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勉強法について

しばらく読みたいと思っていて置いていた本を
読んだので内容をまとめています。
人生における勉強法について述べられています。
元は1万円で500部以上売れていた書籍の内容を
AmzonKindleで無料公開されていた本です。

読者の声(本書に記載)を見ると、
「今まで勉強法を学べる本を読んで、実践しようとしても
なぜかうまくいきません。何か大切なものが抜け落ちている
ような気がしていました。本書を読むと、そこにスポッと
抜けていた部分がはまりました。『今日やるべきことを
書き出して見えるところに置く』とか、『三日坊主は
悪いことではない。5日目に勉強しないことがいけない』とか
具体的に書いてあり、勉強の習慣が無い人を前提とした
記述で助かりました。今までは勉強を習慣化させていく方法論が
抜け落ちていました。勉強を習慣化、日ごとに目標を決めて
コツコツこなしていく、これが一番大事だったのです。
一気になんでもやろうとするとまた転んでしまいますから
毎日少しずつ進んでいこうと思います。」(一部抜粋)

など「勉強の習慣化」をテーマにされた本です。

内容的に、ちょっと考え方に偏った極端な例が多かったため、
そういったことは割愛しています。
例)
1日5時間10日間だけ勉強するよりも、
毎日30分の勉強を300日勉強した方が効率がいい
5時間*10日=50時間 30分*300日=150時間
という内容。
ツッコミとして
・10日 VS 300日 の対比の意味がわからない。
・それはそもそも比較できることなのか。
・なぜこの日付なのか。学術的に意味のある数字なのか。
・休日5時間で年間最低休日105日 525時間 
  VS  毎日30分で年間365日 182時間
 みたいな方が理解しやすいのでは。
というようなことが結構多いのでそういうところはなくしています。

人間は若いうちは単純記憶ができるけど、
年を取り経験を積むほど、他の物事に絡めて情報をインプットしないと
記憶できないという脳の観点からみると、
例がなく、淡々と項目別に並べているこのnote自体、
読み物としては不出来かと思います。
著者の体験も詳しく書かないので理解しづらい内容になっています。
読まれる方は項目だけざっと読んで理解できない部分だけ内容を
深掘りするのをお勧めします。

「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55

古市幸雄 著

前提として
・勉強法は1つか2つずつ習慣化して取り入れる
・できそうだなと感じたものから取り組む

第一章 人生は勉強したものが勝つ

勉強法1 動機付けの方法

勉強のモチベーションはどうしたら身につくか。
動機付けができない人はそもそも勉強したくない。
だからしなくていい、で終わらせてはいけない。
コツは、将来なりたい自分を想像すること。
想像した姿にどうしたら近づくかを考えれば、
自ずと動機付けができる。

勉強法2 勉強の習慣の身に付け方

毎日30分でも1時間でも習慣化して勉強すること。
細く長くを意識して習慣化することで苦にならない。
習慣付けるということは無意識に行動パターンを
刷り込むということ。3日坊主でもいい。3日坊主を
年間50回すれば、150日勉強している。何度も成功と
不成功を繰り返すことが大事。
マクドナルドを発展させたレイ・クロック氏は著書
「成功はゴミ箱の中に」で

信念と継続だけが全能である

と語っている。自分を信じ、勉強を継続すれば、
あなたにも想像がつかないほどの大きな成功が得られる。

勉強法3 読書のコツ

本を読む習慣が無い人は1月に1冊でもいいから、読む習慣を
付ける。本は大量に購入せずにできるだけ1冊ずつ購入し、
購入した日から読み進めること。読書もタイミングが大事で、
読みたいと思ったら迷わず購入して、その日に読むことで
効率よく吸収できる。そして、面白くないとか必要ない情報だ
と感じたら、読むのをやめる。自分に有益でない本を読むのは
時間の無駄である。
著者がためにならなかったと感じる理由は2つある。
1.本自体に有益性が無かった
2.有益な情報を抽出できるレベルに自分がいなかった
良書は1度目よりも2度目、2度目よりも3度目の方が同じ本でも
有益な情報をインプットできる。数年後に読み直して内容を理解する
こともある。自分のレベルを知るためにも読書は有効な手段である。
読書時間の抽出法としては、入浴時間の利用をすすめる。これなら
毎日10から15分読書にあてられる。

勉強法4 脳科学の実験結果に基づく正しい勉強法

ドイツの実験心理学者、エビングハウスの記憶に関する実験。
人は情報を記憶して20分後に42%、1時間後に56%、9時間後に
64%、6日後に76%を忘れてしまう。実験から、立て続けに
情報を覚えるよりも、間隔をあけて覚える方が効率的に脳に
記憶されることが証明されている。言い換えると、ある情報を
脳に送り、忘れかけた頃に再度同じ情報を脳に送ることで
記憶の定着がよくなる。短期集中よりも定期的な繰り返し学習が
有用であるということ。脳のメカニズムから解説すると、
まず、記憶の仕組みとしては、
①人間が触れる情報を側頭葉に送り、海馬に送られる。
②海馬では情報を一時保存しておく。
③この情報を破棄するか長期記憶にするか仕分ける。
という流れである。この流れの中で②の状態の中に頻繁に
同じ情報が送られるならば、③で長期記憶に保存する。
海馬での仮保存状態は1カ月といわれている。
このことから効率の良い勉強方法は
①勉強をする(0週目)
②1週間後に復習する(1週目)
③最初の復習②から2週間後に復習する(3週目)
④2回目の復習③から1カ月以内に復習する(7週目以内)
この流れになる。勉強するなら脳のメカニズムを
知って勉強に活かすことが得策である。

