くらもちふさこさん(漫画家)

イントロからその巧みな運びに
あっという間につかまりました。上手い!!
(素人がおこがましくすみません)

ものの数分で、キャラ、状況、環境、
ほとんど説明的なセリフ無しで、見事に伝わってきました。

それも学生達の寮への愛情ごとごっそり。素晴らしい映像。
あやさんの表現することの技量には、本当に脱帽です。
そして、結論付けることが難しいこのテーマに、
こんなにも夢中にさせられてしまったことにも。

そして折も折、私事で恐縮ですが、

自身の作品にも登場させたことのある、
私が十代の頃に住んでいた社宅が、
先月、取り壊されていたことを知りました。
思い出深いアパートですので、
以前にも一度、父が存命の折に取り壊しの話が出た際、
なんとか止められないかと無茶な頼みをしたこともありました。

結局その時は、その界隈が石器時代の発掘物が出土する土地であった為に、
ひとまずは中止となり、安堵しておりました。
それが、急にそのような事態となり、
しばらく呆然としておりました。
その近所に住んでいた元アシさんが、
取り壊された建物跡の画像を送ってくれたのですが、
寂しいのはもちろんのこと、なんとも言えぬ虚脱感が残ります。

しばらく画像の中のその建物跡の残された地面を見つめていました。

すると、当時の社宅での人々や会話が聞こえてくるのと同時に、
人々の思念が湧き上がるのを感じることが出来ました。

ああ、思念だなあ、自分はその思念を守ってきたんだなと、
痛感しました。

なにを言いたかったかと申し上げますと、
その思念を、この作品からひしひしと感じることが出来たことが
凄い!と思ったのと同時に嬉しかったのです。
一番大事な感想が最後になりました。
「面白かったです!!」