これからはセルフで成長しよう
自分を育てる成長メンタルの育成のために
みなさんこんにちはエンピツです。
エンピツはスポーツ指導者として10年以上の積み重ね、これまでに200人以上の教え子と接してきました。いいえ、それ以上に家庭教師のアルバイトや、キャンプリーダーなどを合わせると、関わってきた子ども達は500人を超えています。
そんな中で感じた「自分を育てるための成長メンタル」を今回記事にします。
今、エンピツは子ども達から得た「気付き」を、また子ども達にアウトプットしています。
成長する子ども達→エンピツ→子ども達の成長
へとつなげるように、言葉にすることができました。
そんな今現在にも生きる指導を文字にしたこの記事を最後までご覧ください。
あなたはこの言葉を知っていますか?
『負けたことがある』というのが、いつか大きな財産になる
この言葉は漫画・スラムダンクの中で、絶対王者である山王工業が湘北高校に敗戦した際に監督が選手達にかけた言葉です。
負けたことがあるというのが、いつか大きな財産になる
子ども達にとって
負けたこと(失敗したこと)が
いつか(将来)
大きな財産になる…
本当に、いつか大きな財産になるために…そのためにできること、それは何でしょう?
それは、子ども達に
「どんなことからも学ぶメンタル」を育む力をつけてあげること
です。
どんなことからも学ぶメンタルとは?
人生において、良いことと悪いこと、成功と失敗、勝ちと負け…たくさんのプラスとマイナスを経験しますよね。
どちらの出来事が多いのでしょうか?
エンピツは、どちらかというと、プラス要素(良いこと・成功・勝ち)よりもマイナス要素(悪いこと・失敗・負け)の方が人生において経験が多いと感じています。
どんなことからも学ぶメンタル…それは、自分に起きた出来事全て、プラスの出来事からも、マイナスの出来事からも学び、成長することができるメンタルということです。
学ぶメンタルの構成は?
どんなことからも学ぶメンタルと言っても、エンピツが勝手に命名しているので、そんな言葉があるわけではありません。
まずはそのメンタルについて簡単に説明しますね。
試合で負けた時…
① 学ぶメンタルがない場合
試合で負ける→反省をきちんとしない→次に同じ失敗をする→また試合で負ける
一概にそうだとは言えませんが、負けという経験から何も学ぶことがなければ、改善することがなければ同じことを繰り返してしまいます。
では、これが学ぶメンタルがあるとどうなるのでしょう。
② 学ぶメンタルがある場合
試合で負ける→反省をする→次に同じ失敗を繰り返さない→試合に勝てるようになる
という流れができます。
学ぶメンタルを作る大きな要素
学ぶメンタルを構成する大切な要素は…「反省」があるかどうかです。
「反省」…一見簡単そうに見えて考えると難しいこの要素が、学ぶメンタルにつながるのです。
反省とは
反省とは、一般的には自分がしてきた行動や発言に関して振り返り、それについて何らかの評価を下すこと、あるいは自分の行動や言動の良くなかった点を意識しそれを改めようと心がけること。
と、あります。
自分の言動の良くなかった点を意識し、それを改めようと心がける
部分が特に今回のテーマでもある学ぶメンタルには必要だと考えられます。
「勝ち」と「負け」、「成功」と「失敗」では、「負け」「失敗」のほうが良くなかった点は多いですよね。負けから学ぶということはそのことにつながります。
もちろん、「勝ち」「成功」の場合にも、良くなかった点はあります。ですので、勝ちや成功からも学ぶことができると言えるでしょう。
この「反省」こそが学ぶメンタルを自分の中で構築できるようになることへの、成長へとつながる大切なカギになることがわかったと思います。
「勝ち」と「負け」では反省ってちがう?