勉強法5 勉強の成果に一番必要な要素

勉強の成果を計算する際に、著者は公式を提案している。
y:勉強の成果
a:教材・サービスの質
b:集中力
x²:勉強時間の2乗
c:過去の勉強の蓄積

 y = a * b * x² + c

ポイントはxの2乗である。勉強時間が最も成果を決定づける上で
重要な要素ということである。どんな教材でも集中力でも過去の勉強量でも
勉強時間の2乗には敵わない。
問題はこれからどのくらいの時間をかけて勉強を続けるかということ。

勉強法6 勝つための勉強戦略

多くの人が少ない勉強量でいかに成果を出すかと考えているが、
教材の質2割・勉強量8割で成果が決まるので、この考え方では
望む成果はでない。勉強量8割の重要性を認識すること。

勉強法7 最初は勉強の成果はでない

勉強の成果は2,3日ではでない。即効性の成果を期待する人が
勉強が向いていないなどと変な自己嫌悪に陥る。
「記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方」の
著者、池谷裕二氏は脳科学の観点から勉強と成績の関係を以下の
ように説明している。

たとえば、いま皆さんは成績が1のところにいるとします。
そして、勉強の目標成績を1000に定めます。勉強してランクが
上がると、成績は2になります。さらに猛勉強して、もう
1ランク上がると、成績は4になります。こうして、努力を
続けていくと、成績は8,16,32,64と少しずつ累積効果を示してきます。
しかし、こんなに努力したにもかかわらず、現在の成績は64です。
目標の1000に比べれば、スタートの成績からほとんど上昇して
いないかのように思えます。ですから、皆さんの多くはこの時点で、
「なんでこんなに猛勉強しているのに自分の成績は上がらないのだろうか」「私は本当に才能がないのかもしれない」と真剣に悩んでしまう
ことでしょう。そして1000の成績を持った人を見れば、
「とてもかなわない」「ああいう人を天才というのだろう」「まさに
別の人種だな」と思うはずです。たいていの人はこの時点で、
自分の才能のなさに落胆して、勉強をあきらめてしまいます。(中略)
しかし、さらに忍耐づよく勉強を繰り返すことのできる人ならば、
その後、成績は128,256,512と上昇していきます。じつは、ここ
まで努力して、ようやく勉強の効果が目に見えて確認できるように
なります。これが勉強と成績の関係の本質です。そして、もう一息の
努力をすれば、ついに成績が1024となり、目標に到達できるのです。
勉強を続けていると、突然目の前に大海がひろがるように急に視界が
開けて、ものごとがよく理解できるようになったと感じる瞬間が
あります。ある意味「悟り」にも似た体験ですが、こうした
現象はまさに勉強の累積効果によるものなのです。

要は、新しい勉強を始めたばかりの人なら、学習時間が少なく、時間の
累積効果が表れない。つまり、勉強の成果は一次方程式の右上がりの
直線のようには上がっていかない。ところが、池谷氏が説明するように
しばらくすると累積効果が効いて、ある一定の時期を過ぎると
急激に勉強の成果が表れる。それは半年かもしれないし、1年かも
しれない。大切なのは勉強の成果はすぐには出ないということを
知りつつ、日々勉強を続けること
である。勉強の習慣を身に付ける
には、勉強の成果の曲線を理解した上で自分を律して勉強を
続けられるかどうかにかかっている。

勉強法8 効率よく知識を吸収するコツ

自己投資すること。簡単にいうと身銭を切る。人は痛い目を
みなければ真剣にならない。著者は毎年、多くのセミナーを
受講するが、無駄になったことは一つもない。必ず投資額
以上の価値のある知識やスキルを吸収してやるという
心構えで受講するためだ。何十万円と投資をしろということ
ではなく、あなたのレベルを向上させることを知っていながら
数万円の受講料を惜しんでは自身を向上させることを放棄して
いるのと一緒のこと。少し高いなと感じても自分のスキルを
上達させるものであれば投資するべき。結局安く、かつ早く
スキルを習得できる。
例えば、セミナーと書籍で比べてみる。
セミナー        書籍
・1万円         ・2冊買って5000円
・1日で受講       ・読破に数日かかる
・すぐさま質問できる    ・誰かに質問することもできない
単純に5000円の差額だけでなく、時間節約料、質問料と考えると
差額分を多く払っても価値があることがお分かりになるだろう。
また、知識の吸収量という観点でいうと、図書館で借りるよりも
購入した方が10倍吸収できる。コツとしては、誰かに後日、
教えるつもりで情報をインプットするということ。実際に知識を
誰かに教えた方が吸収力が数段上がる。

