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♯5 十聞いて一を知る

まずは簡単に自己紹介させて下さい。
ワタシは、いわゆる繊細な人。
妻であり、母親でもある。
娘でもあり、仕事人でもあります。
そんなワタシも40代後半に突入しました。
ここにきてようやく気付いたこと、それは、
“いつも穏やかで、機嫌良くいたい“
シンプルにそれだけです。
その為に「自分を整える」を
何よりも大切で優先しています。
色々な視点から整える事について共有できたら
嬉しいです‥



幼い頃、大人から教わった「1聞いたら10、分かるそんな人になりなさい」と言われた事、今でもしっかり記憶に残っています。
その当時のワタシの解釈は、“先読み“のようでした。先を読み、色々な意味で危険を回避することが出来たから今こうしていられる。自分を守る事が出来たからこそだと思っています。そして大人になって気付くこと。ただでさえ色々な情報を、空気を過度に感じてしまうワタシにとって、先読みは、徐々に“先走り”に形を変えていたようです。



今回のテーマは
「十聞いて一を知る」です。


「一聞いて十を知る」

これは中国のことわざ。
物事の一端を聞いただけで全体を理解する事ができ、非常に賢く理解力があることを意味してます。

幼い頃から大人の顔色を伺っていたワタシは、「一聞いて十を知る」これ、言われなくも意味は違えど呼吸する様にやってたんですよね。
「知る」の中身は物事の本質ではなく、その場の空気や相手の感情、それを全身で感じ「知る」事を。
でもそれは、決して嫌な事ばかりでは勿論なく、若い頃は「よく気が利きく子」と言われ素直に褒め言葉として受け止めていました。気が利くことを伸ばしたくて次第に一聞いたら12を意識し、いつしか配慮すること、心遣い、丁寧さ、我慢、そんなことばかりを追求していたように感じます‥


シンプルな法則



今でも忘れられない事。仲の良い友人が、問題を抱え大変な状況でした。ワタシは、ただただ友人の役に立ちたくてあれこれ考え出来る限りの事をしました。役に立ててる、てっきり感謝してくれるとばかり思ってたそんな矢先、彼女からもらった言葉は「何もしてくれなくて大丈夫だよ。本当に大丈夫だから。放っておいてくれる優しさもあると思う‥」と。物凄くショックでした。
ワタシの言動は、まさに友人にとって迷惑でしかなくワタシの気持ちの押し付けで、勝手に先走っているだけだったのです。
この一件から、「人が求めているものは、その人本人に聞かないとわからない。」至ってシンプルな法則を知りました。


パーソナルスペースを知る


少し親しくなると距離を一気に縮めたい気持ちが強かったワタシ。人と長時間一緒にいるとすごく疲れるクセに、人は好き。ホント、厄介な生き物です。10人いれば、10通り考えがあり、10通りの関係性があります。年齢と共に人との距離感で、気持ちが揺れる事は少なくなりましたが、厄介な生き物故、人から誤解されやすい事もワタシなりに理解し納得できるように。相手と自分の関係性を土台にし接するという客観性、これが基本ですね。
特に仲良くなりたいと思える人には、気持ちが出やすくなりますがそこは一時停止。相手を尊重する優しさを一番にし、ご縁があればなんらかの形でこの先もお付き合いが続く、そんな風に言い聞かせるようにしてます。
相手のパーソナルスペースを知る、まずはそこからがスタートです。


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ワタシがモトモト持ち備えてる気質、これにプラスしてこれまで多くの経験と出会った方々から教えて頂いた礼節の数々。これはワタシの価値観の軸になっています。教えて頂いたことは、マニュアルにはしません。学びを常に自分に合わせ変換していくこと。この繰り返しが自分だけの成長に繋がるのだと。友人からもらった「放っておく優しさ」、今ではとても感謝しています。感情に任せ過剰に暴走しない為に「一聞いて十を知る」よりも、「十聞いて、一を知る」こちらにシフトチェンジしました。
ワタシのようなタイプは、気持ち的に後者の方が断然穏やかでいられる。十聞く体勢で在れば、ゆったりとした気持ちで向き合えます。シンプルな法則の延長線です。
実際冷静に聞いてみると、自分が感じ受け止めた情報と、実は違ってたなんて事もしょっちゅうあります。勝手な思い込みと勘違いです。
相手の境界線、パーソナルスペースを知って、自分と相手、心地良い距離で、穏やかな状態を築きたいですね。
生きづらい人として取り上げられがちですが、今感じることは、むしろ生きやすい人でもあるのではと体感してます‥。



最後までお読み下さり、ありがとうございました。

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