「学ぶメンタル」の内容はわかったでしょうか。
では、「勝ち」と「負け」での学ぶメンタルのちがいはどこにあるのでしょう。
「負け」の場合は、「勝ち」に比べ、良くなかった点は必ず多いので、学ぶことは多いと思います。「勝ち」に比べて反省点が多いということは、伸びるポイントが多いということです。
「勝ち」の場合は、「負け」に比べ、勝っているので「負け」に比べると反省点は少なくなるでしょう。反省するところを多くあげるのではなく、「もっとこうしておけばもっとよくなる」というような「質」についての反省ができるようになるといいと考えられます。
「勝ち」も「負け」も学ぶメンタルで、成長するところはもちろんあります。
ですが、
「勝ち」は質についての反省→成長
に対し、
「負け」は量(反省点の多さ)についての反省→成長
になるように指導者としての声かけを意識していきたいですね。
勝っているにもかかわらず、失敗したことの反省点だけを多くあげてしまうと、子ども達の自己肯定感が低くなります。
「勝ち」という結果が出ていることをまず、認めること。
失敗したことよりも、認めながらその上でもっと上を目指すために、というスタンスで話をできるようにしたいですね。
まとめ
常に勝ち続けていた山王工業が負けた時、「負けたこと」がいつか大きな財産になる…
その言葉通り、「負ける」ということは自分達にとって「足りないもの」を見つける大切なきっかけになります。
ましてや絶対王者として勝ち続けてきた山王工業ならなおさらです。
自分達に「足りないもの」を見つけ、また成長するために…。
「負け」ということは、大切な出来事だということですね。
銀メダルは負けてもらうメダルだから
学ぶことが大きい
なんで負けたのか、その悔しい思いが
「欠けて」いる部分にあるんですね
谷亮子さんの言葉にもあるように…。
「銀メダル」は最後に負けてもらうメダルだから学ぶことは大きい
「金」よりも「良」いメダルで、「銀」メダル。
「銅メダル」は最後に勝ってもらうメダル
だから「金」と「同」ような価値のあるメダル
ですよね。
負けたことからも、もちろん勝ったことからも学ぶことができるメンタル…、身に着けたいですね。
その、「どんなことからも学ぶメンタル」を子ども達につけられる指導者であり続けられるようにしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この先は、エンピツの「学ぶメンタル」を子ども達に身に着けさせるための実践を紹介します。
明日からマネできる簡単なことです。
たったその一言で子ども達は変わるので、明日からぜひ実践してください。
「勝ち」や「負け」から、どんなことからも学ぶメンタルを育むために…エンピツが意識していること、それは「声かけ」と「考えること」です。
指導者という立場にいると、「教えてあげる」ということが仕事なので、子ども達に全てを教えてしまうがちになります。
エンピツはそうはせずに、むしろ「教えない」を意識しています。
例えば試合で負けた時に
「〇〇の所があかんかったな。」「次はこうするんだよ。」というように反省点とその改善策を言っていませんか?
たしかにそれは子ども達にとってわかりやすいかもしれません。
しかし、子ども達は「与えられるもの」よりも「自分の中で見つけたもの」のほうが成長ができるのです。
反省点を伝えるのではなく「どこがあかんかった?」「どうすればよかった?」と尋ねます。すると子ども達は「考える」ので、それぞれの中に答えを出します。
その答えがチームメイトと同じでもよし!むしろ同じ反省点があるのはいいことです。または、指導者のあなたの思い描く答えと違う答えがでることも多いでしょう。
それもまたよしです。子ども達自身が思う反省点は大切にしてあげたいですね。
その上で付け足しで「〇〇が~。」と声かけをしてあげましょう。この時に注意することは「子ども達の反省点を認めたうえで付け足すこと」と、「簡単に、多くは伝えないこと」です。
負けた場合反省点が多いのでたくさん伝えたいところですが、子ども達自身でも反省点はでているので、ぐっとこらえて下さいね。
逆に、勝った時はどう考えさせて、声かけを行うのがいいでしょう。
まず大前提として守ってほしいことがあります。それは子ども達の勝利を思う存分祝ってあげることです。
まず頑張って勝利を手にした子ども達を認めて・褒めてあげましょう。
その上で、「学ぶメンタル」を育てるための声かけです。
さぁ、なんて声をかけましょう。
今、考えましたよね?
それが指導者としての成長です。
そして子ども達の成長のために考えること…それが指導者です。
考えることができるあなたはステキです!
話を本題に戻して…勝利を手にした子ども達にどう声かけを行うべきでしょう。
キーワードは「もっとよくなるために」です。
例えば、「じゃぁ、みんな、もっとよくなるためにできることって何?」や「もっとよくなるために、次の試合までに直したいところってある?」です。
「勝ち」と「反省」というのは子ども達にとっては中々つながりを生むには納得しにくい所です。
もちろん分かってはいるけど、「勝ったけど反省する所を…。」と言われると勝利の喜びも減ってしまいます。
ですが、「もっとよくなるために」というと、「今で十分いい」という意味にとらえることができるので、反省点と同じ意味を持っているけれどポジティブな言葉に聞こえます。
そしてその声かけだと子ども達が「考える」という思考を深めるのです。
負けでもそうですが、
試合のワンシーンワンシーンを子ども達ながらに思い出し、そこから反省点や、もっとよくなるために直す所を見つける行動は、学ぶメンタルに大切な「反省」をしているのです。
だから、全てを与えるのではなく、「考える」ことをさせることが、子ども達の学ぶメンタル育成につながります。
学ばせられているのではなく学ぶのです。
いつまでも与えるだけの受動的では、自分で成長する学ぶメンタルは育ちません。
自分で「考え」て「反省」をする能動的な指導こと、子ども達の学ぶメンタルが育つということを覚えておきましょう。
指導者としての意識の中には
「自分の中に答えはある」
だけど
「子ども達の反省・考えることで出した答えを認めてあげる」
その上で
「付け足しとして答えも出してあげる」
ことを意識しましょう。
全ての子ども達にとって
「学ぶメンタル」の育成は
自分の将来に「生きる力」だということを
伝えられる…そんな指導者になりませんか?
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