勉強法9 なぜ自己投資が必要か

就職する際や、社内で別部署を希望する際、転職する際に
共通して必要になるのは、大学での成績や営業成績などの
実績としてアピールできる過去の蓄積だということ。
過去の蓄積で現在の収入が決まっている。とすれば、
10年後の自分がある程度の収入をもらうためには、
今、自己投資をしなければいけない。今から新しい知識を
インプットすることが5年先、10年先に自己投資のリターン
として現れる。
「2:6:2の法則」がある。最初の2は自分を向上させる気がまったく
無く自己投資しないタイプ。次の6は自分を向上させる気はあるが、
具体的な行動を起こさないため、実際には向上しないタイプ。
つまりこの8割が進捗しないタイプということ。これはそのまま
「80:20の法則」にあてはまる。80:20の法則はイタリアの経済学者
パレートが発見した所得分布の経験則で「パレートの法則」とも呼ばれる。
「売上の8割は全従業員の2割で生み出されている」
「商品の売り上げの8割は全商品のうちの2割で生み出している」
「仕事の成果の8割は費やした時間全体の2割の時間で生み出している」
といった経済全体の数値の大部分は全体の構成するうちの一部の要素が
生み出しているとする説である。
そして最後に残った2割の人たちだけが日々向上しようとコツコツ勉強を
続け、自己投資を惜しまないタイプ。あなたが自己投資をし、勉強を
続ければ、すでにトップ20%の中。さらにそのうちの50%に入れば、
トップ10%以内を意味する。トップ10%に入るのは意外と簡単だ。

勉強法10 私の自己投資歴

・ダンプカーの運転手
・留学中のカナディアンロッキーの写真修行 ⇒ 読売新聞社写真部
・語学学校やYMCAの英語教室 ⇒ アメリカ留学の基礎
・Windows95の即購入・熟知 ⇒ 手早い写真データ処理による社内評価
・留学1年間の英語の徹底勉強 ⇒ 翻訳ビジネス、英語学校経営
・情報システム経営学 ⇒ ITベンチャーへの就職

詳細は割愛。重要なことは
・過去の蓄積で収入を得ている
・自己投資したことの大半は数年後にリターンとして返る
・今日自己投資しなければ5年先、10年先が危ない

第二章 勉強時間を捻出する方法

勉強法11 テレビを見なければ、2か月分の時間を捻出

毎日2時間の勉強時間を捻出する方法はテレビを見ないことだ。
ほぼほぼ意味のないバラエティー番組でスキルが身につくことはない。
家族がいて難しいなら、ご家族がテレビを見ている間、読書をすればいい。
睡眠時間を削る必要もなく、自分のスキルを磨くことに集中できる。
なぜ2カ月の時間を捻出かというと、
テレビを見る時間を2時間(平日)、5時間(休日)とする。
1年を52週とすると、

2時間*52週*5日=520時間 平日分
5時間*52週*2日= 520時間 休日分    ⇒  合計1040時間

これを睡眠時間7時間を引いた1日の時間17時間で割ると、
61日分となる。つまりテレビを見なければ年間2カ月分の時間を
作り出すことができる。
どうしてもテレビを見たいのであれば、録画して後で見ることを
すすめる。CMをカットして60分の番組を40分でみられる。
また、最近はインターネットがテレビに置き換わっている。
ネットサーフィンをしても無意味に時間を浪費してしまう。
これらも必要最低限にしたい部分だ。

勉強法12 会社での勉強時間の捻出方法

ほとんどの仕事は工夫次第で簡単に終えられる。日々の
ルーティンは早めに終わらせて、余った時間をスキル習得に
あてよう。抵抗感があるなら、残業時間をスキル習得にあてよう。
また、昼休みも1時間も必要ない。30分で終わらせて勉強する。

勉強法13 同僚に差をつける時間の使い方

仕事を早くこなすコツは仕事の処理時間を先に決めることだ。
この仕事は1時間で終わらせようと、日々処理スピードを上げる
ことを心がけて仕事をすることで、トレーニングになる。
数年後には同僚と明らかに差別化ができる。

勉強法14 自宅・会社以外での捻出方法

自宅だと集中できない人は、会社に1時間早く出社する。もしくは
残業時間を30分使う。会社での上司や同僚の目が気になるなら、
近くの喫茶店を利用する。喫茶店の飲み物代は時間と場所を確保する
代金と考え、集中して勉強する。繰り返しになるが、大切なことは
毎日勉強して習慣化するということ。

勉強法15 通勤時間の賢い使い方(電車)

まず、新聞は要点だけさっと読む。新聞に30分もかけない。
特定の業界にいらっしゃるのであれば、業界新聞を読むこと。
また、始発電車が最寄り駅から2駅以内にあるのであれば、多少
遠回りしても始発電車に乗り、座って勉強する。
そして、車中の時間をあてることが大切なのではなく、
今日と翌日の2日間でのトータルで勉強の効率が上がる方法を
考える
ことが大事。
・帰宅中疲れていれば ⇒ 仮眠をとって帰宅後勉強
・頭が冴えていれば ⇒ 車内で勉強、30分早めにベッドに入り、
            通常よりも30分多く睡眠をとる
・帰宅後疲れていれば ⇒ 1時間早くベッドに入り、翌朝1時間早く起きる
つまり、勉強する行為自体ではなく、体調の良い状態で集中して効率よく
知識を吸収する
ことが大切である。

勉強法16 通勤時間の賢い使い方(車・徒歩)

音楽やラジオを聴くのをやめて、オーディオブックを聴くなどをする。
音声を使った勉強のいいところは、繰り返し学習がしやすいこと。
本を10回繰り返し読むのは大変だが、音声を10回繰り返し聞くのは
苦になりにくい。定期的に繰り返し学習することが大事。

勉強法17 休日の勉強時間はどうやって捻出するか

休日は堅苦しく考えずに2,3時間すればOKと考える。本を読むことや
自分を一段高いレベルに上げる生産的な活動をする。午前中1時間、
午後夕方までに1時間、夜寝るまでに1時間は確保できるだろう。

