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【2019 J1 34節】横浜F・マリノスvsFC東京 マッチレビュー

1.はじめに

 2月に開幕したリーグ戦もついに残り1試合。現在の順位は1位、15年ぶりのリーグ優勝も近づいてきた。最終節の相手は2位FC東京。FC東京に勝利し文句なしの優勝を決めたい。

2.スタメン

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マリノス:累積で出場停止の扇原に代わり和田が先発
東京:累積で出場停止の室屋に代わりオ・ジェソク、前節負傷したディエゴに代わりA・シルバが先発

3.中盤を消す東京のプレス

点を取らなければいけない東京は開始早々前線から猛プレス。この猛プレスは前半15分くらいまで続き、ボールを繋ぎたいマリノスを苦しめた。

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一人がボールホルダーにプレスをかけサイドにボールを出させる。サイドにボールが出たら中に位置を取っているSHが連動してプレス。このとき大半のチームは中盤を空けてしまいマリノスの選手が空いた中盤を自由に使ってビルドアップする。しかし、東京はプレスバックすることで中盤へのパスコースを消す。これを徹底してやっていた。プレス時、東京は1ボランチ気味にして前線に人数をかけているからボランチの両脇が空いている。このスペースを浮き球を使ってボールを運ぶことができれば良いが、相手のプレスが速すぎるので現実的ではない。結果的にロングボールを蹴るしかなく、ことごとく相手に回収された。
ボール奪取した東京はマリノスのSB裏を狙ってロングボールを出していたがテルのプレスバック、チアゴの質もあり決定的な場面は作らせなかった。

4.プレスの遅れを逃さないマリノス and 2点目

前半15分までは東京の素早いプレスに苦しめらたがボランチの両脇を大きく空けてプレスに行くのには少しためらいがあったのかもしれない。

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中盤で自由に動き回るマルコスが橋本の背後にポジションを取ることで橋本はマルコスを気にして和田へのプレスが少し遅れる。右SBの松原から1回中盤の和田を経由して畠中へ。高萩をつり出して出来た背後のスペースにマルコスが侵入、ここでも東、A・シルバをつり出しティーラトンが偽SB化して背後の空いたスペースを取る。この相手を引きつけて背後を取るプレーは2点目の布石となる。

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43:00~のシーン
左サイドで常に三角形を作りパスを繋ぐ。選手が入れ替わり立ち代わりながらも三角形は崩さず相手を三角形の中につり出すことで背後にスペースが生まれる。マルコスがそのスペースを使いエリキへパス。さいごはエリキが左足を振り抜き追加点。このゴールが生まれるまでの三角形の頂点には必ずマルコスがいてやはり彼は攻撃の中心なんだなぁと感じた。さらに和田の動き方も素晴らしく、このシーンだけでも皆に見てもらいたい。

5.10人には慣れっこ

64分にパギが退場し10人に。今シーズン10人で戦うのは3回目。10人になってもアタッキングフットボールをやめないのが今シーズンのマリノス。攻撃時はダブルボランチのどちらかが上がる。一人になったボランチの両脇は両SBが中に絞ってしっかりカバー出来ていた。さらに10人になってから点を取ることができた。退場者がでて10人で戦った神戸戦の時と同様、リスタートからの得点。勝っている状況でも切り替えを素早くできるチームが頂点に立つんだなと感じた。

6.さいごに

 キー坊・ワー坊のダブルボランチめっちゃ良かった。味スタ東京戦以降出番がなかった和田拓也。ボールの受け方、ポジショニングが抜群に良い!!
自分自身頭の良いプレーヤーじゃなかったから憧れるしこういう選手大好きだな。今日の試合でワー坊大好きになったぞ!来年もいてくれよな!

そして結果は3-0で勝利。マリノスを好きになって10年、待ちに待った瞬間 リーグ優勝。まずアップでうるっときて、ハーフタイムのWinnerでもうるっときて渓太のゴールで完全にやられた。サッカーで涙を流したのは2013年の悔し涙だけだった。今年はうれし涙で終われて本当に良かった。選手の頑張りが報われて良かった。今年は最高の1年だったな。

サポーターの皆さん今シーズンお疲れ様でした!マリノスレビュワーの皆さん約1年間お疲れ様でした!1シーズンレビューを書き続ける皆さん尊敬です。マリノスについて語り合いたいなぁ。

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