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数字の力を活用して意思決定する方法

みなさん、こんにちは。
コウノミホです。

今年の年末年始は「9連休」の方も多かったかと思いますが
あっという間に時間が過ぎて行くのを、実感する年始ですね。

「一月往ぬる(いぬる)二月逃げる三月去る」

という言葉があります。

これは、1月は行く・2月は逃げる・3月は去るように過ぎてしまうということで、1月から3月は行事が多く、あっという間に過ぎてしまうことを調子よく言ったものだそうです。

私は寒さが苦手なので、例年、1月から3月は機動力が落ちてダラダラしていることが多いです。押し寄せてくる行事をこなすだけで精一杯に・・・。

「欲張らない」と決めてからの方が、ゆっくりペースながら良い年始を過ごせるようになったと感じています。

体調を崩される方も多い季節です。
インフルエンザの流行も心配です。
適度に自分を労わりながら過ごしたいものですね。


年度末・年度初め

日本では、年度末と言えば3月です。
コロナ禍での休校期間に
「新学期を9月にする」
という話が突然湧き出てきましたね。

私は、これからの子どもは海外留学した方が良いと考えているので、
「9月にするのは名案!」
と思いました。

しかし、やはり日本の気候も併せて考えるなら、春は
「ひとつのサイクルの終わり、そして始まりの季節」
にぴったりです。

留学するのなら、半年くらいは語学力を磨いたりすれば良いのですし、そんなに焦ることもないのかな?と考え直しました。

そのような人が大半だったのか、新学期9月説はあっという間に消え去りましたね。

「新」環境の、決定時期は?

やはり日本の「新」学期・「新」年度のスタートは4月です。

そして、その「新」環境はどこになるのか?
決定するのが、この1月から3月の期間・・・
という方も多いのではないでしょうか。

異動や転勤、そして進学に進級。
それに伴う転居などもあり、大きな人の移動が起きる時期です。
特に受験生を抱える親御さんにとっては、気が気でないですよね。

進学先はご縁のものですから、親がジタバタしても始まりません。
それでも、少しでも我が子の将来が楽しく明るいものになってほしい・・・!
と心を砕くのは、どこの親も同じですよね。

本当に、子どもの受験が親にとってこんなに大変なものだとは、親になるまで想像もしていませんでした!
「親の心子知らず」とは、よく言ったものです。

迷ったときは「数字の力」を借りる

住居や学校を選択する時は、選択肢が多ければ多いほど、贅沢とは知りながら迷ってしまうものです。

個人的には、やはり「直感」がいちばん大事だと思います。
ですから、「直感」を最優先します。

しかし、真剣に考えれば考えるほど、迷路に迷い込んでしまうこともあるでしょう。
そんな時には、ぜひ数字の力を借りていただきたいと思います。

神野家の場合…

例えば、我が家の場合。

子供たちの志望校を選ぶ際には、さまざまな数字を調べました。

通学時間
学費
偏差値
生徒数
受験日
進学実績

どれも、調べれば、ある程度明確な回答が得られます。

これが、「校風」「雰囲気」「好み」といった、ふんわりしたものとの違いであり、数字の素晴らしさでもあります。

数字の力を用いて意思決定する:ポイント1

さて、数字を用意したら、次にするのが意思決定です。
意思決定を目的として数字を見るときのポイントは、大きく分けて、2つあります。

1つは、
「必ず、複数のアイデアについて、数字を比較してみること」
です。

数字は、1つの数字だけを見ていても、ほとんど意味を成しません。
「性質が異なる(かもしれない)ものを、大きく比較できる」
のが、数字の素晴らしさですから。

引っ越しを例に考えてみましょう。

駅からは近い方が良いし、家賃は安い方がいい。
この物件、どうだろう?
・・・そんな風に考えていても、おそらく心が決まることはないでしょう。

なぜなら通常、他の条件が同じならば、駅から近ければ家賃が高くて決断できないし、家賃が安ければ駅から遠くて決断できないからです・笑

いくら数字があっても、堂々巡りですよね。

そんな時こそ、2つ以上の物件で比較すると良いです。

不動産屋さんから候補物件AとBを提案してもらったとします。
そうしたら、家賃・職場からの距離・築年数・部屋数など・・・
メモ用紙に、AとBに関連する数字をありったけ並べて、比較してみてください。

自ずと答えが出てきませんか?

例えどちらも気に入らなかったとしても、
「AとBならAの方が良いです。なぜなら・・・」
と不動産屋さんに伝えるだけで、次に出てくるC物件はよりあなた好みのものになっているはずです。

数字の力を用いて意思決定する:ポイント2

数字の力を用いて意思決定する際の2つ目のポイントは、
「数字に支配されるのではなく、数字を利用すること」
です。

進学するのなら、1でも偏差値が高い学校が良い。

タワマンに住むなら、1階でも高い階の部屋が良い。

・・・こういうことを考え始めると、徐々に最も大事なはずの、数値化できない「直感」が薄れてしまいます。
結果として、数字に支配されてしまいかねません。

数字に支配されている人の発言は、反論が難しく、まるで正しいように見えるのが困ったところ。
会計に携わっている中でも、頻繁に感じることです。

直感を大事にしながらも、冷静に数字を利用する。
そうすれば、数字は、自分らしい意思決定の味方になってくれます。

数字に支配されるのではなく、数字を利用する

数字の力を使いたい時には、ぜひ2つのポイントを思い出してくださいね。

1つ目は、複数のアイデアを出し、それぞれの数字を用意した上で、比較しながら数字を見ること。

2つ目は、数字に支配されず、数字を利用して意思決定すること、です。

「一月往ぬる(いぬる)二月逃げる三月去る」

この言葉も、数字に支配されるのではなく、数字を利用する気持ちで使いたいものですね。

これからの数ヶ月。
慌ただしい流れに押し流されるのではなく、うまく流れに乗って過ごしてまいりましょう。

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