勉強法18 できれば朝型がおすすめの理由

一般的には朝の方が勉強を妨げる誘惑が少ない。面白いテレビ、
飲み会、その他の誘いなどの誘惑は夜が多い。人によっては
朝の時間は夜に比べて進むスピードが遅く感じることがある。
著者もその一人で、朝4時に起きて2,3時間やるとその日の
仕事のほとんどが片付く。騙されたと思って朝2時間早く起きて
やってみるといい。勉強のはかどるスピードが全く違うのが
わかるはず。夜に比べて圧倒的に効率的でスピードが格段に変わる。

第三章 勉強に集中する方法

勉強法19 「気持ちいい」は勉強の集中に不可欠

帰宅後に体が汗ばんでベトベトするような生理的に不快な状態では
集中できない。足だけ洗うでもいいため、気持ちいい状態を作って
勉強に向かう。眠い状態や空腹、騒音、温度も同様のため、環境作りに
注意を払う。集中力が高い時に勉強をして低い時は勉強を避けるべきだ。

勉強法20 集中力の持続時間はどのくらい

人間の集中力は通常、それほど長くない。著者は30分が限度。
しかし、勉強の習慣ができていない人は無理してそれ以上
続けようとする。それは脳が不快な状態で勉強しているということ。
勉強がマイナスな感情と関連付いてしまう。それでは頑張っても
勉強を妨げる要因にしかならない。また、人によって集中できる
時間帯は異なり、しばらく勉強していると調子よく勉強できる時間が
わかるようになる。その時間帯を勉強にあてられるように
スケジュールに落とし込んで、効率の上がらない時間は、趣味や
さほど集中力を使わないことに利用する。

勉強法21 効果的な休憩方法

脳に「勉強=痛み」と関連付けないように定期的な休憩は重要だ。
著者は30分勉強して15分休憩を繰り返す。15分勉強、15分休憩でも
かまわない。要は、勉強の時間から休憩を1セットとして、繰り返す。
集中力が途切れて勉強が嫌になる前に勉強を中断することがコツ。
嫌気がさす前に休憩することが大事。

勉強法22 休憩時間の意外な使い方

著者は休憩時間に読みたい本を読むようにしている。脳の休憩に
ならないのではと思われるかもしれないが、インプットする情報の
種類が違えば、使う脳の場所が違うのである。
ある作家は机を2つ用意し、一方で小説を書き、疲れたり、飽きたり
したら、もう一方の机で別の仕事をする。それを繰り返す。
これはインプットやアウトプットする情報の種類が違えば、脳は
疲れないことの証明である。

勉強法23 長時間勉強を続けるコツ

前項では勉強する科目を変えれば、何時間も勉強し続けられると
とらえられるかもしれないが、何時間も勉強をしていると、勉強
自体には飽きてくる。原因としては、以下の3つがある。
・同じ科目の勉強に飽きる
・同じ場所での勉強に飽きる
・これらの両方の理由で飽きる
「集中力が落ちてきたな」「飽きてきたな」と感じたら、即刻
勉強を中止する。いやいや勉強を続けても知識を吸収できない。
対策を紹介する。
・同じ科目の勉強
 別の科目を勉強する。
・同じ場所での勉強、両方の勉強
 別の部屋で勉強する。喫茶店やファミレスを利用する。
勉強に飽きるのは脳からの重要なサインで、「それ以上勉強しても
吸収できないよ。整理できないよ。」ということの現れである。
勉強に飽き始めたら即刻勉強を中断するのが賢い勉強法である。

勉強法24 気分が乗らないときの対処法

長期間勉強していると、どうしても「最近勉強する気にならない」
とか、「気分が乗らない」という時期が来る。これは誰にでも
起こることである方心配は無用。こんな時は思い切って勉強を
2,3日休む。その後、自然と勉強する気になるものである。

第四章 短期集中型⇒長期計画型の勉強

勉強法25 短期集中型勉強のコツ

資格試験が3カ月後に迫っているなどの状況。これは平日3時間、
休日は8時間以上の勉強が必要だろう。それ以外の活動を極力
省く。新聞は関係ない、同僚との飲み会も遠慮する、テレビは
見ない。節約してできた時間をすべて対策勉強に集中する。

勉強法26 短期集中型に変更して失敗する理由

短期集中は体力的に辛い勉強を強いられる。重要なことは早めに
準備を進めて計画的に勉強すること。

勉強法27 私の留学を成功させた長期計画型勉強計画

1日の勉強量にしては少ないかなというくらいの勉強量に抑え、
毎日続けることがコツ。4時間必要なら3時間にして、週4日でなく、週6日
続けられるように、自分に精神的、肉体的に負担がかからない程度で、
コツコツ毎日勉強を続ける。要は勉強時間の平準化。

勉強法28 勉強中に避けられない感情

多くの人がこの感情に耐えられずに、勉強を続けられない。
それは孤独感。勉強は孤独なもので応援してくれる人はいる
だろうが、勉強するときは大抵の場合一人でする。この感情は
ある程度感じることを知っていることが大事。勉強時間は感じない
が、勉強前後の休憩時間にふっと感じるものである。対策としては
あなたが勉強する理由を明確にし、目標をきちんと設定すること。
目標をしっかりともっているのであれば、この感情とうまく付き合える。

