Take Me Out to The... 第9週

 自分の興味を掴んで離さないホットな女性と、同じ時を過ごせる千載一遇のチャンス。この機を逃してなるものか。透はその日一日を、やたらと鼻息荒く気合いに満ち溢れて過ごした。だがしかし、その後の講義にはまるで集中できなかった。

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 そしてその日が訪れた。透は決意を胸に駅の改札を抜けた。往来を歩く人の数はまばらで、どこか妙に閑散としている。

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