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これからUIデザイナーになる上で身につけていくべきスキルを調べた

はじめに

自分はこれまでWeb業界ではWebデザイナー(3年)、フロントエンドエンジニア(5年)としてぼちぼち実務経験を積んできましたが、2020年4月からUIデザイナーとしてキャリアチェンジすることにしました。
UIデザイナーとしての実務経験はゼロ、知識もあまりない中での飛び込みで、上長からは「1年以内に今のフロントエンドエンジニアとしての同等の働きを見せないと…(分かっているね?)」と脅迫、いや、期待されているので、早く一人前になれるように頑張らねばなりません。

頑張る上でまずはどのようなスキルがUIデザイナーには求められるのかをきちんと把握しておきたかったので、ネットを徘徊して調べた結果をここにまとめておきます。

UI/UXデザインに対して興味関心があり、UI/UXデザインが好きか

UI/UX も時代とともにあり方が変わってくるので常に情報のキャッチアップや知識のアップデートが必要になります。そのためには高いモチベーションを持ちつづける必要です。

論理的思考に基づいたデザイン思考を持ち、UI/UXデザインの根本である、ユーザー起点でユーザー本位のデザインができるか

Webデザイナーのときは受託制作で主にLP(ランディングページ)やバナー、キャンペーンサイト、コーポレートサイトのWebデザインやロゴやポスターなどのDTPを行っていました。
その時ももちろんユーザー目線に立ったデザインは心がけていましたが、こまかい情報設計というよりはビジュアル表現に重きを置いたデザインが重視されていました。

しかしUIデザイナーは、言葉や行動を通して「ユーザーの代弁者であること」が求められます。そのためにはユーザーに共感ができる能力が必要です。きちんとデザイナーがユーザーに共感できれば、ユーザーがインターフェースを利用する際に直面する問題や不満を理解することができます。

論理的デザイン思考とは、例えば下記のようなことを考えながらデザインをすることかと思います。

・特定の課題に対して、論理的思考で問題解決を行えるか
・その際に自分の言葉で、わかりやすい説明ができるか
・感性に任せるのではなく、ユーザーの行動を考慮した上で良いデザインを考えられるか
・何故このサービスのUI/UXがこのデザインになる必要があったのか
・誰にどのように使ってもらいたくて、そのためにどう工夫したのか
・このサービスからユーザーに何を感じ取ってほしいか

またユーザー本位であるということは、自分が優れていると思えるアイデアでも、分析の結果良くないとわかれば、ゼロから考え直す労を惜しまない姿勢が必要になります。

質問力があるか

ここでいう質問力は2つのタイプがあります。

1つめは、ユーザーやチームメイトなどのターゲットとなる相手の潜在的な本心を導き出すための能力です。
ユーザビリティテストなどでのユーザーインタビューでは、やみくもに質問してもユーザーが感じている気持ちの本質を見抜くのは困難です。質問の仕方次第でそれを紐解き、課題点を見つけて次のアクションにつなげることができます。

2つめは、UIデザイナーに限りませんが、自分と相手の成長につながる良い質問ができるかの能力です。

問われた人が思わず答えたくなる、新しい気づきを与えてくれる質問こそが「良い質問」なのです。

「良い質問」とはどのような質問か? より

わからないことがあってすぐに答えを求めるような質問をするのでなく、自分なりに熟考して仮説を立てると自然と疑問が湧く、そこからの質問によって相手も新たな気づきがあるかもしれません。自分も「考える習慣」が身につくでしょう。

ビジュアルコミュニケーション(視覚的コミュニケーション)ができるか

デザイナー自身が思いついたアイデアを、他の人にも自然と理解してもらえるとは限りません。
スケッチの描写、ワイヤーフレーム、プロトタイプを作って視覚的に表現できるスキルがあれば理解してもらいやすくなります。

もちろん、それだけでは十分とは言えません。
営業職や企画職などデザインを専門としない人たちにも理解してもらえるように平易な言葉で伝えられることができるコミュニケーションスキルも必要です。

デザインソフトウェアを使いこなせるか

上記のビジュアルコミュニケーションを行う上でもWebデザイナーやUIデザイナーには必須となる能力ですが、デザインプロセス(ワイヤーフレーム、プロトタイプ、デジタルグラフィック[UIデザイン]、インタラクティビティ)にあったツールを使いこなせるようになると望ましいです。

具体的なツールとしては、プロトタイピングツールでは Figma, InVision, Adobe XD など。
アニメーション制作ツールでは、Adobe AfterEffects, ProtoPie, Principle などでしょうか。

エンジニアとの協業をスムーズに行えるか

現在はUIデザイナーとエンジニアが協業してプロダクト開発するケースが多いです。またアジャイル開発などにおいては、プロトタイプしながら共創していけるスキルも望ましいようです。
時にはチームを主導するといった能力も求められるので、それにも応えられるようなコミュニケーション力が必要です。

・アイデアを素早く視覚的に表現できること
・実装面まで考慮された実装可能なデザインを作ることができること
 ・デザイン上のテキストや画像が適当では無く、実サービスで使われる相当の内容で考えられている
 ・動的コンテンツの制御が考えられている
 ・デバイスを考慮したUIデザインがなされている など
・デザインを小出ししてキャッチボールしながら網羅していく開発ができること

行動心理学/人間工学の知識があるか

行動心理学・人間工学の知識を持っているとユーザーの行動を理解するのに役立てることができます。

様々な事に興味を持ち、幅広い知識を得られるか

我々を取り巻く世界はどんどんと変化しています。UIデザイナーだからといってデザインだけの世界に閉じこもっているのは勿体ないです。むしろデザイナーだからこそ、いろいろな世界に目を向けた方が良いかもしれません。

例)システムの分野にも興味を持つ
・エンジニアが何に興味を持っているか?
・ 国内だけでなく海外では何が流行っているのか?
・今のトレンドのサービスはどんなシステム動いているのか?
・将来のサービスのトレンドどうなるか?
・ユーザーの動向は?

UIデザイナーとしてキャリアを重ねていくためには考える事はたくさんあります。

まとめ

これらすべてがUIデザイナーになるには必須というわけではないと思いますが、より優れたUIデザイナーとしてキャリアを積みたい場合は、これらすべての領域に挑戦してできる限り自分自身のスキルを伸ばした方が良いかもしれません。

上記にあげた以外にもまだまだたくさんのスキルが必要だと思いますが、とりあえず手を動かして、挑戦していきたいと思います。

「こんなスキルも持ってた方がいいよ!」というようなものがあったらぜひ教えて頂けると幸いです。

参考サイト


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