第五章 本気の人のための英語勉強法

勉強法29 英語の勉強は続けているけれど

本章では
1.英語が習得できない原因
2.その解決策
をアドバイスする。

勉強法30 なぜ英語が習得できないのか その1

英語の勉強の本質がずれている。高校や大学受験のための英語、
TOIECやTOEFLのための英語は比較的レベルの高い英語である。
だが、ネイティブの人が日常的に使うのはずっとやさしい英語である。
be動詞、take、get、makeなどの簡単な単語を組み合わせたフレーズを
使って会話している。英語学習者の大半が彼らが使わない英語の
勉強をしている。だから、現場で満足に英語が使えないのである。

勉強法31 なぜ英語が習得できないのか その2

勉強量が圧倒的に足りない。英会話スクールで週1回40分、それ以外の
英語の勉強は大半がしていない。計算すると、

40分*52週 = 年間34時間

勉強法32 本気の人のための英語勉強法

会話編
英会話についてはネイティブが多用するフレーズを丸暗記する。
基本的なフレーズを会得しなければ英語での会話は不可能。
会話が不得意な人は決まって頭の中で日本語と英語の訳を
行き来している。短い時間の中で翻訳の作業をしていても会話に
ついていけない。この解決策が会話のフレーズを丸暗記すること。
これはホームコメディと呼ばれるテレビドラマシリーズで
見聞きすることができる。これを見て、基本フレーズを徹底的に
会得する。英会話でつまづく原因はフレーズを聞き取った後に、
単語も文法も簡単なのに意味が把握できないフレーズがたくさん
登場するためである。つまり、勉強の質が間違っている証拠。
著者のおすすめのアメリカテレビドラマは「フレンズ」。
慣れてきたら、独り言をなるべく英語で口にしてみる。会得した
フレーズを使いながら、目に見えることをアナウンサーが実況
するように英語でしゃべってみる(実況中継スピーキング)。
また、日常ではなくビジネス英会話を取得したいという方が多いが、
ビジネス英会話も日常英会話に多少のビジネス用語が使われるだけで
日常英会話ができないと、できることではない。

リスニング編
基本フレーズの暗記がリスニングにも役立つ。

◎リスニング&シーイング
簡単に説明すると、DVDでテレビドラマを見て、リスニングを
する。そして英語の字幕を表示して字幕を見ながらリスニング
することで聞き取れないフレーズも視覚的にチェックできる。

◎発音の習得
自分で発音できない音は聞き取れない。正しい英語の発音が
できれば、英語の音を聞き分けることが簡単になる。

◎音の調整
ネイティブは一語一句きれいに発音しておらず、省略して発音している。
・代名詞や前置詞の強形、弱形
・同化
・結合
・脱落
これらを理解することで飛躍的にリスニング力が上がる。

リーディング編
速読英文リーディングを身に付けるには実際に英文を読んで
向上させるしかない。小説でも英字新聞でも、興味がある分野の
英文を毎日30分程度は読むようにすること。これを半年から
1年続ければすらすらと読めるようになる。

ライティング編
英作文能力を上達させるには実際に英文を書いて、指導者に
添削してもらうしかない。英作文を書く際のコツは、見栄えの
いい文章を書くことではなく、自分の意図がきちんと読み手に
伝わるように注意を払って書くこと。

勉強法33 本気の人が目標とすべき年間英語勉強量

著者のスクールでは平日2,3時間、休日3時間程度の英語勉強をしないと
こなせない宿題を出している。そうすると、週に1回教室で2時間、
教室外で15~20時間勉強することになる。週20時間のペースで1年間通うと

20時間*52週 = 年間1040時間

このくらい本気になる覚悟が必要。英語の指導者が週1回2時間の指導で
何ができるだろうか。勉強の方向性の修正と簡単な解説・チェックくらい
しかできない。結局は自分の勉強しかない。

第六章 勉強を成功させるための目標設定方法

勉強法34 目標の設定方法

①最終目標期日を設定
②数カ月単位以上の長期目標を設定
③数週間から1カ月単位の中期目標を設定
④各中期目標達成のための1日の目標を設定
順番が大事で1日の目標から決めていくと、スケジュールが伸びたり、
実現不可能になる可能性がある。また、これらをきちんと紙に
書き出して視覚的にチェックする必要がある。

勉強法35 長期目標のポイント

2~3カ月単位で設定した目標をカレンダーや手帳やらに落とし込み、
いつでも視覚的にとらえられるようにしておく。著者は大きめの表に
スケジュール表を作り、机の前に貼っていつでも見えるようにした。
勉強のモチベーションを保つのに役立った。

勉強法36 中期目標設定のコツ

長期目標を1週間から1カ月程度の中期目標に分ける。厳密にしすぎず、
大まかに目標を設定するのがコツ。例えば、8月15日までに参考書の
50Pまですすむ、22日までに100Pまですすむなど。また、ここで
重要なことは週に1,2日休憩を入れること。要は勉強のスケジュールを
詰めすぎず、1日か2日空いても達成できそうな目標にすること。
突発的な事態に対処するためにも必要な考えである。びっしりと
詰めすぎてスケジュール通りに進まないと自己嫌悪に陥る人が
いるが、些細なことで「勉強ができない人間だ」と勘違いしないように
あなたに優しいスケジュールにする。達成不可能な目標はなく、
目標の設定に無理があっただけ。あなたの能力が低いわけでも、
強い意志がないわけでもない。
緩めのスケジュールにしておいて、調子がいい時は先に進めておくと、
中期目標よりも早いペースで進むため、気持ちよく長期間の勉強が
できるようにもなる。勉強の進み具合に対する期待値を下げて、
実際にはその予定よりも少し早いスペースで進められる目標に設定
することが中期目標のコツだ。

