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タイパ・コスパ意識の強過ぎる婚活傾向について

婚活って評価市場にさらされる部分が多いですよね。
できれば理想のパートナーと出会い、早々に卒業したい!
これは当然のお気持ちだと思います。

私たちは日々の仕事に追われています。
資本主義のど真ん中で踏ん張る私達、その延長に求め始めた結婚。
その達成方法に「タイパ・コスパ」など効率化を求めるのは当然で、致し方のないことかもしれません。

でも、一つの現実があります。

タイパ・コスパを意識の強すぎる方は、婚活市場ではモテません。
職場では異性にも同性にも上司部下からもモテるでしょう。
結婚後も生産性の高い人は、ある一面でモテますし、パートナーからの信頼も厚いでしょう。それは、夫婦で問題解決にあたるときに頼りになるから。

でも、情愛の世界では最悪です。
そして、婚活は「市場化」している以上、活動において「効率化」を追及させられる側面があるため、非常にバランスをとることが難しい活動です。

ロマンスや愛を育む段階では、無駄を楽しむ余裕が人の心を動かします。
但し、恋人や夫婦・家族という同一コミュニティー化した後では、どんくさい非効率さは煙たがられてしまいます。なかなか、難しい世界です。。。

今日はこのテーマの視点を考えることで解決策を提示したいと思います。

最初に結論ですが、婚活において

  • 独りで行なうこと(タスクなど)=手段として効率化を追及すべき

  • 対人関係を伴うもの(コミュニケーションなど)=そのものが目的として効率化・省力化すべきではない

ということになります。

さて、あなたにとって結婚生活(または結婚実現)は「手段」でしょうか?
それとも「目的」でしょうか?
これって正解はなく、それぞれの考え方があります。
結婚生活よりも「子供が欲しい」、結婚はその手段!
親のプレッシャーで結婚願望はないけど、結婚はしなければ、、、だから私にとっては手段!
私の人生にとっての心の拠り所となる場所が欲しい、家族が私の生きる意義、だから私にとっては結婚は目的なの!
など、様々ですね。

婚活における異性との対人関係を効率的に行なおうとする方は、お相手様に「手段」傾向が強いイメージを与えている恐れがあります。
よって、結婚後も「落ち着けなさそう」「なんだか怖い(モラハラ感がある)」「堅苦しさを感じる」「ダメな一面を見せられなさそう」などとお相手に感じさせてしまっている恐れがあります(実際にそういったフィードバックを活動会員様から良く聞きます)。
怖くなるのは当たり前ですよね。
「私ってあなたの自己実現の手段にされているの?」ちょっとロマンスや愛情は芽生えにくいですよね。

特に男性会員様に多いのが、婚活だけでなくコミュニケーションまでタイパ・コスパ意識で行動してしまうこと。

情愛の世界には「遊び心」「無駄を楽しむ余裕」が大切です。
私達が生産性追求の先に夢見る世界は、本来、遊び心ある自由なライフスタイルのはずです。
でも、生産性マシーンになってしまって、恋愛や情愛の世界にも効率化・生産性追求のマインドを持ち込んでしまいがちです。

婚活においては、準備段階やお見合い成立まではタイパ・コスパで良いかと思います。
ただ、お見合い後のコミュニケーション段階に入ってきたら、徐々にギアを落として、お相手様との時間は「OFF時間」と決めて、投資&リターンを求めないマインドセットを行なうべきではないでしょうか?

婚活におけるお見合い&交際は、結婚前の試用期間です。
効率よく、相性の良いお相手を探す!という裏側のスタンスはそのままでいいと思います。
但し、表舞台である「お相手様と過ごす時間」においては、「リゾートライフの相性」的なスタンスで、この時間枠はギスギスしない!と決めて精神世界に浸るべきではないでしょうか?

例えば、

  • 全身全霊でお相手の話を聞いてみる(リターンを考えず、ただただお相手を理解することに努める)

  • 物事や情報ではなく、ひたすらお相手様の「気持ち」「感情」理解に努める

  • お相手の目線や世界観に浸ってみる→自分の世界観を広げる機会にする

  • 普段できない体験をしてみる

  • お会いしている時間は「お相手が喜ぶために」できることを全てしてみる

  • 会話に「評価」や「フィードバック」を一切入れない(情報伝達の会話をしない=会話に成果を求めずそれ自体を楽しむことを意識)

など、結果を求めない時間として少しだけ深い交際をしてみてはいかがでしょうか。

まとめるとコスパ・タイパ意識が強すぎるといけないのは、お相手と会っている時間のコミュニケーションの中身について、です。
例えば、デート場所を決めたりスマートにリードしたり、こういった周辺のタスク的な行動はテキパキすべき、です。
会話の中身でコスパ・タイパ中心にこなしてはいけない!ということです。

大好きな人と一緒にいる時間は、資本主義の荒波を避け、ゆっくりと安心感を感じられる場にしたいのは誰もが願うところです。
比較・評価や競争のない世界、利害関係のない場が私達が結婚生活や家族・家庭に求めるものかと思います。

極めて優秀な方ほど陥ってしまう罠が「婚活に効率性を求めすぎて、上手くいかない(お相手様に避けられてしまう)」状況です。

まずは、ビジネスモードからの脱却。
そして、結婚生活の幸せなイメージの解像度をもう少し上げてみることです。
お見合い・交際中のお相手様とは、一緒に結婚生活を過ごす情景をイメージしながら相性を確かめていくこと。

「この人とは、無駄な時間をどれだけ楽しめるだろうか?」

老後は長いですから。

今日もありがとうございました!あなたの幸せを願っております!

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