ママ×保育士|この仕事を続ける意味 vol.4

富山県内を中心に「ジブンらしく生きる」ことを大切にしている女性にお話を聞き、それを記事にして多くの方に見ていただくことで、「ジブンらしく生きるヒント」を多くの女性へ発信したり、誰かの「やりたい」気持ちを後押しできたら…という願いから、『この仕事を続ける意味』という記事をシリーズ化。

第4回目は、富山県内で保育士として働くマリさん(仮称)にお話を伺いました。

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【プロフィール】
マリさん(仮称・写真もイメージです。)
職業:保育士
家族構成:夫・子ども1人(小学生)


○保育士はいつから始めて、普段どんな仕事をしているかを教えてください

20歳から保育士を始めて、今年で16年目になります。
今は、5歳児・年長組の担任をしています。主な仕事内容は、指導計画の作成やそれに基づいた保育の準備、子どもといっぱい汗かいて遊び、保育の記録をしたり、反省を残したり…。その他にも、保護者支援、研修などの勉強会、園全体に関わる職員の勤務表の作成、小学校との連携なども行っています。


○何故保育士になろうと思ったか教えてください

きっかけは母が保育士だったこと。
小学校の頃から母の職場に実習に行かせてもらったりして、この仕事に興味を持ちました。大変だけどすごくやりがいのある仕事だと思っています。


○保育士の仕事には、預けるママサイドからは見えない大変さや苦労もあると思いますが、これまでに「このときは大変だったなぁ」という出来事とそれを乗り越えてきたときのエピソードを教えてください

育休明けで復帰したての頃は、まず体がついていかず苦労しました。
卒乳を完全にしていなかったので、胸が張って痛かったです。仕事から帰ってきたら、娘が授乳クッション持って待ってたのは可愛かったけど、もっと育休延ばせばよかったかなぁ…と感じることもありました。
でも家族に支えられて、娘も頑張ってくれたおかげで乗り越えられました。

今となっては自分には『仕事』はやっぱり生き甲斐で、あの時大変でも復帰してよかったと思ってます。
今もお母さんとしてだけでなく、仕事や趣味の時間を持つことで家のことも頑張れるし、時間をうまく使おうと思えています。娘にも生き生きしてる自分の姿を見てほしいなと思ってます。


○これまでに「もう辞めたい」と思うことはありませんでしたか?

一度「辞めたい」と悩んだことがありました。
3年連続で年長担任&とても厳しい園長のもとで働いてたときのことです。

残業、休日出勤、持ち帰り業務がほんとに大変で心身ともに疲弊してしまっていました。そのときは2ヶ月くらいお休みもらうことにしたので、なんとか復帰できました。
実は、その翌年に他の園に異動できたのもあって、今も続けられているような気がします。公立園は良くも悪くも異動あるのは特徴的で、当時はそれに救われました。


○今の仕事を続けてこれたのはどうしてですか。また、もしも今保育士を続けるか(または復職するかどうか)悩んでるママがいたとした時に、伝えたいことや今後の夢をお聞かせください。

今の仕事を続けられたのは、やっぱり家族の応援と仕事が好きって気持ちかな、と思います。異動して、今の園に来て、保育の原点に立ち返ることができました。毎日子どもたちと過ごすのはもちろん楽しいし可愛いですし。

それだけではなく幼少期に『自分のいいところはここだ!自分の得意なことはこれだ!』って輝けるものを一つでも見つけてほしいし、愛されてるって経験をして人生の基盤みたいなものを作ってほしいし、そのお手伝いをしたいと思ってます。

また、保護者さん達には、大変だけど苦労や悩みの多い子育てが少しでも楽になるようにサポートしたいと思ってます。相談できるパートナーになれたらと思います。

そんなやりがいがあるから辞められないのかな、と思います。

潜在保育士が全国的に多くいて、私の友達にもたくさんいます。
大きな原因は仕事内容に待遇が見合っていないこと。会計年度任用職員制度が始まって、パートや嘱託職員の処遇見直されたけど、それでも全体的に悪いし、とくに私立は大変だと聞きます。

家庭との両立も大変だと思うから、いきなりフルじゃなくてもいいから少しでも現場に戻ってきてくれたら嬉しいと感じます。また、保育所だけでなく、ジムや院内託児所など働き先がこれからもっと増えたら嬉しいですね。

今後も今まで以上に子どもたちが保育所を大好きになってほしいし、心も体も元気な子どもたちを育てていきたいです。
頑張って園長になって、もっと働きやすくて、休みやすくて、生き生きと仕事できるような職場作りもしていきたいと思っています!



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