見出し画像

入隊半年……「待つ」ということ。


この春に好きな人が入隊して半年が過ぎました。本当はその時に書こうと思ってたのですが……。

上手にまとめられなくて、今になりました。



私は片思いなので、「コムシン」ではありません。

でも、この半年と2ヶ月の間……定期的に小包を送ったり、私なりにできることをしながら待っていました。

「待つ」

この「待つ」が簡単そうに思えて、こんなにも難しいということを突き付けられた半年と2ヶ月。



1年半なんて、人生「80年」と思えば、ほんの一瞬の時間。

そう考えたらあっという間に過ぎるから、大丈夫!待てる!なんて思ってた去年の私に会えるなら言いたい。


あの時の私が思っている以上に大変だよって………。


入隊前は外部との連絡が取れない訓練所にいる間が一番寂しいって思ってたけれど

私は、今、振り返れば訓練所にいたときが、一番心穏やかだったように思います。

もちろん、入隊したばかりの最初の1週間は、1日が過ぎるのが長く、夜になるたびに月を見つけては

「そこから見える?」と呟いたものです。

でも、訓練所で情報が解禁されて、THE CAMPを通して手紙を送れるようになり、1週間に1度写真が公開されたら泣くことも少なくなりました。

返事が来ない一方通行の手紙でも、毎日書くことで心強くいようと思えました。

きっと、この頃は訓練所を出たら、また前のように毎日連絡が取れると思ってたからです。





待ちに待った修了式がきて、久しぶりに連絡が取れたのも束の間で

そこから携帯がなく、再び連絡取れない日々がやってきました。

どこの部隊に配属になったかを聞きそびれてしまったため、どこにいるのかも分からない、連絡も取れない日々に頭を抱え、不安でいっぱい日々……。

10日後、ようやく連絡が取れ、どこにいるのか分かった時はほっとしました。


再び、連絡が取れるようになっても、平日は約2時間。日によって携帯が使えない日もあり、毎日「今日は連絡あるかな?」と思う日々。

週末は1日が使えても、コロナで面会などが統制されるまでは、面会があると携帯を見ないので、いつ連絡があるのか待つ日々。


入隊前は私と生活スタイルが異なるし、仕事中はほとんど携帯見ない人だったので

その頃から「いつ返事来るかな?」と思うことが多かったのですが

それでも、時間を見つけては私が寝ている時間でも連絡をしてくれる。

それが分かっているので不安になることもありませんでした。


今は似たような生活スタイル。朝起きて、夜は寝て……。

でも、携帯が自由に使えない。携帯が使えないと、返事は翌日に持ち越し。

「明日は連絡あるかな?」と思う日々。

携帯が使える時間帯になると、仕事中でも連絡が来ていないかと気にする毎日。

携帯が使えない時間が近づくにつれて、今日はないのかな?と不安になる日々。


それでも、会話が続かなくても、連絡がきた瞬間は本当に嬉しくて幸せです。


何事もなかったかのようにずっと待ち続けていても

それでも、心が折れそうになる日は幾度となくありました。

待つことがこんなにも苦しくて、大変だと身に染みて分かり

待たない方が楽なのかと思うこともありました。

それでもずっと待っていられたのは、こうして連絡してくれるからだと思ってます。





これから好きな人が軍隊に行く人も少なくないと思います。

日本に軍隊がないだけに、想像もつかない場所……それが軍隊。

日本の一歩外を出れば、日本の常識は通用しないのは当たり前だけど

軍隊は思っている以上に特殊な場所だし、時間の制限もある、自由があまりない場所。


そんなところに身をおいていても、携帯が使えて連絡ができるときは

ちゃんと連絡してくれることに「ありがとう」の気持ちを持つことが大事だな……と思った半年と2ヶ月。


今までどんな時でも連絡してくれることが当たり前だったので

連絡してくれることは「当たり前」と思いがちになってしまいますが

その「当たり前」が「当たり前」じゃなくなるのが軍隊です。


私は彼女ではないので、余計にそう思ってしまうのかもしれませんが

彼女という立場で好きな人を軍隊に送っても

連絡してくれることを「彼女なんだから、当たり前」と思わず

「今日も連絡してくれてありがとう」という気持ちを持つことが大事だと思います。(偉そうにすみません)





振り返れば、もうこんなに時間が経っていたんだ……と思っても

実はまだ半分も終わっていない軍生活。

ちゃんと除隊する日まで待っていられるように………。

私は私でできることを一生懸命頑張っていこうと思います。


今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。