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【体重移動と重心移動】質問・回答編


いつもは直近でアップした動画の
補足なんかを記事にしていますが
今回はこの動画でご質問を頂いたので
ちょいとその説明をしていこうと思います

質問内容を要約するとこんな感じですかね

『この動画の中で説明している
体重移動や重心移動の知識と
モノを投げるっていう動作をする時に
行う、脚をあげるという動き
これをどうリンクさせていけばいいのか?』


こういった内容です
(間違えてないよね?こういうことだよね?)

まぁ、こういうのって一種の
『あるある』ですよね
基礎的な事はわかったけど応用させるのは
なかなかムズイ…みたいな事ですね

なので今回は
実際にリンクさせていきましょう

✅脚をあげる意味

野球のピッチャーはすごく大きく脚をあげる
ピッチャーも多いですし
まぁ何かしらモノを投げる時は
結構脚をあげることが多いのは
なんとなく見たことがあったり
実際にしたことがある人も多いでしょう

じゃあこれは何のために
脚をあげているのか?って事ですが
簡単に言えば大きく2つの
意味や目的があります

①重心移動のエネルギーを活用するため
②腰(骨盤)の回旋エネルギーを生み出すため


はい、さっそく『重心移動』っていう
キーワードが出てきましたね

もう少し砕けた言い方をすると
下半身をしっかり使って投げるため
って事ですね
見方を変えれば
いわゆる『手投げ』にならないように
っていう言い方もできますね


なので『脚をあげる』という動きを
投げる時にする場合は上記の①と②
この2つを成立させられる
脚のあげ方になっていなければ
ならないという事になります

じゃあそれはどうすればいいのか?

✅最初は『あげる』よりも『ひねる』

じゃあまずは言葉通り
本当に素直に脚をあげてみましょう

重心は移動するが腰の回旋はない

右手で投げるので
あげるのは左脚ですね
すると上の画像のようになります

この時軸足に重心が乗り切っていれば
片脚立ちと同じようになります
つまり
重心は軸足側に移動しています
なので、先ほどの
①重心移動のエネルギーを活用するため
これは一応クリアしていますね

じゃあ
②腰(骨盤)の回旋エネルギーを生み出すため
こっちはどうでしょう?
見た感じ特に骨盤は回旋してないですよね?
真っ直ぐ前を向いています

なのでホントに素直に脚をあげると
一応重心移動は起こせますが
骨盤の回旋はほぼ起こせません


じゃあ次は脚はあげなくていいので
脚を内側に向かってひねってみましょう

(股関節の内旋運動と言います)

重心移動と腰の回転が起きている

こんな感じになりますね
これは以前にアップした
4つの法則の中で話していますが

腕や脚のひねる動作(内外旋の動き)は
重心の動きを助けたり制限したりします

今回で言えば
左脚を内旋(内側にひねる)することで
重心は右脚(軸足)に移動しやすくなります

つまりこの左脚の内旋動作で
①重心移動のエネルギーを活用するため
を成立させられます
そして比較すればすぐにわかりますが

股関節に回旋を加える事で
骨盤にも回旋が起こるので
②腰(骨盤)の回旋エネルギーを生み出すため
も成立させることができています

そしてこの時の軸足(右脚)側には
素直に脚をあげた時よりも
張力(抵抗感)が発生しています
これは例えば高くジャンプする時に
一度しゃがむっていう『逆動作』を
入れるのと同じ働き、反動ってやつを
使える状態にもなっていると思ってください

よくケツがデカいピッチャーは
良いピッチャーだ、と言われますが
これは思いっきり股関節を回旋させても
それを受け止めてエネルギーに変換できる
お尻周りの筋肉があるからっていう
理由です

なのでまずは
脚をあげる(股関節の屈曲)
よりも
脚を内側にひねる(股関節の内旋)
を起こす
っていうイメージを持つと
投げるための重心移動や腰の回旋に
つながりやすくなります

✅イメージのシンプル化

じゃあ次は本当に1番基礎的な
重心移動や腰の回転を起こすために
動作イメージをシンプル化していきます
あげるよりひねる、と言いましたが
実際にはひねりながらあげる
みたいな事になるので
あれこれ考えすぎると
頭がこんがらがって動きが
ぎこちなくなったりもするので
あくまでもシンプル化することを
最優先にしていますが
最初はイメージしやすい脚の動かし方を
紹介していきます