勉強法37 1日目標の設定方法

1日目標は時間単位で目標を決める。著者は必ずポストイットに
書き出して、目標達成できるように進めた。
・7時00分~7時30分 15Pまで
・7時45分~8時15分 18Pまで
・8時30分~9時まで 21Pまで
仮にこの目標を達成できなくても構わない。大まかな指標として
使用する。決して達成不可能な目標にはしない。
更に大切なのは紙に書き出すということ。勉強が思うように
進まなくても自分に劣等感を感じないこと。大切なのは、
自分が怠け者にならないような仕組みを作ることだ。
そのために1日でも半日でも目標を紙に書き出すこと。
次にその日の勉強が終わったら、進捗具合をチェックする。
達成できていればほめて、できていないなら原因を調べて、
次回の効率アップのための参考材料とする。

勉強法38 目標設定如何で行動と成果は大きく変わる

目標設定次第で人の行動は大きく変わる。行動が変わると成果も大きく
変わる。ただ「留学して学位を取る」人と「英語力も身に付ける」人
では行動も変わる。行動が変わると結果に違いが生まれる。

勉強法39 目標達成できない最大の理由

先にゴールを決める。○○したらなどのタラレバの発想ではなく、
先にゴールを決め、それを達成するにはどうしたらいいかを考える。
時間がかかっても夢や目標を実現できればいいが、多くの人が
実現できずに一生を終える。多くの人が目標達成できないのは、
決断しないことが最大の原因である。期日を含めて明確に、
あなたが実現したいことを先に決める

勉強法40 逆転の思考法で目標達成できる

目標を実現するためには自分はどうすればいいかを先に考える。
今までの思考法とは逆にする。「○○したら、△△する」では
なく、「~までに○○する。実現のために◆◆する」と。
別の角度からいうと、
・目標や夢を先に決める。固定する(fix)。
・目標達成のために注ぐエネルギーや時間を変動させる。
  これを変数(variable)とする。
目標達成できない人は、逆のことをしている。
目標達成のために注ぐエネルギーや時間が今までと変わらず
固定のままで目標達成の方が変数になっている。
先延ばししている場合ではない。自己投資を続けて若くて
体力的に夢の実現の確立が高いうちから行動して目標を
実現させる。

勉強法41 目標達成のための代償

1973年ノーベル物理学賞を受賞した江崎玲於奈氏に取材した際、
輝かしい功績の裏にはプライベート面での犠牲を払ってきたのが
即座にわかった。著者も勉強に集中している時は、同僚との
付き合いも最低限にして人間関係が希薄になった。勉強を続け
目標の実現のためにはこういった犠牲を覚悟する必要がある。
厳しい言い方をすれば、それが嫌なら諦めたほうがいい。

勉強法42 手帳で目標設定すると実現スピードが加速

ナポレオン・ヒルは著書『思考は現実化する』で目標を紙に書き、
それを毎日読み返せば、夢は実現すると提唱し、多くの人々に影響を
与えた。これは大半の人が知っているだろうが、ほとんどの人が
実践していない。人間の行動の大半は無意識で、簡単にいうと、
あなたが気づいていない習慣や癖のことだが、日々の行動パターンの
ほとんどが無意識の行動である。そして、あなたの習慣は親や周りの
人間から長年繰り返し送り続けられたメッセージによりいつの間にか
無意識にプログラムされている。この無意識の習慣のままでは、
今のあなたの環境(人間関係、仕事、金銭的)しか得られない。
望む人生を得るためには自分のプログラムを書き換える必要がある。
今までは周りの人に送られたメッセージでプログラムされたのだから、
今度は自分自身で無意識にメッセージを送る続けることで、現在の
プログラムを替えていける。そのため、書き出した目標を毎日
読み返すことが大切だ。無意識が変われば、行動が変わり、
行動が変われば結果が変わる。

勉強法43 手帳を使った目標設定の方法

◎長期目標は15年計画表で
見開きとして使えるリフィルを使って、西暦、その横に自分や家族の
年齢を書き込み、その横に大きな達成目標を書き込む。そして、
実現したことは赤ペンでチェックを入れる。
なぜ15年かというと、1年単位の目標設定だと近視眼的になりやすい。
毎年の目標は着実に達成したが、10年続けて当初の目標設定像と
かけ離れている自分になっていたら、取り返しがつかない。
そのため、長いスパンで見て15年である。

◎実現リスト
1年間の実現目標は同じような見開きのリフィルを使い、〇月〇日
までに実現するという期日付きで書き込む。これも達成できたら
赤ペンでチェックを入れる。最上段に実現する年、その下の
12マスを使って1から12月まで横1列に書き込む。同ページの
左側の枠に、縦1列に1から31日を書き込む。あなたが実現したい
項目をいくつか抜き出し、ここに書き込む。例えば、2018年の
7月1日までに実現したいのであれば、7月の欄の1日にあたるマスに
書き込む。はみだしていい。著者の愛用は「SD手帳」。

