見出し画像

神戸マラソンの最後のランナーに想いを馳せて

昨日、3年ぶりの神戸マラソンが開催された。コロナ禍で2回中止になっていたので、ランナーとして走ることがない私にとっても嬉しい。
何につけても、神戸が盛り上がるのは良いことだから。

実は、当社の神戸本店のオフィスから、以前は、窓越しに神戸マラソンは見えていた。毎年、スタート直後のランナーを上階から眺めるのが趣味だった、もちろん、道路に面しているオフィスなので、降りていけば、スタート直後のランナーに遭遇することはできた。

私は、ランナー思考はないが、身内にも知人にもランナーがいる。今回は、そういう意味では、知り合いも走っているはず。実は、本店の窓からは、マラソンの様子が見られなくなった。神戸マラソンが中止している間に、隣に大きなオフィスビルが新築され視界がふさがれた。

今回は、大丸近くの交差点で、先頭ランナーを待つことにした。颯爽と走り抜ける先頭集団。ほどなくして、絶えることなくランナーが走り去っていく。約2万人が参加とある。なかなかのものだ。今回も、ゴールは私の住んでいる街、ポートアイランド。

改めて、コースを確認すると、ゴール寸前に、メリケンパークの近くを走るバイパスを走ることが分かった。流石に沿道で応援する時間はない。
実は、関連会社のオフィスからは、このバイパスが眼下に見える。一流のランナーも参加するだろうから、早い人で、9.00スタートから計算すると、11時過ぎには、走りぬけることになる。

仕事の合間に、昼食を済ませ、オフィスから眺めていると、バイパスを絶え間なくランナーが走り抜けていく。沿道の応援も良いと思うが、遠目で走っているランナー達を見ていると、純粋に応援したくなる。
そろそろ、15時を過ぎてきた。だんだんと、ランナーの走るスピードが落ちていく。中には歩いている人もいる。制限時間のギリギリに近い。
私が、普段このあたりを歩いている感覚だと、ポーアイのゴールまで、歩いて約30分だろう。自分事のようにもまだ間に合うから頑張ってという気持ちも芽生えてくるから不思議だ。

こういうレースには必ず終わりがある。先頭でゴールするランナーは脚光を浴びる。一方で、最後まで走りぬこうとするランナーも素晴らしい。やはり、完走を目指すならば達成したいと思うのが自然だ。
私も、若い頃、ランナーに興味がなかった訳ではないが、私は、水泳を選んだ。完走を目指しているランナーを遠目で感じながら、私も水泳のマスターズにチャレンジしたい気持ちが蘇ってきた。

とは言いながら・・やっぱり、マラソンにしても、水泳にしてもそれなりの大会に出るにはちゃんとした準備が必要だ。時間がそこまで今は取れない。またまた先送りか・・・こんなことを考えながら、バイパスのランナーを見ていると、走っている人がだんだんと減ってきて、車の車列に守られながら、走る最後のランナーだろうと思われる人を発見した。
走っていると言うよりも歩いていると言う速さだ。その人の後ろに何台もの車が続いている。こういうシーンは、私は、かつて直接見たことはなかった。

マラソンを開催するための準備、当日のスタッタの活動や警備、様々な人がしっかりとマラソン大会を滞りなく開催するために、関わっている。
1人の最後のランナーに対しても、こういう人たちの想いや温かさを感じる。既定の時間までに、ゴールできたかどうかは定かではないが、最後のランナーという経験を人生で私が味わう事はないと思う。

トップでゴールするランナー以上に、貴重な体験ではなかろうかと思った次第である。
実は、知る人ぞ知る、神戸は、マラソン発祥の地と言われている。来年の大会では、1日中応援で参加してみたいものだ。

以上

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!