見出し画像

俺のスポーツ2 腹が出ているスポーツ選手の話、それには意味がある

「トライアスロンを長年やっていても腹が出ているんだね」と言われる。
特に食事などして腹圧が高まると腹がぽっこりと出てしまう。そんな時によく言われる。
いつも説明が面倒くさいので、「まあね、歳だし」って言っているが、腹が出ているスポーツ選手のために、ここでその理由を少々説明したいと思う。
 
写真を見て欲し。これは自転車ロードレースーの超一流選手達の写真だ。見ての通り腹がでている。ロードレーサーを詳しく知らない人は腹が出ているデブな人だと思うはずだ。しかし皆、体脂肪は10%以下だ。
 写真上から:
1.言わずと知れた日本チャンピオン、ツールドフランスも完走している新城選手
2.市民レースの最高峰と言われる ツールド沖縄140kmで、独走し優勝した選手

はら

ロードレーサー(自転車)は3点支持で乗る。尻、足、腕で身体を支える。そして速く走るには出来るだけ足に体重を乗せるようする。
ちょっと試して欲しい姿勢がある。

まず膝が90度くらいに曲がる椅子に浅く座って、上体をまっすぐに伸ばしたまま腰から折るように身体を前方に倒していく。さらに手を前に伸ばすと、足裏に体重がかかるのがわかる。その姿勢でペダルをこげば加重がかかり一番いい走りになる。しかし、この姿勢を長い間保つのは無理。そこで腕で上体を支えることになる。
でも、そこはレース。出来れば腕の加重は最小限にして、足(ペダル)に体重をかけ続けて走りたい。
そこで、競技者には出来るだけ上半身を支える力(体幹の力)が必要となる。でましたインナーマッスル。
 
さて体幹の使い方だが、実は大まかに二つの方法がある。まず、見かけは格好いい。お腹を凹ませて身体を支えるドローインという方法。もう一つは武道家などが使う。腹を張って身体を支えるブレーシングという方法。

俺の知る限りでは、一般的に自転車選手はブレーシングを使う。理由はインナーマッスルをより多く使えるので、大きな力が出る、また外側に筋肉が張っているので、体が太くなり崩れにくい。最近では水泳も含めてスポーツ選手はブレーシングを使うようになっている。
 
そんなことで、俺の場合、30年間ロードレーサーを乗っていることから、腹圧を高める事が半ば習慣となっている。だから腹筋に力を入れるときは腹をへこませず、腹圧を高めて力を入れてしまう。

また、持久力系のスポーツばかりやっているので腹式呼吸が基本となっている。そんな訳で何かと腹が出てしまうのだ。
「でも、多少は脂肪もついている」と言われればそれは反論の余地はない。マウンテンバイクのレース、泥のコンディション、バランスを取るため、体幹を使っている俺、よく見ると腰から背中も膨れいる。かなり本気で走っている状態だと思うが、このレースはリタイヤした。

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?