[映画]ファーストマン

#大雑把にレビューする

世界で初めて月面に足をつけたアポロ11号のニール・アームストロングさんの伝記映画です。
ある程度の時代背景を知っておかないと置いてけぼりを食らいそうな映画で、序盤にいろんな人がわらわら出てきて「欧米人はだいたい同じ顔に見える症候群」にかかってる方はとっつきにくいかもしれません。(私もそう)

偉業の伝記系作品って爽快感みたいなのがあることが多いのですがこれはとにかく重く暗い雰囲気です。
危機を乗り越えて「やったぁ!!!」ってなりそうなところで「えっと...次は...」みたいな緊迫感がずっと漂っています。
ラ・ラ・ランドやセッションと同じ監督デイミアン・チャゼルさんで、この二作品で言えばセッションのような重く暗い何かがずっと付きまとく作品です。
この監督は「何かにとりつかれた人」を描くのがうまい人なんだろうなと感じました。
セッションは音楽に取りつかれた人、ファーストマンは宇宙に取りつかれた人の作品ですね。
セッションもファーストマンも女性には理解しにくい作品かもしれませんが、何かに打ち込んだ経験がある男性ならば「わかる~」ってなっちゃうシーンも多いように思えます。

若干の詰め込みすぎ感もありますが、伝記としてはよくできていると思いますし、万人におススメできませんが宇宙が好きでセッションのような肌触りが好きな人は楽しめる映画だと思います。
これは私も、相手を選んでおススメしたい映画です。

★★★★☆(4/5点)


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