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僕は「けいおん」だった。

おはようございます。今日はコロナウイルスの影響で休校となってしまった娘と過ごす為自宅におりますので、部活の思い出としてnote更新したいと思います。

僕は中学生の時、軽音楽部だったんです。中学校で軽音楽部があるって珍しいですよね?ごく普通の練馬区立ですよ。

小6の時点で将来は絶対ミュージシャンになる!と決めていた僕は迷わず入部してギターを始めました。

割り振られたバンド内には、中1なのに既にギター歴1年で高度な演奏技術を誇る宮ちゃんが不動のリードギターとして君臨していたので、初心者の僕はサイドギターに回されました。

因みに当時はハードロック全盛の時代なのでリードギターはスポットライトを浴びる華々しいギターソロがあるのですが、リズムギターは所謂伴奏ギターなので地味な役割です。スラッシュとイジーというか、アンガス・ヤングとマルコム・ヤングというか…。

とにもかくにも始まった部活動なのですが、週1回放課後に理科室で練習をし、隔月間隔で音楽準備室とか視聴覚室でライブというか発表会を催していました。

聖飢魔Ⅱのジャック・ザ・リッパーとか、アンスラックスのAIRとか、シンデレラのsomebady save  meとか、ポイズンとtalk dirty to meとか色々と演奏しました。リズムギターとして…。

しかしついにそんな僕にもスポットライトを浴びる日がやってきたのです!

それは中2の年。年に1度の大舞台「文化祭」での全校生徒の前で演奏する体育館ライブに出演する事が決まった時です!

メンバー間で何の曲を演るかミーティングしている時に誰かが「ラウドネスのクレイジードクターはどう?」って言い出し、誰も異議を唱えなかったので決定しました。ですがギターをやった事ある方ならご存知かと思うのですが、ラウドネスのギタリストといえばその名を世界に轟かす泣く子も黙るマイスター高崎晃氏。そのコピーの難易度の高さは他の追従を許しません。

ですがこのクレイジードクターという曲のギターソロは前半後半と完全に2部に分かれていて、前半部分はほとんどギターのみでバロック風のクラシカルなフレーズで僕でもなんとか弾けそう。でも後半の怒涛の速弾きフレーズは完全にお手上げです。今回も当然伴奏だろうと思っていたら宮ちゃんが「前半は君が弾きなよ。後半は僕弾くから」と言ってくれたんです!

もぉ喜び、緊張、プレッシャーと色々な感情が押し寄せてきましたが宮ちゃんのせっかくの気遣いを無駄にしてはいけないと思い快諾しました。

僕の担当する部分はほとんど独奏なのでもし間違えたら直ぐばれてしまう。600人の全校生徒の前で赤っ恥はかきたくない。そんな思いで猛練習しました。

そして当日、僕は黒のビニールパンツ(革パンは高くて買えなかった)を履き、ロック系TシャツにGジャン(ライダースは高くて買えなかった)を着て、母から借りた謎の黄色いスカーフをバンダナの代わりに頭に巻き、足元は上履き⁉︎という格好でステージに立ちました。

そして演奏が始まり問題の箇所へ。僕はなるべく冷静に何も考えず演奏に集中しました。左手とネックを見つめ、そこから視線を外さず慎重に、しかし恐れず弾きました。弾いている最中に左右の二階の照明係の生徒が僕にスポットライトを当てているのを感じました。そして…何とか無事に弾き終える事が出来ました。終演後とてもとてもほっとしたのを覚えております。

それにしてもその後の速弾きパートを弾いていた宮ちゃんも凄かったなぁ。

以上が僕の部活の思い出でした。参考までにラウドネスのクレイジードクターを埋め込んでおきますね。くだんのギターソロを確認してみて下さい。2分17秒からです。

僕、こんなアルバムをリリースしている人です。


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