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性的指向・性自認についてのダイバーシティ研修を実施して考えたこと

東京レインボープライド2021が4月24日からオンラインで開催されています。

東京レインボープライド2021(TRP2021)への協賛

エーピーコミュニケーションズ も、はじめてTRP2021に協賛しました。

改正パワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)で2020年1月に告示された指針では、SOGIハラ(相手の性的指向や性自認に関する侮辱的な言動)とアウティング(性的指向・性自認などを本人の了解を得ずに暴露すること)もパワハラになりました。大企業に対しては2020年6月から、中小企業は2022年4月から施行されます。

私自身も知らないことが多く、勉強を始めていました。

このような背景もあってTRP2021への参加を決めたのですが、TRP2021とは何だ?については、以下の記事にわかりやすく書いてありました。

性的指向・性自認についてのダイバーシティ研修を実施

TRP2021に先駆けて、社内で性的指向・性自認についてのダイバーシティ研修を行いました。社員にTRP2021への興味を持ってもらいたく、開催前に実施したいと考えていました。

講師をお願いしたのは、レインボーノッツ合同会社の五十嵐ゆりさん。穏やかで落ち着いた話し方と、当事者ならではの説得力のある話もあり、とても好評でした。オンラインで160名程が参加をしていたのですが、チャットを駆使して双方向なコミュニケーションにも多くの時間が割かれていたのもよかったです。企業研修で講師を探している方にはおすすめです。

東海テレビ「この性を生きる。」

研修の中では、東海テレビ「この性を生きる。」の動画も紹介されました。YouTubeでも見られて、4分程の短い動画なのですが、胸にぐっとくるものがあります。当事者が語る力は、強くて、響きます。

結局のところ、当事者の気持ちを本当に理解できるかといえば、そうではないのかもしれません。ですが、自分の想像力を働かせることへの努力は続けたいと思いますし、このようなインタビューを見ることは想像力を働かせるための助けになると思いました。

社内で研修を実施してみて思ったこと

過去のコンプライアンス研修では性別・国籍・障害者などについては触れてきたのですが、性的指向・性自認について時間をかけて研修を行うのは初めての試みでした。

主催する側としては、社員の反応にドキドキしていました。センシティブなテーマだと考えていたので、唐突な印象を与えないように1月から複数回に渡り全社員向けにダイバーシティ&インクルージョンやLGBTという言葉を伝えてきました。

結果的には、大多数の人が性的指向・性自認について前向きに学習する姿勢ができていて、「知らなかったことを知った」ことを素直に受け止め、今後もこのような研修を実施したほうがよい、という感想や意見が多くありました。

一方で、大切にしたいと思っている企業の風土としては、「知らなかった、間違った知識を持っていたことに気づいたとき、周囲が攻撃したり叩きにいくのではなく、気がつけてよかったね、という空気をつくること」だと思っています。

何よりもよかったことは「こういう研修を行う会社であってくれてよかった」という声の多さです。収益に直接結びつきづらい取り組みではあると思われるので、興味はあるけど実施することを躊躇されている経営・人事の方は結構いらっしゃるのではないかと思っています。1つの事例でしかありませんが、思っていた以上にポジティブな効果が得られましたよ、というのはお伝えしておきたいと思います。

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