投げる方向とは反対側に膝蹴りする

まずは顔はもう投げる方向に
向けておきましょう
これは後々で効いてきます

で、その顔を向けている投げる方向と
『真逆の方向』に向かって
左脚で軽く『膝蹴り』を
くれてやりましょう

これでただひねるだけあげるだけよりも
しっかりと①と②の反応を導くことが
できます

これがベストな脚の動かし方とは
言いませんがあれこれ考えてしまうようで
あれば『反対側に膝蹴り』っていう
シンプルなイメージなので
とっつきやすいですね

✅エネルギーを解放する

ここまでで①と②のエネルギーを
活用する準備は整いました
ジャンプで言うならしっかりしゃがみこんで
力を蓄えた状態です
ダムで言うならしっかり門を閉じて
水を蓄えられている状態
なのでいよいよ次は勢いよく水を
放流していきます

貯めたエネルギーを解放していく


ここでも大切になってくるのは
ひねる(回旋)動作です
内旋で軸足に重心を移動させたので
次は逆動作の外旋(外にひねる)で
重心を実際に投げる方向に
移動させていくことになります

(これも法則です)
それに伴って腰も回旋していきます

ただ、ここの細かなタイミングに関しては
僕が説明するのは少し荷が重い…
(後でプロのピッチャーで少し見てはいきます)

なのでとりあえず大切なのは
次は膝蹴りした脚を
投げる方向に出しながら
外側にひねっていく(外旋する)こと
特に外旋が弱くて不十分な状態だと
重心移動もしづらくなりますし
骨盤の回旋も小さくなってしまいます

そしてここで先ほど言った
顔は投げる方に向けておく
が役立ってくれます

最終的にその顔の方向と
左脚の膝や足先が
同じ方向を向いて着地するようにすれば
十分な外旋が行われて
重心移動と骨盤の回旋が
しっかり起こっていると思ってください

重心は前に移動して前脚は外旋する

顔があちこち向いてしまうと
足を置く指標が消えてしまうので
できるだけ顔は投げる場所(方向)を
見ておきましょう

✅プロでおさらいと補足

じゃあ最後は
プロのピッチャーの投球フォームを
見ていきましょう

まずは上段左
はい、投げる方向に顔は向いていて
反対側に膝蹴り入れてますね
これで①と②のエネルギーの活用準備は
整っています

そして上段右に向かってエネルギーを
解放していきますが
この選手はこの時点ではまだ
左脚は内旋したままです

そして下段左で脚の外ひねり
外旋の動作が入り始めているのが
つま先や膝の向きでわかると思います

そして下段右に進むにつれ
外旋も大きくなり
足が着地した時には
投げる方向に足先や膝は向いています

どうですかね?
投げる時に脚をあげるっていうのが
どういう風に重心移動とリンクしてきて
どんな風にあげれば(ひねれば)いいのか
少し伝わりましたかね?
どんな風に投げるのかによって
フォームやひねりの活用度合いは
変わりますが基本的にはこんな感じです

じゃあ最後は脚をあげるとは
少しテーマがずれますが
ちょっとおまけです

まずは主に上段の『左腕』に着目して
みてください
左脚と同じく左腕も『内旋』させているのが
わかりますかね?(内側に腕をひねる動き)
そして下段に入り左脚を外旋させるのと
同じタイミングで左腕も『外旋』させています

最後は左腕もたたむように折り曲げて
更にカラダの回旋を加速させていたりも
しています

脚だけじゃなくて腕の回旋も
重心の制御に関係するって言いましたが
プロのピッチャーになればそのあたりも
上手に活用しているってことですね

✅まとめ

というわけで今回は
重心移動と投げる時に脚をあげるっていう
動きのリンクのさせ方や考え方
みたいな事をテーマに書いてきました

ざっくりまとめると
『腰をまわす』みたいな
カラダが回転してエネルギーを
生み出す時の重心移動をする時は
腕や脚を『ひねる(回旋)』っていう
動きがとても活用させやすいです


なので投げる時も確かに
脚をあげる(屈曲)動作も入りますが
イメージを脚をひねるにしてみると
上手くいったりカラダでわかりやすかったり
するかもしれません

で、今回は1番最初のとっかかりとして
『投げるのとは逆方向に軽く膝蹴り』
っていう脚の動かし方を紹介してみました

大阪市 谷町四丁目
パーソナルトレーニングジム

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