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脳ドッグで病気が見つけられなかった話

初めて脳ドッグを受けたのは4年前でした

35歳を過ぎたころから
年に1回の人間ドッグを受け始めました
当時は銀座で現役バリバリのママでしたので
毎日の飲酒や睡眠不足もあり
体のメンテナンスは必要不可欠で
「人間ドッグ」は予防医療のひとつとして
「安心」を貰うという意味でした
万が一、病気が早期発見されれば
それはそれで対処できればいいのです

都外の中核病院で
立派な個室を用意してもらい
1泊2日の贅沢なコースです
その上でさらに
『脳ドッグ』はプラス何万円かの
オプションになります
36歳での「脳ドッグ」は意味がないかな?
とも思いましたが
もともと頭痛持ちだったこともあり
ちゃんと調べてもらおうと申し込みました
全部で15万くらいの検査となりました

『脳ドッグ』はMRI検査になります
結果はどこにも問題がなく
きちんと「安心」をもらい
日々の仕事に励んでいました

そして2年後に突然くも膜下出血で倒れました

最初に運ばれた病院で
先天性の病気だったことが判るのです
とても難しい病気だったため
手術ができる病院に転院しました

2番目の病院で一命を取り留め
一般病棟に移ることができ
話ができるまでに回復したとき
私は担当の先生にふと
「脳ドッグ」を受けていた話をしました
担当医は大変ビックリした様子で
すぐにその病院から私の脳ドッグの画像を
取り寄せてくださいました
先生方が確認したところ
そのMRI画像にはバッチリ病巣が
写っていたとのことでした
先天性の病気=生まれた時からある病気なので
当たり前なんですけどね

ではどうしてこのように見逃されてしまったのか

先生方の説明では
やはり検査数が多いと
流れ作業のように画像を見てしまうと
見落としてしまう可能性があるというのと
そもそも私の病気が10万人に1人の確率で
病巣のあった場所もその中のさらに2割という
少ない症例であったため
気がつかなかったのではないかとのことでした

もちろん私は今は元気で過ごしているので
その検査した病院に何かを言うだとか
全くありませんし
不運のひとつと捉えていますが
こういう事案もありますよと発信するのは
検査も完璧ではないということを
実例として言いたいのです
誰が悪いわけでもないのですが
やはり少なからずのショックはありました

「もしも!」
あの日、あの時、あの場所で
病気が見つかっていれば
病気が破裂して
くも膜下出血を起こす前に
手術が受けられていた可能性が高いからです

ではどうすればいいのか?
私は「脳ドッグ」を受ける友達に
一言「血管の奇形」も調べてくださいと
お願いしてくださいと伝えています
どれだけ効果があるかわかりませんが
一般的な腫瘍や動脈瘤だけでなく
「奇形」も調べてくださいと添えるだけで
画像を少し気にしてもらえたらいいな
と思うのです

余談ですが
私は若い頃から酷い頭痛もちで
駅や学校で何度か倒れることもあり
その度に運ばれた病院や
かかりつけの都内の大学病院の
脳外科で検査もしてきました
それでも「偏頭痛」という結果で
この病気が見つからなかったことを考えたら
本当に見つけにくい病気だったんだろうな
とも思っています
いくらなんでも意識なくすほどの頭痛って
今思えばアリエンティ案件ですよね

なのでこれは病院批判の記事ではなく
レアケースとはいえ
単純にこういう人もいたよ的な記事です





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