玉を多く保有しているJPモルガンも大きく売ってきているので、ここが本格的に売り始めてくるとかなりの危険信号です。
とはいえ、保有している買い玉の量がまだそれでも多いので、一気に売って下げるのではなく、適度に戻しを入れつつ上の方で外していくのでしょう。
当面は、アムロとゴールドマンの手口から27375円近辺までの戻りになり、テクニカル上の重要な下値抵抗ライン26250円が、短期的なリバウンド水準になりますので、この26250円~27375円のレンジ内での推移と考えています。
<12/27 手口 更新>
海外全体:オプション 買い 損益分岐点27125円 → 29125円
売り 損益分岐点27125円 → 25250円
先物 大きく売り
アムロ:オプション 買い 損益分岐点26500円 → 27375円
売り 損益分岐点28250円 → 27375円
先物 大きく買い
クレディスイス:オプション 売り 損益分岐点26250円 → 25250円
先物 ほぼ変わらず
ゴールドマン:オプション 手口なし
先物 買い
PUT 売り 26500円
買い 27375円
JPモルガン: オプション 買い 損益分岐点27000円 → 29125円
先物 大きく売り
国内:オプション 手口なし
先物 売り
個人:オプション 買い 損益分岐点25750円 → 29125円
先物 大きく買い
本日は寄り付き後上昇しましたが、その後引けにかけて下落する形となりました。
主な手口は海外、国内の売り、個人の買いとなっています。
個人がオプションも買い目線になっているため、上昇がしにくくなっていることと、海外勢が27125を損益分岐点として上下大きく離れるほどプラスになる手口のため、現在値から上昇させるよりは下落させたいため、下向き有利になっています。
アムロは逆に27375円を狙っており、手口が分かれるところですが、下値も26250円あたりまでで、ここを割りこまない限りは短期的にはリバウンドの流れにあるので、現在値の26350円近辺でもみ合う動きとなりそうです。
<12/26 手口 更新>
海外全体:オプション 買い 損益分岐点27500円 → 29125円
売り 損益分岐点27250円 → 25250円
先物 大きく売り
アムロ:オプション 買い 損益分岐点26500円 → 27500円
売り 損益分岐点28625円 → 27500円
先物 大きく売り
クレディスイス:オプション 売り 損益分岐点26250円 → 25250円
先物 売り
ゴールドマン:オプション 手口なし
先物 買い
PUT 売り 26500円
買い 27375円
JPモルガン: オプション 買い 損益分岐点27000円 → 29125円
先物 売り
国内:オプション 手口なし
先物 鬼買い
個人:オプション 買い 損益分岐点25750円 → 29125円
先物 大きく売り
本日は国内の買いに対して、海外、個人の売り、という手口になっています。
オプションの手口でだいぶ変化があり、国内勢とゴールドマンで手口がニュートラルで見えなくなってきました。
一応、ゴールドマンの細かいPUTのポジションを見ると26500円~27375円あたりで想定しているようです。
アムロは変わらず27500円を目標としています。
テクニカル上の下値抵抗ライン26250円を割りこまずに反発したので、今週は一旦反発上昇の流れになりそうです。
・国内/海外/個人
<前週 12/16の手口>
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