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#9 還暦超えたじぃさんが乗馬の級検定を受けてみた理由 


以前にも書いたが
初心者外乗を上手くこなせた小生は一回の外乗で舞い上がってしまっていた。

(#1から#5あたりをお読みください)
( タイトルの変更と記事の手直し2024.8.23)

「ウエスタンスタイルの乗馬を習うぞ!カウボーイを目指すんだ!子供の時の夢をかなえるんだー!」と決心して全乗振(全日本乗馬振興協会:乗馬クラブが加盟している、乗馬振興を目的とした所謂業界団体)が実施しているウエスタン乗馬検定も受け、3級ライセンスまで取ってみた。

全乗振発行の認定証 
指名手配の手配書ではございませんので
誤解なきよう💦

級《ライセンス》をとっておけば何がいいのか?


ライセンスを取る意味はどこあるのだろうか?

ライセンスを取得すると、顔写真が入った
認定証が発行される。

ウエスタンでもブリティッシュでも、5級から始まり、最上級者は1級だ。

飲み屋のおねーさんと会話する時…
👴「自分、乗馬が趣味やし」
👩「えー!すご〜い。かっこいい!」
👴「ほれほれ、これ見てみぃ。3級やで、凄いやろ?ふふふ」と認定証を見せる
👩「あ、これほんとに◯◯さんだぁ!すごーい!」
( 何故か急に関西弁になる👴である)
…と自慢したい時には大変便利なしろものではある。

と、ウケ狙いはさておき…
真面目にライセンス取得のメリットを考えてみる。

①通行手形としてのライセンス


他所のクラブに行ったときに、
「この級をもっているなら、中級者かな?それなら、このレベルの外乗に行っても大丈夫だよね。あ、レッスンならこのレベルからやってみましょう」
という経験値の証明書になる。(日本でしか通用しないけど )

自分が何故、レッスンを受けはじめたのかの理由のひとつめが、この証明書が欲しかったと言うことだ。
他所で外乗を申し込む時に、初心者用のコースとか、上級者用のコースとか区別されていることがある。全日本乗馬振興会のクラスを示せば通行手形のようにパスして経験者コースを選べるから便利だなと思ったのである。

②自分のスキルレベルを知りたい


ふたつめが、自分の乗馬スキルがどの程度にあるのか知りたかったことがある。外乗ではガイドが付いてくれてリードしてくれるから、指示に従えるスキルさえあれば、安全に乗馬を楽しめる。

スピードを抑えるべき場所、滑り易い場所、木にぶつからないように気をつけて!と親切に教えてくださる。馬同士の距離を守り、注意点さえ守れば、駈歩も出せるし、安全に乗馬を楽しめ、事故も発生しない。

そして回数を重ねると、ついつい自分が上達したような気分になってくるのだ。勿論、鞍数を重ねれば、それなりにいろいろな状況を経験するから、経験値は上がってくるのは当然だと思う。

だが、本当に自分の実力は上がってきているのだろうか? 馬へ自己流の指示をだしていたり、変な癖がついてしまったりしていないのか? 間違った知識を覚えてしまっていないか? 馬装や馬の手入れにしても、自信がない。
そこで、自分の乗馬技術がどの程度のものなのか、客観的に測定するために検定を受ける。

③スキルアップの目標として


最後に3つめの理由
自分のスキルアップを確かめたかったこと。
これは二つ目の理由と似ているが、少し異なる。

これは、級にチャレンジしはじめてから、特に4級から3級を目指す段階で、足踏みしてしまい、なかなか上達できてない事にジレンマを感じたときに意識したことだ。

自分の場合は、ウエスタン乗馬の検定を目指していたのだが
ウエスタン5級は、「2,3回乗れば取れる」とか、「小学生でも簡単」とか「筆記テストができれば受かるレベル」と言われているらしい。

ぶっちゃけ「乗馬の経験はありまーす!🙋」程度でしかない。
緊張はしたが、5級は問題なく合格。

4級は実技が「ちゃんとできましたね!『たいへんよくできました💮』」のレベル。ここまでは、盛り盛りなのでスムーズに上がる感じ。
実技に関しても何ら難しいとは思わなかった。

ところが3級からは急に実技試験のレベルが上がるのである。 
駈歩かけあしの維持は必須項目であるし、停止・速歩はやあし・駈歩・停止などの動きの変換が求められる。

3級を目指してからは、同じ先生のレッスンを受け続けたのだが、毎回の課題をクリアしきれないまま、消化不良のままレッスンが終わってしまう感じがしていた。
しかし、何回かレッスンを重ね、
一応、先生のokがでたので、検定にチャレンジした。
しかし自分の成長が実感できないまま自信が持てない状態での検定受験であった。

結果は?

最低だった。💦

馬への指示がうまく伝わらず、「方向変換」の指示に対し馬が「停止」と間違えて止まってしまう。
( 多分、曲がりたい側の手綱を引きすぎて、馬が「停止?」と考えた?)
このため、焦って足で進めー!と指示を出すも…

🐴「いや、あんたさ。何をしたいのかぜんぜんわかんねーんだけど。曲がるの?進むの?どっち?」
👨「あ、自分、前に進んでいただきながら、左に曲がっていただきたいかと…」
🐴「だったら、先に『進め』をだして、ワシが進み始めてから『曲がれ』の指示だしてくんない?」
👨「はあ。おっしゃる通りなんですが…
焦ってしまうと、ついこうなってしまって…。」
🐴「じゃ、もー一回、やってみて」
👨「はい!あっ、またやっちゃった💦」
🐴「あー、もー、あー、やってらんねー!え⁈ その指示じゃ、『下がれ』じゃん! もー、しらん!下がるぜ!」
(以上、馬との対話を翻訳してみた )

結局、嫌がられて、何をしても後退りされ…と、大失敗で、落選⤵️

次の挑戦を別の馬で受け、ギリギリの最低ラインで合格😅

検定の試験官からは、「一応、合格にはするけど、恥ずかしいから3級受かった~!とか大っぴらに言わないようにね」とクギをさされた💦

しかし、合格は合格🌸だし。
その後は、3級に見合う実力を身につけるように頑張ったのだ。

自分のスキルのステップアップを確かめるためのハシゴとして全乗振の検定は意味があると思う。

検定料や検定に至るまでのレッスン代など、金銭面で考えると、果たしてコスパが良いのか分からない。本人にとっては要 実力が上がってきたかどうかが大事で、他人からの評価には大した価値はない。
しかし、目標を持ってステップアップしようと頑張ってみることも悪くないと思いつつレッスンの予約を取ることにした。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。面白いなとか、ふーんとか、乗馬に興味が湧いてきたよー、という方は是非 にんじん🥕(スキ❤️ )を頂戴できれば励みになります。


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