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ビジネスパーソンは介護離職をしてはいけない

株式会社リクシスは、介護の不安に悩み、実際の介護に苦しむビジネスパーソンを支援する会社です。取締役副社長である酒井穣さんにお越しいただき、弊社で「介護について知っておきたいこと」というテーマで講演をしていただきました。

酒井さんといえば多数の著作があるので知っている方も多いかと思いますが、私も2008年に「はじめての課長の教科書」を買って以来、10冊以上は酒井さんの著作を読んできたと思います。今回はご縁があって、弊社に来ていただきました。

介護は20〜30代からはじまっている

介護は中高年以上から始まるもの、というイメージがありました。しかし実際には、介護をしながら仕事をしている人の年齢分布は以下のようになっています。

20代 33人に1人
30代 17人に1人
40代 13人に1人
50代 7人に1人

管理職のうち9.5%が介護をしているという調査結果がありますが、介護を上手くできている人は、管理職の人が多いそうです。自分でやるんだ、と思っている人は危ないとか。

聴講した弊社社員の感想

・過去、近しい場面を親近者で感じ目の当たりにして「面倒を誰がみるのか」、「手続きはだれがなにをするのか」、「お金はどうするのか」といったことを実際に起こってから考え行動すると思っている以上に時間とコストがかかり思っている以上にうまくいかないことが多くあることがありました。講義はそうだなと思いながら実際に場面に出くわしていないからこそ意識が弱いところ次の行動につなぐための材料を用意していないことを改めて意識させられました。
・とてもよかったです。
(1)ストーリーや具体的なシーンが想起される話し方をして頂いたのでこちらも自分事としてリアルに考えることができました
(2)考え方的なところと、実践可能な部分、具体的にどのようなアクションをとればいいのか、という所のバランスがとてもよかったです。
・今回の講演を聞いて、自分を犠牲にして行う介護は、誰も幸せにしないのだと理解した。母が祖父母の介護を自力でやっていたため、それが当たり前だと思っていたが、これまで持っていた介護に対する考え方が、大きく変わった。
・受講前までは「まだ介護について、そこまで真剣に考えなくていいか」という考えでしたが、介護の初動や期間、金額等知らなかったことばかりで今の内から準備を進めておく必要があるのだと感じました。
・家族だけでの介護や看護は考えておらず、プロの手助けを受けるという基本方針はありましたが、事前準備の必要性やよいケアマネージャーの探し方などを事前に知れてよかったです。
また「両親のことを知っておく」のが大事という話は心に響きました。
・今回は仕事と介護どうかかわっていくかを、聞くことができてとてもありがたかったです。介護に限らず、「人生においてほぼ必要になるだろうけど、その立場にならないと知らないこと」は多いなということに気が付けました。
・今回お話を聞く事ができて準備、初動にすべきことが理解できたので自分の中にあった漠然とした不安も、緩和された気がします。今後は、地域包括センターに行ってみたり、介護業界の知り合いにも色々話を聞いてみようと思います。
・今後、要介護者が増えていく認識はあったが具体的な数値を見る事で、会社として、また管理者として離職リスクに備えておかないと多くの人的リソースを失うと感じた。
・正直今まで介護というものに向き合ったことがありませんでしたが、考えるいい機会を頂け非常に感謝しております。
・将来、介護離職を心配していましたが、介護離職はすべきではないことを知れた事が今回一番の成果です。参加して本当に良かったです。
・私自身の家族の介護や育児休暇の経験を元に、悩める他者に説明できるよう自主的に調べながら準備をしていたつもりでしたが、それ以上の貴重なお話を会社で聴けたことで、会社や社員の危機感が高まってきていることを感じました。今後会社として,情報提供や制度などでの介護支援が一層高まることを期待します。
・実体験に基づく内容を、介護とビジネスの世界を行ったり来たりしてお話頂く事で納得感の高い内容でした。実際今後私自身の両親に対する対応や、社員の介護における相談でも、少し自信をもって話をする事が出来るようになりました。この度はこのような機会を頂きましてありがとうございました。
・話がとても分かりやすかった。「いいケアマネは探さなければならない(個人による差がある)」という点が現時点での介護問題に関する課題だなぁと感じました。私の属しているIT業界はどんどんと情報が蓄積、明文化されるのが当然ですが、このような「人」による業界はまだまだ未発達なのだと改めて感じました。

自分を犠牲にして行う介護は、誰も幸せにしない

今回の講演での最大の学びは、介護のプロに頼ることの重要性だったと思います。子育てと比較すると「ユーザー体験がない」、つまり、自分には介護をされた経験をなく介護をする側になる、が大きな違いという話がありました。
「親孝行をしたい」が「自分ですべての介護を行いたい」につながる気持ちは理解できるような気もします。ですが、それが果たして親と自分のためになることなのか、は考えさせられる講演でした。

介護離職につながる3つの誤解

介護離職につながる3つの誤解があります。

誤解① 介護離職をしてもなんとかなる
誤解② 介護離職をすれば負担が減る
誤解③ 子供が親の介護をすることがベスト

これらについては酒井さんが書かれた書籍「ビジネスパーソンが介護離職をしてはいけないこれだけの理由」に詳しく書かれています。興味のある方は読んでみるといいのではないでしょうか。


講演の様子は、弊社のブログでも紹介しています。


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