登山というよりハイキング、その先のロングトレイル
富士登山
私は富士山も含めて日本の山は好きだけど、昨今の登山パターンに違和感がある。
東京で言えば、高尾山を1,2度登ったら次は富士登山。そして山登りは終わり。この展開は理解出来ない。とりあえず日本一の山を登ればいい。そんな感じだ。インスタ向け登山としか思えない。
富士登山をアウトドアの遊びとして考えると面白みは少ない。今も昔も信仰の山としてご利益があったのだろう。何回登った、毎年登った、100才で登ったと言う方々も多い。その手の話はアウトドアとは無関係なので、それほど興味はない。
大沢崩れはよく見てみたい。チャンスあれば富士宮口から大沢崩れまでトラバースして、その左岸から登頂したい。まあ無理だろう。
この歳で、心筋梗塞でステント5箇所いれている。
復活はしているが、取りあえず高所での心配がある。訓練が必要なので徐々に高度を上げている。
ちなみに30代に富士登山競走で下から4時間12分で登った経験がある。
登山
日本語は便利な言葉で、山へ登ること全てを登山という。
高尾山、富士山、剱岳 ヒマラヤ、これを一括りで登山という。
登山ツアーには登山(初球)(中級)(上級)となっているが、時間、標高、危険度、基準がよく分からない。
英語では登山とは言わず。ハイキング、トレッキング、バックパキング、クライミング、スクランブリングと色々と区別した表現がある。
日本ではこんな認識だ
ハイキング トレッキング 登山
距離 短 短~長 中~長
標高差 小 小~大 大
山頂 × △ 〇
難所 無 少 有
装備 軽 軽~重 重
英語での認識
ハイキング
登山において、簡単であっても、とんでもなく難しくても、トレイルのみを使って歩く場合は全部、英語ではハイキングと言う。
さらに詳細を調べると手を使わずにトレイルを使って歩く山歩き、これはハイキングとなる。
たとえガレ場が長く続こうと、片道10時間以上も歩かないと山頂にたどり着かない山であろうと、そこにトレイルがあり、岩場や崖などで手を使わないで歩く山歩きは全部ハイキングという。
この定義だとトレイルを使う富士登山はハイキングとなる。
ちなみに他の語句の説明を簡単に。
クライミング 基本ロープを使う登山
スクランブリング ロープは使わないが、3点支持でクライミングする登山
トレッキングとバックパキング テント泊をするハイキングをバックパキングという。トレッキングは海外を歩くバックパッキングの意味らしい。
ハイキングとはいえ危険もある
日本の山は森が深いので、里に近い低山でのハイキングでも迷う。
また、日本は谷、渓谷、峡谷が多いので危険箇所も多い、それが迷いと滑落の要因だと思う。
ある意味、渓流釣り師は凄い登山家ではないかと思ったりする。
私の欠点
私は登山において致命的な欠点がある。道に迷う男、一人で歩くときは、確実に1度は道を間違える。その場合、元へ戻ることにしている。
地図みて、YAMAPみて、標識みても間違えることがある。
散歩や散策なら、道を間違えも楽しいが、登山では恐怖でしかない。おそらく多動性とか、ある種の軽い精神疾患があるのだろう。集中すると周りが見えなくなる。
そんな欠点を十分に承知しているので、山は一人では行かない。
トレランみたいにコース上に選手がいる、ボランティアがいると安心だ。
ロングトレイル
私は、どちらかと言えば山頂を目指すより、トレイルを歩く事が好きだ。自然の中を歩いていると気分がいい。それと歳もあるが、重い荷物を担ぐのは好きじゃない。
となるとウルトラライトハイキングでロングトレイルを歩く。その辺りに落ち着く。
それと歩く場所として、先の欠点もあるのでバックカントリーは怖すぎる。遭難も怖いし、熊も怖い、フロントカントリーがいい。人と会わずに歩き続けるのは趣味ではない。
アメリカのアパラチアンのようなトレイルを歩きたい。体力は必要なので、毎日歩く、八ヶ岳辺りも登って行きたい。
八ヶ岳が見える温泉に入りながら、あそこ歩いたなと思いだす。より山が身近になった気になる。
*フロントカントリー(里山的自然)とバックカントリー(野生の世界)
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