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プロとして悔いなく仕事をやり切るために引退する日を決めた。

私はテレビ業界でフリーランスとして仕事をしている。

そして人に言ったことはないが55歳の誕生日で引退すると決めている。

オールドメディアと揶揄されるテレビ業界の現場仕事はスタッフの高齢化が激しい。低収入なブラック業界と名高いせいかテレビ業界には若手もなかなか入ってこない。平均年齢60歳代に突入する日もまもないだろう。本当の話だ。

YOUTUBEやtiktokなどにおいては、若いクリエイターが活躍していると思うが、昔ながらのENGと呼ばれる(いわゆるテレビカメラ)を使うテレビ現場(主にニュースやワイドショー)ではカメラマンはおろかアシスタントの仕事をしているVEですら50歳オーバーはザラだ。

現場の高齢化とは関係ないが、そもそもENG技術は仕事としてオワコンなのかもしれない。デジ機材が安くなりオート機能も発達したので番組制作におけるENG機材とカメラマンの必要性が下がっていると感じる。

テレビカメラ技術者たちは何歳まで15kg近くあるENGを担げるつもりなのだろう?

ENG技術者にとって最良の時代だったベータカムのカメラ



私は先輩たちの老いる姿を目の当たりにし、体を使う現場仕事は長くできないことを実感している。体が動くギリギリまで、働けるからと言って現場仕事を続ければ、周りの人に迷惑をかけることになる。

体力の限界で引退して体がうごかなくなってからどうする?

これまでに貯蓄をコツコツして悠々自適に老後を送れるよう人生設計していた人なら良いけど、昔ながらのテレビ業界人(特にバブル世代)がそんな堅実な人生設計しているわけがないと思う。

いつ仕事を引退するか決定したほうが良い。
器は大きさがわかっているから満たされるのだ。
今の仕事を悔いなくやり尽くすために終わりを決めるのだ。

そして体力のあるうちに
それからどうするのか。そのためにはどんな準備が必要なのか。

(出来れば)少しでも経験が活かせて、体力に依存しない仕事を考えなくては。

考える時間は今でしょう。


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