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「知らぬ」を知ることの大切さ

去る4月14日、15日の両日に、弊社主催のイベントが開催されました。
14日は「アジア経営者交流ゴルフコンペ」。ベトナム人経営者など約20名が来日し、日本人とゴルフを楽しみました。場所は山梨県のフォレスト鳴沢ゴルフ&カントリークラブ。
当日、スタート時点では雨模様で絶景の富士山もまったく顔を出さず・・・。ところが午後には雨もあがり、海外からのお客様にも短い時間ではありましたが、雄大な富士山を間近で体験してもらうことができました。15日は東京・大手町にて「第49回アジアビジネスカンファレンス」を開催。ベトナム商工会議所副所長・ホーチミン商工会議所所長であるボー・タン・タン氏、そしてダナン市投資促進センター所長であるレ・カン・ズオン氏に登壇いただきました。

この2日間、特にベトナムから来日された方々と行動を共にし、併せて多くの日本人の方々とも、ベトナムについての話に花を咲かせました。すでにベトナムでビジネスを展開されている方、ベトナムでのビジネスを検討中の方、そして1度もベトナムの地に降り立ったことのない方など。
そこで改めて気づかされたことがあります。それは、私たちも含めて、多くの方々がベトナムのことを理解しているようで、実はほとんど理解できていないのです。

ハノイとホーチミンは知っていても、ダナンの情報はほとんどの日本人が不足気味。知人からの情報、ウェブからの情報、ベトナム戦時中のイメージなどが入り組んで、正しい姿を認識できていないのが実情ではないでしょうか。当然、ダナンに行ったことのある人は少ない。
その中でダナン市投資促進センターのズオン氏の講演はどのようにインプットされたのでしょう?
今回の「アジアビジネスカンファレンス」は弊社のパートナーであるメディア通商・岩本社長の協力のもと長野県長野市の会場もオンラインで接続し、実況中継で開催されました。
長野で参加された方々にダナンの話はどのように映ったのでしょう? 

中国の故事成語に『一知半解』という言葉があります。物事が曖昧な理解のままである様をあらわしています。日本人の多くの方はベトナムに対する認識は長い間、『一知半解』の状態が続いています。ベトナムの政治・文化についても都市についても同様です。大きな勘違いやいまだ知らぬことばかりでしょう。翻ってベトナム人も日本のことをほとんど理解していません。
こちらはどちらかというと『葦の髄から天井を覗く』ようなものです。ベトナム人はいまだ日本を過大評価したり、誤った認識で語ったりしています。

日本とベトナムの交流は今後も益々拡大していくと思われます。その中で、お互いが「知らぬ」をまず知ることが大切ではないかと思っています。相手の国を自分の見識だけで眺めるのではなく、新たな発見を楽しみ、それに順応する柔軟さを身につけたいものです。私たちが開催するゴルフコンペやアジアビジネスカンファレンスが、そのような新たな気づきを与えることのできる場であれば嬉しい限りです。そして、私たちもベトナムで約20年の活動経験を持ちますが、いまだ知らぬことばかり。
そのことを自覚し、来月もベトナム・ダナン市における「第50回アジアビジネスカンファレンス」に臨みたいと思います。どんな新たな発見があるのか。今から胸が高鳴ります。

(本記事は、2016/04/22 BRAIN NAVI13号に掲載したものです。)
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