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【パラ陸上 | あれこれ #17】東京パラ T13 女子 400m予選

東京パラリンピックが今日(9/5)閉幕しました.

職業病のようなものなのでしょうか,全てのレースを振り返っているところで,あまり取り上げられていなくて気になったことがあったので備忘録として記しておきます.

ん?職業病って何だろうと思い調べましたら,厚生労働省のHPの一つに「職業病リスト」が掲載されていました.詳しくは下記をご覧ください.

どうやら,私の今の状態は職業病には該当しないようです.失礼致しました.

さて,T13という競技クラスは,パラリンピックの陸上競技で実施される視覚障がいのクラスの一つで,視覚障がいのクラスが3つある中で,障がいの程度が最も軽いクラスを指します.ちなみに,Tというのは陸上競技のトラック競技(Track)という意味です.そして数値の10番台は視覚障がいのクラスです.数は11から始まり,11,12,13の3つのクラスがあるということになります.数が小さい程,障がいの程度が重たいクラスを示します.

このクラスの女子400mに佐々木 真菜選手が出場しました.

ご存知の通り,自身の誕生日の日に行われた400mの予選を通過し,決勝では7位入賞(58秒05,リアクションタイム0.181)を果たしました.

このクラスの女子400mの世界記録は1995年にアメリカのRUNYAN Marla選手が記録した54秒46です.パラリンピック種目の中では比較的,長年更新されていない世界記録と言えます.

このクラスの400mに出場してくる選手は比較的少なかったと言えます.例えば2015年ドーハ世界パラ陸上では10名(予選3着+2と決勝ラウンド),2016年リオデジャネイロパラリンピックでは8名(決勝ラウンドのみ),2017年ロンドン世界パラ陸上では8名(決勝ラウンドのみ)でした.

それから,2019年ドバイ世界パラ陸上では13名(エントリー者は14名で1名棄権=DNS,予選3着+2と決勝ラウンド)とやや増加し,今回の東京パラリンピックでは16名(エントリー者は17名で1名棄権=DNS,予選2着+2と決勝ラウンド)とさらに増加しました.予選は3組実施され,各組みの2着までとそれ以外の着順者で予選3組を通して上位者2名が決勝に進出することができるという予選通過条件となりました.

佐々木選手は予選3組目に出場し4着となり決勝に進出しましたが,この予選3組目の上位3名は,なんと決勝でも1位から3位に入りメダルを獲得しました.

佐々木選手は,予選から決勝を走っている感じになりましたね(笑.

予選では雨の影響と照明の地面への反射による見え方を考慮してサングラス装着の有無を最後まで検討している姿が印象的でした.

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