空の色がこんな色に見えているような気もする時があるけれど。
この絵は「in the air」というシリーズの絵。一昨年から描いているシリーズだ。
ずっと空の絵を描きたいと思っていたけれどずっとうまく描けなかった。
描きたかったのは眺めていると吸い込まれていくような、画面が固定されていないようなそんな絵だった。絵というのは静止しているものだけれど、なぜか動いているような、風の流れがわかるようなそんな絵を描きたかった。
そして描きたかったのは空の色だ。それがずっと描きたかった。
なんでこんなに空の色に惹かれるのだろう。
空は不思議なことにいろんな色に見えるような気がする。
青のみだけではなくて、そこには黄色もピンクも紫も灰色もオレンジも黄緑も混じっているような気がする。
もちろん光の中には全ての色が含まれている。しかしいつもは全ては見えない。(虹の時は現れてくれるけれど)
しかしずっとずっと空を眺めていると何かの魔法がかかるのか、時々色が全部姿を現してくれるような気になるのだ。
それは不思議で一つの色に注意を当てるとその色は消えてしまう。
そっとそっと見ていないかのように、波風の一つも立てないように、眺めるといいのだ。
それはとても難しい。だって綺麗だから見たくなっちゃう。いつかコツが掴めたらな。
思うのだけど、この空を眺めているように、そんな風にもし世界を眺めることができたら、どんな風に世界は見えるのだろう。
壮大なシンフォニーに包まれているような世界に見えるのかな。よくわからない。
タイトルはfishmansの「ゆらめきin the air」からいただきました。
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