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本を創ることのもがきと醍醐味

今、本を集中して創っている。
2022年は、数冊の自著を発刊するつもりである。
一冊はすでに3月に発刊した。タイトルは“新興国の人材と健全に向き合う”である。
概ね、今年出版する本のテーマは新興国人材、情報セキュリティ、中小企業のDX、シニア関連、企業のアライアンス、そしてリスクテイクについて。
概ね今の本業に使うことがほとんどである。そして、それぞれの本も関連性がある。
私は20年ほど前に最初の本を出した。平均すると1年に1冊ほどのペースだ。
だから今年ほど集中して本を出したことはない。

私も働きだしてそろそろ40年、会社を経営して30年。コロナ禍で様々な想定外の体験をして、世の中の見方も変化し、今するべきことを改めて考えてみた。
本業の会社経営の見直しは言うまでもないのだが、自分自身が取り組んできた仕事や活動の集大成として、記録に残すことが今一番必要なことだと思うようになった。

意を決して・・おおげさでなく、一冊の本を書く苦労はそれなりに知っているので、1年で数冊だとはとんでもない話だとは自分でも思ったこともある。
ただ、宣言してしまうと、やるしかない性分も手伝って、今は、そういう意味では、その制作の過程だ。人の仕事のやり方はマチマチだ。
だから、ここからの話は誰かの参考になるかどうかは分からない。ただ、今の私のやり方と言うのは、とにかく、混ぜる、つなげる、そして整理する。そしてまた混ぜる。

そう、最近久しぶりに体験した餅つきに似ているかもしれない。
餅つきは、蒸したもち米を、杵で押したり叩いたり、合間に人手でこねる、まわす。私の本の作り方はこんな感じかもしれない。

本は、知識の集大成でもない。もちろん、知識が下敷きにないと、あまりにも無責任なとんでもない本が生まれる。だからと言って、博学でないと書けない話ではない。
芯にはオリジナルな体験やノウハウ、独特の考え、世の中をよくしたい、こう変えたいと言う強い思いや構想、色々と考えられるが、やはり、オリジナルで個性的な素材があればよい。知識不足があれば、本を創る過程で学んだことを付加すればよい。

本づくりは、今、頭にあることを一気に吐き出す、書き出すイメージを持つ人も多いが、必ずしもそうでもない。

私は、出版会社の経営をしている仕事柄の立場もあるが、それ以上に本を創ることの価値を知っているつもりなので、良い感じの人に出会ったら、たいてい初対面で本を書きませんか?と提案することが多い。
シンプルな理由は、目の前の方の本を一緒に創れると、もっと仲良くなるしその方の事を知ることが出来るという動機だ。
もちろん、実際に本になれば、その波及効果は多岐に渡る。本づくりは、モノづくりの一つでもあるが、やはり、知的モノづくりと言うのは、なかなか、楽しい。
その一方で、形のないもの、イメージだけのもの、単なるヒラメキ。こんなネタから人様に読んでもらう本を創る。これはもがき苦しむという表現が結構はまる。
まあ、最先端のものづくり現場でもそうだろが、何をもって完成と言うのかがとても難しい。特に、本は、頭の中で考えたこと、想ったことの集大成なので、際限がない。完成形は自分で決めるしかない。
もちろん、そんな時、身近な人達に、進行中の原稿を見てもらう。これも大切な事で、私も必ず最低数名に読んでもらいながら、意見や新しい見方を考えることにしている。仕事でもあるが、仕事でもない領域。
今年は、ますます本創りにのめり込みそうな日々である。

以上

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