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日本人と欧米人のメロディーの違いとは?

曲を構成する要素とは、メロディー、ハーモニー、リズム、音色。主にこの4つだと思います。

この内、ハーモニー…つまり和音とリズムは手本となるものを研究すれば模写可能です。それは別に盗用という事ではなく、手法を取り入れるといった方が近いでしょう。なので極論すれば才能がなくとも情報を入手していればある程度は出来てしまう作業です。ある曲を、これはスカ風にしよう。とかこれはボサノバ風にしようとか、モータウン風にしよう。トイった具合に。

ではメロディーについてはどうでしょうか?

私は個人的に邦楽(所謂J-popや歌謡曲の事)と洋楽の1番大きな違いはメロディーだと考えております。なぜならサウンドそのものは海外でのトレンドを研究、分析して取り入れれば似た様な音は比較的容易に作れるからです。

しかしメロディーは全く違います。例えば以下の2曲を聴き比べて下さい。

まずWelcome to the jungleのメロディーを分析してみましょう。

Aメロは基本的にはコール&レスポンス形式だと思います。5〜6音の塊から成り立つメロディーで、始めは音が上がって終わり、次は下がって終わるというのを繰り返しています。

そしてサビ…というか例のシャナナナナナナナナへと繋がっていきます。それと、洋楽にはほとんど見受けられる特徴ですが、メロディー1つ1つのセンテンスが1小節と短く「間」は長く取られています。

最初のギターソロまではAメロとサビのみという形式です。そしてソロ明けにエンディングのサビ繰り返しへと導く為の景気付けのようなセリフが入ってサビエンディングへ突入という形です。

まとめると…

⚫️コール&レスポンス形式

⚫️センテンスが短く「間」は長い。

⚫️Aメロとサビのみ…となります。

次はGloriaです。

Aメロは、同形のメロディーを音程を変えて4回繰り返しており、その1つ1つのセンテンスも4小節あり長い。しかし「間」は上記のWelcome to the jungleと同じく1拍なので、センテンスの長さに対してとても短い。

Bメロがある。こちらはコール&レスポンス形式に近い。

サビもAメロと似た手法で、同形のメロディーを音程を変えるが、メロディーも少しずつ変えています。

この曲に限らず邦楽全体に言える事ですが、構成音がとても多いという点があります。これは日本語に由来する部分と思われます。

まとめると…

⚫️コール&レスポンス形式だがセンテンスは長く「間」は短い。

⚫️同形のメロディーを音程を変えて繰り返す。

⚫️Bメロがある。

⚫️全体的の音数が多い…となります。

上記のような特徴は日本だけでなく東アジアの歌謡曲全体に見られる傾向と感じます。

インターネットの発達により海外と国内の情報時差がなくなり、日本の音楽も大きな変化を遂げたかのように思われます。もちろんそういった部分もありますが、ことメロディーに関しては何も変わっていないのではと思えてなりません。日本だけではなく、中国、台湾、韓国、香港など東アジア的なメロディーは世代や環境を問わず私たちの身体の中に染み付いているのかもしれません。

ちなみに以下の曲は私の作詞作曲したもので、歌詞も英語なのですが、やはりメロディーには日本的なものを感じます。なるべくその要素を排除しようと心掛けたにも関わらずです。なんだかまるで縦書きの便箋にたしなめられている日本語の手紙を読み上げているような俳句や短歌的メロディーなのです。


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世田谷区在住。娘一人有り。祐天寺ギター教室講師。代官山フレンチレストランシェ・リュイにて毎月最終日曜日にディナータイム生演奏レギュラー出演してます。プロフルーティストの妻とのボサノヴァ、ジャズユニットKONNODUOで活躍中!