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目を閉じて歩く

テレワークが終わって原則毎日通勤に戻った。また再び家から駅まで片道30分ほどを日々歩くようになった。

新しい道を歩く際は、ルートに誤りがないか、目的地までに果たして時間通り着けるのかなどといったことを考えながら歩く。そのため、初めて見る風景に目を奪われることはあるが、歩くという行為自体に対してはあまり意識は向かわない。

すでによく見知っており、馴染んでいる道を毎日歩いていると、歩くことを少しでも面白くするために目の前の風景になにか面白いものはないか探してみたり、なにか考え事をしたり、いま自身が行なっている歩くという行為自体に対して意識をしながら歩いてみたりする。

普段PCやスマホや読書などで目を使うことが多いので、目は使わなくてもよいときは可能な限り目を閉じるようにしている。

先日は晴れて気持ちいのいい日で、ひとや車の通りも少なかったので少し目を閉じて歩いてみた。

目を閉じると瞼の皮膚越しに太陽の暖かい光が感じられ、気持ちがよかった。瞑って想うと書いて瞑想だが、目を瞑り暖かい光を直接瞼に感じながら歩いていると、温泉につかっているような、瞑想をして身体が温まっているように感じ、気持ちがよかった。

瞼の裏が太陽に透けるからか、瞼越しに見える色は基本的には赤だが、ゆらゆら帝国の太陽の白い粉が頭に流れた。

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