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食べる女たち

【食べる女たち】

小説の影響を受けがちな人生。
去年の夏、谷中のかき氷屋さんでアルバイトしてたのは、大好きな小説の舞台だったから、という理由もある。
着物を着られるようになりたかったのも、カフェのことをカフェーと呼びたいのも、また茶道を習いたくなっているのも、すべて小説の影響だ。

今回またひとつ小さな夢を叶えた。

食べる女/筒井ともみ
女性たちの食と性にまつわる短編集。
食べることは生きること、愛すること、それはとても色っぽいことだと感じられる一冊。

この物語が大好きで、なんとかこの世界観の中に入り込めないか、、、
ということで、半年前にはまだ出会ってもいなかった91年生まれの友人たちと集まった。
読書は紙で読みたいアナログ派だが、友人はSNSで広がる。いい時代。

畳の部屋、広い台所、縁側には蚊取り線香、舞台は完璧。
自分たちで料理をこしらえ、ちゃぶ台を囲み、お酒とともにそれぞれの食と恋の話を愉しむ。

ひとつの物語として、「食べる女」に掲載されうる一晩を過ごした。
題名は何にしようか、決めとけばよかったね。

何歳になっても友達はつくれるし、大都会東京に住んでいても穏やかな時間が過ごせるし、やりたいことは口に出しておいた方が叶いやすい。

夢見がちな楽しい人生はこれからも続く。

photo by 花田 和奈 (Kazuna Hanada)

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