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生と死を見つめて〜Arc アークで感じたこれからの未来〜

日本のSFもついにここまで来たか。と思わず唸ってしまった。
リナという女性の永きにわたる生涯の物語は壮絶すぎて涙が止まらなかった。だって女ですもの。

ざっくり言いますと、人類で初めて不老不死になった女性の物語です。
不老不死だけに出会いや別れもある訳で…。
永い人生の中で色んなことが起こるんですが、その時代や様子を表すカメラワークや
ファッションが秀逸で、まるで流れる絵画を観ているような美しい作品でした。

まるで海外の映画のような世界観と背景で
とても芸術的でした。(しみじみ)

物語もSFだし、生とか死だし難しそうかと思ったけどわかりかったです。
そこは原作が短編なのに長編映画になったからなのかも。

近い未来に本当に実現しそうなテーマ。

ストップエイジングはそのうち実現しちゃうんじゃないかな。

『ストップエイジングはありまぁああす!!』
……すいません、ちょっと言ってみたかっただけです……(汗)

アンチエイジングマンセーで年齢不詳を目指す私からしたら興味深いテーマでした。
(まずエマの元でリナが取得した遺体を生きていた姿のまま保存出来るように施術『プラスティネーション』する技術も凄いと思ったけども…)

そのうち脳も身体もストップしたまま(老化せず)に生きていく事って可能になるんじゃないだろうか。
近い未来もしそうなった時、私は残念ながら今の年齢的に絶望的だけど、もしそうなった場合、若い肉体だったら私はリナと同じ選択肢を選ぶだろうか…。
身体は若いまま、気持ちを成熟させ生き続けるのか老いとともに死ぬことをえらぶのか…。

それとも、皮肉にもリナの人生に手を差し伸べたエマのような選択をするのだろうか…。

熱量溢れる作品に感じられる『生と死』とも違った新しい感じの問題提起だったように思いました。

それにしても、リナの芳根京子とエマの寺島しのぶが本当に美しいのなんのって。

本当に素晴らしい世界を魅せていただいた作品でした。

このArc本当にオススメです!!なんなら日本アカデミー賞で主演女優賞は是非とも芳根京子に!!!
とすら思いました。本当に凄かった…。


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