こどもの本棚:わりばしワーリー&ゆっくとすっく
数ヶ月ぶりに4歳の長男を連れて図書館へ行くことができました。彼は一目散で本棚へ。最初に選んで持ってきたのがこちら。
「わりばしワーリーもういいよ」 シゲタ サヤカ すずき出版
せっかちなわりばしのワーリー。はやく使って欲しいのに、使ってもらえない!我慢しきれずラーメン屋を飛び出して、お寿司屋さんやレストランなどいろんなお店の門を叩いてみるものの・・・という、ちょっとユーモラスなお話。
どこかで見たことある絵だなと思って読んでいたら、長男が大好きな絵本「たべものやさん しりとりたいかい かいさいします」と同じ作者の方でした。4歳にもなると、同じ人の絵だって認識して持ってくるんですね。
このしりとり大会にはワーリーがめぐったお店たちが参加しています。
出版社を飛び越えた作品で、こういうリンクがあるのは伊坂幸太郎のようで、一つ楽しみ方が増えますね。長男も「これ、あのお店じゃない?」と言っていました。よく見てるな・・・。
もう一冊はこちら。
「ゆっくとすっくとやだやだおばけ」さこももみ / たかてら かよ ひかりのくに
母になって最初のうちは、教訓めいた内容や教育しようという意図が見える絵本はあまり読ませたくないなと思っていました。しかしそんな私もある事態をきっかけに180度転向しました。
長男が2歳半になった頃、歯磨きを激しく嫌がるようになり、毎晩号泣しながら抵抗。いろいろ言って聞かせてみてもだめで、そんなときお世話になったのがこのゆっくとすっくシリーズでした。
この本を何度か読んでいるうちに「ばいきん嫌だー!」と言って、歯磨きをしてくれるようになりました。
やってくれるようになるなら、なんでもいい。手段は問わない。
という風になってきたここ数年・・・。
今回の「ゆっくとすっくとやだやだおばけ」は、なんでもかんでも「やだやだ」と言っている2人が自分の影を見てみると、やだやだおばけになっている!というお話。
けらけら笑いながら聞いている長男、あなた少なくとも週に2日はこんな感じですよ?
親の心子知らず・・・・。
ゆっくとすっくシリーズの作者の一人、たかてらかよさんは、書店の児童書担当を10年のち母になり絵本を書くようになったとのこと。親が困っているポイントに的確にはまりつつ、こどもが楽しんで読める展開になっているのはそういうわけだったのか!と腑に落ちました。
ちなみに歯磨きを嫌がった時には、こちらもおすすめです。
しゅっしゅっしゅっしゅ、ぽー!と言いながら、歯磨きしたなぁ。
既に懐かしい記憶です。
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