第七章 勉強効率アップのための食事・睡眠

勉強法44 食事が勉強の成果と関係する

食事は勉強の大敵の一つ。食事をすると、体が食べ物を消化するために
胃に血液を集中させ、食後1時間は脳に巡る血液が減って、集中
できなくなる。食後は眠くなって効率が下がる。対策としては、
1.食べ過ぎない。一度に大量の食べ物を詰めない。3時間は食事の
 間隔をあける。
2.食事をしたら入浴など、食後に勉強しない環境を作る。
3.野菜とごはんを中心にした食事にする。胃に負担をかけない。
 『フィット・フォー・ライフー健康長寿には「不滅の原則」が
  あった!』を参照。

要約
文明が発達するにつれ人間は、本来口にしなかったようないろいろな
食べ物を同時に胃に詰め込むようになった。この食べ物の組み合わせが
悪いために、人間は消化の作業に身体の膨大なエネルギーを使い、
疲労感を感じる。

また、食べ物の分類によって消化時間は変わる。
果物:人間の体にとって消化済の食べ物。よって20分ほどで小腸に
   送り出される。
野菜:胃の消化液を必要としない。消化器官の中が中性、酸性、
    アルカリ性のどれでも分解が可能。3時間で小腸へ。
炭水化物:アルカリ性の胃液で消化。
タンパク質:酸性の胃液で消化。
ここで問題となるのは、ご飯と肉を一緒に食べると、胃液が中性に
なることで、中々消化できなくなってしまうこと。長くて8時間も
消化作業をするため、エネルギーを消耗してしまう。時間帯もあり、
朝~正午は果物、正午~午後8時は野菜と炭水化物、野菜とタンパク質、
のような組み合わせがよしとされる。1日3回食事を摂るため、1日3時間
生産的な時間を失うこととなる。仮に2時間活用できれば、

2時間*365日/17時間 = 43日分相当

変わってくる。ぜひ、朝は果物からやってほしい。

勉強法45 どうして睡眠は重要か

睡眠は最低6時間、理想は7時間半。理由は2つ。
1.頭が冴えていないと効率が悪くなる。
2.覚えたことが睡眠を通して記憶として定着する。
通常、30分本を読んだり、勉強をすれば、自然と眠くなる。
寝ようと思うほど、寝付けないため、そういった時はいっそ
起きて勉強をする。自宅で勉強する時は、勉強の合間に仮眠を
とることを心がける。休憩時間で仮眠でも構わない。10分ほど
目を閉じて横になるだけでもいい。脳には詰め込まれた情報を
整理する時間が必要。ただし1時間以上は体のバイオリズムが
崩れるため、最長でも1時間弱を限度とする。

勉強法46 目覚まし時計無しで起きる方法

夜寝る時にカーテンを開けて寝る。こうして朝になって日光が
差し込むようにする。人間は日光を浴びると体が朝だと感じる。
自然に近い形で生活すると自然のサイクルに逆らわずに、規則
正しいバイオリズムで生活できる。逆に朝日が差し込まない状態、
つまり体が夜だと感じたままで、目覚ましの大きな音でびっくり
して起こされると目覚めがいいはずがない。カーテンを開けて
寝ると、仮に目覚ましで起きても体が目覚めに向かう途中で
起きるため、気持ちよく目覚められる。人間は当然、疲れや
仕事の状況、体調の良し悪しがあって、規則正しい生活は
なかなかできない。体調次第で夜に勉強でも朝早起きして
勉強でも構わない。規則正しさに必要以上にとらわれず、
臨機応変に対応しよう。

勉強法47 早朝から頭をフルに回転させる方法

寝起きで比較的短時間に頭をフル回転させる方法はシャワーを
浴びること。寝起きは体温が低く血行もよくない。脳に血が
回らないため、頭が冴えない。少し熱めのシャワーを浴びると
体温が一気に上昇するため、すぐに勉強が始められる。

第八章 勉強効率アップのためのツール

勉強法48 集中力を維持するためのツール

◎タイマー
15分とか30分とか時間を設定して、時間が来たら途中でも勉強を
中断して休憩を取ること。スマホでもキッチンタイマーでも
使って、タイマーが鳴ったら即休憩。疲れる前に休憩するペースを
つかむ。休憩時間にもタイマーを設定して勉強に戻る。タイマー音は
ひよこなどのかわいい音がおすすめ。

勉強49 外での勉強に役立つツール

◎耳栓
薬局にある「ピップイヤーホリデイ」というオレンジ色の耳栓が
おすすめ。非常に静かな状態で集中して勉強できる。騒音は
知らないうちに心理的ストレスの原因にもなるため、カットしてほしい。

◎A4のクリップボード
無印の「強化スチロール樹脂クリップボード」がおすすめ。
このクリップボードを膝に置くと、簡易移動机になる。
メモしたい時にうまくメモできないと勉強の生産性が落ちる。

勉強法50 おすすめの筆記具

◎ボールペン
パイロットのデスク用「ドクタークリップ」。黒、青、赤と揃えておく。
著者が好きなのは1.0㎜の太目のインク。なめらかで書きやすい。
携帯用はゼブラの「エアーフィット2+S」でシャープペンシルと
2色のボールペンが一体になったペン。黒インクでメモし、赤インクで
読書本の重要な箇所に印をつけ、シャープペンシルでスケジュール帳に
書き込みをする。
あとはパイロットの「ワンプラスワンドクターグリップ」で
シャープペンシルと1色のボールペンが一体となったペン。
通常黒インクだが、青インクに変えて、本に印をつけた際に
見やすく、通常のメモにも使えるようにしている。

