#内省旅行 2020/02 京都
内省旅行とは、
・無理しない
・いろいろ行かない
・美食を追求しない
をコンセプトにした、たくさんの体験をすることを目指すのではない、いかに自分が内省できるかにフォーカスを当てた、新しい旅行の姿である。
旅行、というか関西出張の折に京都に寄ってきた。京都は学生時代に5年間住んだ場所。自分の第二の故郷だ。
3連休、特に予定もないため、やろうと思えばフルフルで関西にいてもいいのだけど、ちょっとお疲れ気味な、今の自分に必要な行動選択ってなんだろなと思ったとき、京都のお気に入りの場所だけふらっと回って帰るような行程がいいなと考えた。
遅めの行動開始
梅田近辺に宿泊していたが、宿のチェックアウトが12時だったのでのんびり11時半までごろごろするなど。お昼ご飯は西梅田の玄三庵。東京に欲しい店だ。
JRで京都駅に向かった。京都駅では、「大階段駆け上がり大会」という、どことなく京大吉田寮の寮祭の催しを彷彿とさせるファニーなイベントをやっていた。
白山湯 六条店
京都駅から十数分北に歩くとある白山湯 六条店。昔から行っていたが、サウナに行くようになって行くとそのポテンシャルに感動した。
各種内風呂と露天風呂、天然水の水風呂、そして追加料金の必要ないサウナと、設備としてはかなり最高に思え、今年の年始に行った静岡のサウナしきじを超えているように思えた。
今回再訪してみたところ、サウナが、自分にとっての理想とは少しずれていたのが残念だった。サウナにそこそそ行った結果、私の理想はそんなに温度が高くなくても体の内側からじっくり暖かくなる、湿度高めで汗がドバドバ出るサウナだとわかったのだが、白山湯はヒーターで温められて、湿度は低めで肌がなんだかこんがりするような感じ。ちょっと表面だけ熱くなるような感じがあった。単なる設備だけで温浴施設を評価していたのが、温浴施設のコンディションも含めてサウナを評価するようになってしまった。
そして水風呂も、いいのはいいが、しきじほどの感動はなかった。ペットボトルに天然水を汲み、休憩しながら2Lドブドブ飲んでいたが、美味しいけどしきじほどではなかった。
露天風呂や外気浴、これはよかった。かなりの開放感で、水音や湯けむりを感じながら、自然に向き合いながら休憩するのは心地よかった。しばらく休憩すると冷えてくるので、そうすると露天風呂に浸かった。外気浴は、自分にとっては夏場の方が体に合っている気がするし、そう考えるとサウナにも旬があるんだなと思った。
心温まるできごともあった。サウナに入っていると常連のおばちゃんに氷をもらい、「これ、どうすればいいのかな?」と思っていると、他の人も氷をもらっていて、口に含んでいたので、食べればいいことがわかった。うまかった。
サウナでの常連さん同士の会話は、暖房をどうしているかとか、灯油を買いに行ってくれる息子がいい子だとか、微笑ましい会話をしていた。東京だと、サウナに来る人の噂話をしている場合が多くて、結構しんどい。番台の人も優しくて素敵だった。
いろいろ書いたけどポテンシャル高い銭湯なので、京都に来たときにはおすすめ。
下鴨散歩
下鴨神社に行こうと、お京阪に乗った。出町柳駅で降りた。出町柳、こんなに美しい駅名の駅が最寄駅だった京都生活、かけがえのない時間だったと思うなど。
そして下鴨神社に向かう。
冬枯れの糺の森を抜けて下鴨神社にたどり着くも、16:50くらいですでに受付は終了していた。縁結びみくじしたかったのに、残念。相生の社に縁結び祈願するなど。
鴨川。心が洗われてしょうがない。
おいしいコーヒーが飲みたいということでKAFE工船に行った。
自分が京都に住んでた10年ほど前から気になってたお店だけど、多分ようやく行くことができたと思う。エチオピアの浅煎りは少し酸味が強かったけど「コーヒのための一皿」というミックスナッツのお食事と合わせて、体に滲み入る味を楽しんだ。
京都天狼院
最近、天狼院書店のライティングゼミを受講しているということで、祇園にある京都天狼院にも行ってきた。
京都天狼院は、東京に比べて京都に関する本や、雑誌、日本を紹介する洋書の割合が多く、カフェスペースも広かった。私は、自分の活動の参考になりそうな、2冊の本を購入した。
コーヒーも天狼院オリジナルブレンドだそうである。全国的にそうなのかな。
下京区ラストラン
クラフトビールや美食も堪能したいということで、鴨川沿いをてくてく歩いて目的の店へ。鴨川、歩いてるだけで心や頭が透き通ってくる。
七条あたりにある京都ビアラボ。
迷ってたら試飲させてもらい、名前が気になってた「2020年宇宙の旅」というIPAを飲んだ。甘みと苦味が共存してる感じでよかった。
店内にはビールの醸造所もあり、精神性がカッコいいのだけど、クラブっぽい雰囲気というか、心から居心地よく感じられない自分が悔しい。とはいえ、1杯から気軽に飲めるのはよいものだ。
京都ビアラボが食事する雰囲気ではなかったので、京都駅でさくっと食べようとした。パッと目に入ったのはオムライスの北極星だ。
小オムライスのセットを頼んだのだけど、提供も早くてちょうどよかった。西のうまいもん食べた感じあるし。
京都のクラフトビールとクラフトチューハイを飲みながら帰ります。
「いろいろ行かない」と目標設定した割には短時間でいろいろ行ってしまったけど、それでも、昔自分が「できるだけ多くの体験をしたい」と行動していたときに比べたらだいぶまったり行程だ。どれだけ多くの体験ができるかよりむしろ、どれだけ多くのインサイトが得られるかを大切にしていきたい。今回も、新しい気づきや考察、発見などが得られた。よく知ってて非日常である京都、歩くだけでもグッとくるものがあり、心が浄化され、何かとつながっている感覚が得られる。私にとって京都はそのような場所だ。
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