#22 🐴エンデュランスに憧れて　（2 ）

エンデュランス競技は乗馬だけの言葉ではなく、バイクレース🛵でも使うらしい

ここでは、
乗馬の長距離マラソン🏃
のほうのエンデュランス

馬のエンデュランスは
実はとても変わった競技なので
ちょっとその世界を覗いていただこう

乗馬界のマラソン？　エンデュランス

エンデュランスは「馬と共に走るマラソンのようなもの」だと表現されることがあるけど
それだと、
とても大事な核心的要素が抜けてしまう。

それは、馬が主役だと言うこと

馬とともに走るマラソン…とはいっても
馬とヒトがいっしょに並んでわっせわっせと走るのではありません

走るのは馬です！

基本的にはヒトは走りませ〜ん。
（もし落馬して置いていかれたら、人も走りますけどね😉）

ヒトは
馬に運ばれるお荷物のひとつ
として競技に参加してます。

勿論、乗馬の競技ですから
お荷物であるライダーは
馬をコントロールし馬の負担を減らしながら
40キロ、80キロ、120キロといった長距離を
走破、完走するのが目標です

繰り返します

完走が目標です

競技なのに順位は関係ないの？
そんな疑問が聞こえますね。
競技ですからもちろんタイムや着順があります。

しかし、タイムや順位よりも
エンデュランスには
もっと大切なことがあります

それは

馬の健康状態に関する配慮

です。
レース中にいくつかのチェックポイント
（F-1レースのピットみたいなもので
クルーがいてヒトと馬の調整をします）があり、

チェックポイントでは
馬の健康状態に関する
獣医による検査があります

✅心拍数は基準値以内か？
✅脱水症状はないか？
✅脚を痛めて跛行はないか？

などの審査があり、合格しなければ
チェックポイントからレースに復帰することが
許可されないのです
許可されないどころか場合によっては失格もあり
なのがエンデュランスという競技

⭐︎⭐︎⭐︎

「エンデュランス体験コース」では以上のようなことをお勉強しました。

座学だけでなく、
馬の心拍数や体温を測ったり、馬の皮膚の状態から脱水がないかチェックしたりしますし、
馬から降りた状態で走らせて故障がないかチェックする練習もします

その頃、乗馬して3年近くになりますけど
初めて聴診器で馬の心音を聞きました
しかも馬の肛門から温度計をいれて体温検査も💦

（一応、自分は医者ですが、聴診器🩺も10年ぶりぐらいに使ったし、ヒトの直腸温度🌡️も測ったのは40年ぶりか…。
まさか、馬で使うようになるとは😅）

ちなみに、馬の心音は前脚のつけ根の少し後に
聴診器（ヒト用のです）を当てて聞きます。
ドド、ドド、ドド…
て感じですが、ヒトの心音のイメージで聞こうとすると聞き取れません。

直腸温検査のほうは
正直言ってビビりました
怒らせて蹴られないようにしながら
シッポを持ち上げて
肛門にグイと突っ込みます

自分はすごく緊張しましたが
お馬さんのほうは、意外に
全然気にしてないようでした

かなり脱線しましたが
馬が主役、ライダーがわき役なので

馬の健康が第一

なのがエンデュランスという競技

馬が怪我をしたり
心拍数が高すぎて規定以内に戻らなければ
失格もあり得ます

だから
馬に無理して走らせるために使う
🚫鞭の使用禁止
🚫拍車の使用禁止
というルールがあります

そのくせ
人が落馬しても乗り直せれば🆗
馬の負担を減らすために下馬🆗

要するに競技ではあるけど
絶対に馬を虐待してはいけない

そんな変わった乗馬競技が
エンデュランス
なんです。

入門コースでは、実技体験もありました。
それは次回へ回します

なんだか興味が沸きました？
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つづく