勉強法51 聞く勉強に便利なツール

著者愛用はソニーの「ノイズキャンセリング・ヘッドホン
(MDRーNC11)」。小さくて携帯に便利。電車などでも
騒音を10分の1にまで抑えられて効果てきめんだ。
最近はMP3形式で収録された教材で語学勉強する人も
多いだろう。アップル社の「iPod」も著者は愛用している。
英語のオーディオブックを入れて英語の能力が落ちないように
している。語学学習にはスピード調整機能があるカセット
ウォークマンなどがおすすめ。テレビをご家族がみられている
時は、コードレスヘッドホンがある。著者はソニーの
「MDR-IF240RK」を愛用している。

勉強法52 長期計画型勉強ならまず椅子に投資

予算が許すのであれば、ハンマーミラーの「アーロンチェア」が
最高。フル装備は値段が張るが、机よりも椅子にまず投資すること。
身体に合わない椅子は腰を痛め、生産性を下げることにもなる。
一番便利な機能はシートの前傾機能で、シート全体を前に傾斜する
ことで、背筋を曲げることなく長時間勉強できる。通常の椅子は
シートが水平になっており、前かがみで勉強すると疲労の原因に
なる。アーロンチェアはシートも傾斜するため、無理のない姿勢で
勉強ができる。フル装備でないとこの機能は付いていないため、
注意すること。価格の安い「ミラチェア」も最近販売されており、
10万円前後で前傾機能がつく。

勉強法53 勉強机の照明として最適なのは

最適なのはちらつきの少ない質のいい蛍光灯。白熱灯は熱を持つため、
蛍光灯がおすすめ。勉強には頭寒足熱の状態が大切だ。照明も
目の疲れなどに直結する分、ある程度の投資が必要だ。机に関しては
あまり効率アップに貢献しないため、椅子⇒照明⇒机の順番で
投資するといい。強いて言うなら高さの調節ができる机なら疲労を
軽減できる。著者はコクヨの「アリオス」を愛用している。

勉強法54 寒さ対策のツール

頭寒足熱とはよくいったもので、冬に勉強している時、足先が
冷えていると集中できない。足先を冷やさないウール製の靴下、
ヒートテックなどの靴下がいい。ヒートテックなら汗を吸収して
発熱するため、ある程度保温もしてくれる。冬の勉強には
「ひざ暖板」が便利で遠赤外線でほんのり足元を温めてくれる。
電気ストーブは熱くなりすぎ、石油ファンヒーターは部屋全体が
暖まり過ぎて空気が悪くなる。電気ヒーターがいい。

勉強法55 快適に目覚めるツール

前述のカーテンの開け閉めで家族がいる方などには、
「National生体リズム 光・めざましスタンド」がおすすめ。
アラームをセットすると起床時間に向けて太陽の光が辺りを
照らすように徐々に照明が明るくなり、比較的スムーズに
起床できる。もう一つは振動型腕時計。バイブレーションで
起床時刻を知らせてくれる。カシオなら「G-SHOCK
G-7500-1JF」がある。

エピローグ

勉強の習慣は最初はきついが、仕事に慣れるのと一緒で
最初の短い期間のしんどさを超えて習慣を身に付ければ、
そのあとの努力はさほど必要ない。ハイハイから歩けるように
自転車に乗れるように、できるまで成功と不成功を繰り返し
練習すればいいだけだ。勉強の習慣が身につけば、数年後には
今日のあなたと比べられないほどレベルアップしている。
著者が約束する。
現在の環境は勉強をする気にさえなれば、いつでも勉強が
できる。勉強する・しない、継続する・しないを決めるのは
すべてあなた次第である。ハードが充実した環境では、本人の
「やる気」というソフトに勉強の成果がかかっている。

感想

読んでみて、最終的にはやはり継続することが大事であること、
継続するためには環境が大切であること、工夫次第で習慣は
付けられ、毎日の積み重ねが未来の自分を創造することを
改めて感じられた。自分の意志の弱さなどは関係なく、
三日坊主も許容し、自分を許せるマインドを整えられる。
序盤では少々無理やりな理論が展開されているなと感じたが、
全体を通して目標設定の仕方やある種の勉強に向けたマインドセット、
心構えを構築する部分には共感を覚えられた。
中盤での英語学習においては、参考にはなるが本筋のテーマから
逸れてるやんっとツッコミを入れたくなった。というか一瞬もはや
がっかりすらしたが、著者の今までの努力が現在の自分への
リターンになっているという部分には今後の自身の行動における
希望が見えた。
目標設定も参考になったため、今から取り入れたい。手帳を使う習慣が
転職してから無くなっていたが、人生におけるスケジュール帳は
持っていて損はない、というかあったほうがいいに違いない。
目標手帳として今後の自分に投資をする環境を整えたい。
最後のアイテムに関しては個人の好み過ぎて割愛したかったが、
まぁここまで書いたし?網羅しておきたいし?という気持ちで
頑張った。しかし、ここまで細かい部分までこだわり、言い方を
変えると愛着を持って向き合うことで勉強のモチベーションも
高くなるような作用があるのだろうと感じた。

全体を通じて、自分自身も勉強したいと思える内容だった。
よかったらみなさんも読んでみてください。

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