見出し画像

出会ってきた人物。PLATON東正直くん

僕は絵描きとしてライブペインティングをしていることもあってとても音楽に近いところで活動をしている。仕事の半分ぐらいはライブペインティングで、またCDジャケットやツアーグッズへの絵の提供の仕事も多い。

そしてそんな風になるきっかけとなったのはPLATONというバンドのボーカル東君と仲良くなったことが大きいと思う。

僕は元々絵を描いていなかった。ただの音楽が好きな絵本屋の店員だった。僕が好きだったのは邦楽ロックでfishmansやくるりが好きだった。


そしてその絵本屋で働いている時の同僚の女の子も音楽が好きだった。彼女もfishmansとかを聞いていた。その彼女が「近藤さんが好きそうなバンドがいるんだよ。今度ライブに行こうよ」と誘ってくれた。彼女はそのバンドの知り合いだった。

確かそのライブハウスは下北沢のガレージだったと思う。そしてそのバンドがPLATONだった。

PLATONのライブは衝撃だった。

リードボーカルの東君のとても綺麗なハイトーンボイス。


そして楽曲の浮遊感。あれはもう15年ぐらい前のこと。2000年代真ん中で時代はなんというか平熱のちょっと下ぐらいのなんとも宙ぶらりんで、ブランコでいうと降り出して前に登りきった後に余力でふわっと戻っている最中というか。なんか一瞬重力が消えているというか。

なんかあんな時代にぴったりの音だった。

そして東君の歌詞。

普通の言葉で、優しい言葉で、あの僕たちの言葉にならないふとした瞬間にやってくるむき出しの無防備の感動のようなものに触れるような歌詞だった。





それから僕はPLATONの虜になりライブにたくさん行くようになった。

そして東君とはどんどんと仲良くなっていった。僕も絵を描くようになりライブペインティングもはじめた。

画像1

↑(東くん)

東君の弾き語りと僕のライブペインティングで当時東松原にあったCOKAGEというカフェでオールナイトイベントをやったり、二人で詩画集を作ったり。

なんていうか大学時代は僕は鳥取という地方で森林学を一生懸命やっていたのだけど、東京で新しくできた友達という感じだった。東君とたくさん遊んで遅れてきた青春も過ごしていたんだと思う。

そして東君のおかげで今の僕の活動を大きく導いてくれた赤木さんや荒川さんにも会うこととなる。

そんな東くん率いるPLATONは残念ながら活動休止。

いつかあのPLATON東くんの歌声をもう一度聴くことができたらな。

あの歌声でまた絵を描くことができたらな。







サポート本当にありがとうございます。サポートしていただいた分は絵の製作の助けとさせてもらい、よりよい製作に励みますね。