見出し画像

【社会】国勢調査とはなにか

総務省から、10月21日、一部地域を除いて20日に締め切った国勢調査の回答率が81.3%(ネット39.5%、郵送41.8%)だったと発表がありました。

ネットの誘導が前より良かったのか、私もネットで回答しましたがとても楽にできました。2015年の前回調査では全体71.0%(ネット36.9%、郵送34.1%)で、前回を上回ったそうです。家にいる方が多かったり、情報がうまく届いた結果なんでしょう。

さて、この国勢調査ってなんなんでしょう?やらなきゃダメなんですか?と聞かれたら答えられますか?
国及び地方公共団体における各種行政施策その他の基礎資料を得ることを目的」とのことですが、もう少し細かく見ていきたいと思います。


5年に一度の最も重要な統計調査

「日本に住む人や世帯」について知ることで、生活環境の改善や防災計画など、わたしたちの生活に欠かせない様々な施策に役立てられる大切な調査です。(国勢調査HP抜粋)

国勢調査HP

5年に一度の国民アンケート、といったところでしょうか。仕事でもプライベートでも対策を打つには現状把握を行い課題発見、仮説立て、対策することが大事ですよね。その状況確認を国単位で行うわけですから、1億人も超えるとなかなか歩いて聞いて回るわけにもいかないので、一斉に聞いてしまおうということですね。いろんな政策の根拠になったりもするのかと思えば、しっかり答えないといけないなと思いますね。

調査の目的

国勢調査は、統計法(平成19年法律第53号)第5条第2項の規定に基づいて実施する人及び世帯に関する全数調査で、国及び地方公共団体における各種行政施策その他の基礎資料を得ることを目的としています。
第1回調査は大正9年に行われ、今回の調査は21回目に当たり、実施100年の節目を迎えます。(国勢調査HP抜粋)

国勢調査HP

なんと、100年目!令和2年10月1日現在、日本に住んでいる人(外国人を含む)や世帯単位など全員が対象の調査で、国や地方公共団体で発表するような各種行政施策の元にになる、根拠になるデータを得ることが目的ということなんですね。どんな資料なんでしょう?

国勢調査で何がわかる

仕事によっては利用されている人もいらっしゃると思います。以下のような資料になってアウトプットされています。わたしも仕事柄よく目にします。

・人口の推移・人口ピラミッド
あの見慣れてきた人口ピラミッドは国勢調査から。きれいな三角形が今後は逆三角形になるよということによく出てきます。それにしても大正時代はスリムですね。

画像1


・どの県人口が増え、どの県の人口が減ったのか
・世帯ごとの人数で
・働いている人の人口
・増加傾向にある我が国の外国人
このようなこともわかります。まだまだ割合として少ないですが、増えています。日本語は世界的にも難しい言葉で、日本自体は世界から見ても安全安心というブランドがある一方で、経済という面ではほかのアジア諸国にも追いつかれた追い越されたというのが世界の位置づけです。わざわざ日本に来てる外国人は日本のファンということが言えます。

画像2

国勢調査の活用事例

そのほか、実は暮らしにかかわるところでも利用されています。
・医療費、年金額の算定の資料
・防災、災害対策の策定の参考
・企業の出店計画の参考
・そのほか各種法令の参考 などなど

なんとなくっていうより、けっこうがっちり使ってる、これはとても大事な数字なんだってことがわかります。回答者数が81%というのは優秀なのかどうかはわかりませんが、もし今回できなかった人は次回はぜひ。
こういうことや、選挙に参加することが大事だ、自分一人の一票も大事だと思えるのが、民度の高さなのかと思います。20代のころは全く考えもしなかったので反省もしつつ、自戒を込めて思います。

国勢調査に回答しないと法律違反で罰則もある

ちなみに、国勢調査は「回答する義務」と統計法で規定されています。罰則があるとはだれも知らない情報ですよね。答えてない20%くらいの人は特定されたら、罰があるってことです。なかなか怖い。

基幹統計調査に対する正確な報告を法的に確保するため、基幹統計調査の報告(回答)を求められた者が、報告を拒んだり虚偽の報告をしたりすることを禁止しており(第13条)、これらに違反した者に対して、50万円以下の罰金が定められています(第61条)。

まとめ

・国勢調査は5年に一回の国民アンケート。総務省の統計局が担当
・目的は日本での生活環境の改善や防災計画など、生活に欠かせない様々な施策に役立てるために行っている。
・よく見る「日本の人口推移」「人口ピラミッド」などの統計表はこの国勢調査をもとにつくられている
・みんなで答えないと正確なデータが出ないから、答えてねと頼まれたら答えなきゃならない義務がある。

国をよくするためにはこういうことって大事なんだろうなと思います。5年後の2025年は何%まで上がるでしょうか?5年後はどんな社会なんでしょうか?なんか大きく変わってそうだなと思います。ちょっとワクワクしてきませんか?
-------------------------------------------------------------------------------
最後まで読んでいただきありがとうございます。
このブログではたのしい仕事、うれしい生活、あかるい未来のために
日々の気づきや学びをシェアしていければと思っています。

〈参考サイト〉 
国勢調査2020HP
https://www.kokusei2020.go.jp/about/outline.html
総務省HP
https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/seido/1-1n.htm

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?