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"洋服屋を諦めて絵描きになろうと思った話" HIDEYUKI KATSUMATA インタビュー(前編)

今週土曜日から渋谷ロフト4Fにて開催する"KONER GALLERY ART SHOW 〜CAT ART SHOW〜" にも出展頂くHideyuki Katsumata(かつまた ひでゆき)氏にインタビューさせて頂きました。
絵描きになることに決めた話や、早くから海外に目を向け、現在では国内外の各地にて展覧会が開催されるようになった経緯までとても面白いお話を聞くことが出来ました。
KONER GALLERY(以下 KG)生まれはどちらになりますか?
かつまた ひでゆき(以下 K)生まれは東京です。
KG では、生まれも育ちも東京でしょうか?
K いえ、育ちは名古屋、埼玉、大阪、東京なんですよ。親が転勤族だったんで。
KG そうだったんですか!いくつの時に東京を出られたんですか?
K 3歳くらいで名古屋に越して、幼稚園の途中から埼玉、小学4年生から大阪、高校1年生から埼玉に戻って、そこから東京、高校2年からまた埼玉、高校出てからすぐに東京に引越した感じですね。
KG すごいですね!こんな転々としてる話は初めて聞きました!
K 岬くんみたいですよね。キャプテン翼の(笑)
KG まさに(笑)ちなみに高校も転校したということですか!?
K いえ、埼玉の高校に入って東京から通ってました。
KG なるほど。転々としてる中で友達はできましたか?
K そうですね。それぞれの場所で友達はいましたよ。小中学校時代の友達は今も仲良いんです。
でも高校時代はあまり学校に行ってなかったんですよね。夜に外で先輩と遊んでばかりいました。単位もギリギリだったので、春休みになってから1人で学校行ってました(笑)
KG 不良ですね!
K 不良というか、学校が家から遠くて通うのおっくうになってきたんですよね。電車を乗り継がないといけなかったんで。それで、まず雨の日には学校に行かないっていうのから始まって・・・(笑)
KG はははは(笑)
K で、逆に都心の方は電車で30分で行けたんで、そっちの方に遊びに行くようになりました。
KG なるほど!その時は絵を描いてなかったんですか?
K その時は描いてなかったですねぇ。趣味でちょっと描くくらいはしてましたけど。
KG 授業中にずっと絵を描いてるような子でもなかったんですか?
K そーいうのは中学生の頃にやってましたね。机に落書きしたり、彫刻刀で削って絵を描いてみたり。で、みっしり描いたら友達の机と取り替えて(笑)
KG ヤバいですね!クラスの問題になったんじゃないですか?(笑)
K 問題になりましたね(笑)先生に怒られました。でも衝動を止められなかったんです(笑)
KG 面白いエピソードですね(笑)他に夢中になってたこととかあったんですか?
K 音楽が好きでしたね!ギター買ってみたり。バンドが好きでした。
KG ではご自身でバンド活動みたいなこともしてたんですか?
K そんな上手くなかったんで趣味程度でした。
KG そうなんですね!高校出てからは何をされていたんですか?
K 夏に遊ぶ為に違う月に働いて、夏になったら仕事を辞めて遊んで、夏が終わったらまた仕事をして貯金するっていう生活をしていました。
KG すごく変わった働き方ですね!(笑)
K (笑)そんな感じで働いてたんですが、だんだん知り合いも増えて都内の洋服屋さんで働くようになりました。
KG その時は絵を描いたりしてたんですか?
K はい、絵は好きで描いてたんですけど、1番好きなことを仕事にしたら嫌いになってしまうかもって考えがあって、2番目に好きな洋服の仕事をしていましたね。
ただ、勤めていた洋服屋さんは海外のワークウェアとかをサンプリングしたりして服を作っているようなところだったんですが、とある展示会でジャケットを着た時のシワのつき方とか細かいところまで拘ってパターンからオリジナルで洋服を作ってる人と知り合ったんです。その人はそこから仲良くなっていくことになるんですけど、その人には服作りでは敵わないと思って洋服屋になるのを諦めて、1番好きな絵を仕事にしようと思ったんです。
KG なるほど!そんな経緯があったんですね。当時はどんな絵を描かれてたんですか?
K ゴーギャンとかピカソとかが好きで、そんな絵を描いてましたね。

ゴーギャン

KG あ、そうだったんですか!いわゆるストリートアートみたいな感じではなかったんですね!
K 当時からグラフィティーとかもあったんですけど、最初は興味を持っていなくて。でもオス・ジェミオスっていうブラジルのグラフィティーライターの作品を当時フォトログってやつで見てて衝撃を受けました。
だから僕はストリートアートとかに興味を持ったのが遅いんですよね。

オス・ジェミオス

KG 当時はおいくつだったんですか?
K 24〜25歳だったと思います。22〜3年前ですかね。
KG そう考えてるとかなり前になりますよね!グラフィティーライターとかも日本には今ほどいなかったんじゃないでしょうか?
K オス・ジェミオスも出てきたばっかりの頃だったんじゃないかと思います。もちろん日本にもライターはいたと思うんですけど、当時HIPHOPとかを聞いてなかったんでグラフィティーのことは詳しく知らなかったです。
KG そうなんですね!ではどのような音楽を聴かれてたんですか?
K PUNKとかを聴いてましたね。The Clashみたいなバンドとか。
あとはPUNKとはちょっと違いますがNEWEST MODELってバンドも好きでした。そこから関西のハードコアを聴くようになりました。RISE FROM THE DEADやSxOxBとかですね。
KG なるほど〜。結構激しい音楽を聴いていたんですね。漫画も描かれてたと伺ったことがあるんですが、それはいつ頃ですか?
K 漫画はまだ先の話で、24〜5歳はゴーギャンみたいな絵を描いていて、何となくストリートアートみたいなのに興味を持ち始めて、だんだんバリー・マッギーみたいな画風に変わっていきました。で、そうこうしてるうちにブラジルとアメリカで展示をすることになるんですよ。
KG え?(笑)どういうことですか?
(後編に続く)
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@hanautah

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