短編小説 『猫とクリームソーダ』
(1168文字)
※お好きな猫の姿を思い浮かべながらお読みいただけると幸いです。
「はぁ……」
午後のとあるひととき。
お気に入りのベッドで微睡んでいると、ご主人さまが重いため息を吐きました。
よろよろとした足取りでソファーの元へとやって来ると、そのまま倒れ込みます。
グッタリしてソファーに体を埋め、ピクリとも動きません。
その上にはどんよりとした灰色の雨雲が漂っているよう……。
どうやら心も体も相当お疲れのご様子。
おやおや、あっという間に灰色の雨雲は真っ黒な雷雲へと