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主要品種以外でもおいしいブドウ品種 赤ワイン編

地球上に何千種類も存在するといわれるブドウ品種。 そのなかで、赤ワインを造り出す品種として、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、ピノ・ノワール、シラーの4つが主要品種といわれています。
これらは「国際品種」とも呼ばれ、世界各国で栽培されています。日本でも長野県産メルロから造られた赤ワインが評価も高く有名です。

さて本日は、国際品種ほどメジャーな品種ではないけれど、飲んでみるとブドウが持つ魅力を発揮してくれるおいしいブドウ品種とワインを3つご紹介します!

たまには気分を変えていつもと違うワインを……、今晩のワイン選びの参考にぜひ最後までお付き合いください。

①プラヴァツ・マリ(PLAVAC MALI)

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聞きなれない品種名ですが、こちらは長いワイン造りの歴史を持つ国、クロアチアのブドウ品種です。

実はこの品種、アメリカで栽培されている、ジンファンデルの祖先ともいわれていますので、ジンファンデル好きな人やカリフォルニアの赤ワイン* 好きは要チェックです!

ご紹介するのは、ジブリ映画の名作『魔女の宅急便』のモデルになったともいわれている都市・ドゥブロヴニクを擁するダルマチア地方で造られた赤ワイン、ロイヤルヴィンヤード社の「ヴィーナ・プンタスカラ・プラヴァッツ・マリ」。 (余談ですが、ディズニー映画でおなじみのダルメシアン犬もこのダルマチア地方が原産なんだとか!)

プラヴァツ・マリはクロアチア最高峰のブドウ品種との呼び声高く、クロアチア国内でも人気が高いそうです。

プラムやサワーチェリー、シナモンの香りがあり、ミディアムボディながら骨格のあるワイン。 タンニン(渋み)はキメ細やかで、ジンファンデルが持つ果実感よりは、全体的にバランスのとれた、エレガントな仕上がりになっています。

スパイスの要素も感じられるワインなので、シラーなどのスパイシーなワインが好きな方にもおすすめです。

* ジンファンデルはカリフォルニアで多く栽培されています。

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・希望小売価格:2,980円(税別)
・生産国:クロアチア
・生産年:2013
・アルコール度数:13.0%
・ブドウ品種:プラヴァッツ・マリ 100%

②モンテプルチャーノ(Montepulciano)

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続いてご紹介するのは、イタリア中部から南部にかけて多く栽培されているモンテプルチャーノというブドウ品種です。

この品種を知らなくても、この品種で造られたワイン「カサーレ ヴェッキオ モンテプルチャーノ ダブルッツォ」は飲んだことがある! ラベルを見たことがある! という人も多いのでは。

それもそのはず、有名すぎるワイン漫画『神の雫』で大絶賛されたコスパ抜群のワインなのです!

ちなみに「ダブルッツォ」とはイタリア中部のアブルッツォ州のことで、このワインの生産地になります。

正直なところ、筆者は神の雫を読んだことがないのですが、このワインは本当におすすめできます。 久しぶりに飲んでも「ああ、間違いないなあ」と思わせてくれる安定感がすごい!

凝縮された果実味が口のなかに広がり、飲みごたえは十分。 太陽の恵みをいっぱい受けて育ったブドウなんだろうな~とか思わず想像しちゃいます。

すでに安旨ワインの定番中の定番ですが、「ワインのことあまり知らないし……」「ワインのおいしさがイマイチわからない……」と思っている人にほど飲んでもらいたい1本。 きっと「ワインって楽しい!」 と感じてもらえると思います!

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・希望小売価格:2,200円(税別)
・生産国:イタリア
・生産年:2017
・アルコール度数:13.0%
・ブドウ品種:モンテプルチャーノ 100%

③マスカットベーリーA(Muscat Bailey A)

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「日本のワインぶどうの父」と呼ばれる川上善兵衛氏が開発し、1927年(昭和2年)に誕生した日本の固有品種。

赤ワインを造る日本のブドウ品種で唯一、OIV(国際ブドウ・ワイン機構)にも登録された日本ワインにとって重要な品種です。

ご紹介する「グランポレール 岡山マスカットベーリーA 樽熟成 2017」は、数量限定で造られるプレミアムワイン。

マスカットベーリーAは一般的に、甘く軽やかな味わいが特徴とされることが多いですが、このワインは食事と好相性な辛口。

香りはいちごキャンディーのように甘いのですが、味わいにはほどよい酸味とフレッシュ感があります。口当たりはさらっとしていて飲みやすく、まさに和食に最適。

うなぎや焼き鳥のタレ、みりんや醤油をつかった料理に合うので、家のみにもぴったりですね!

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・希望小売価格:1,800円(税別)
・生産国:日本
・生産年:2017
・アルコール度数:12.0%
・ブドウ品種:マスカットベーリーA 100%

秋冬に飲みたくなる赤ワインをいろいろ試してみよう!

寒い季節は、ノドをうるおすというよりは、おいしいワインをゆっくりと飲みたくなりますよね。

産地もブドウ品種もバリエーションに富んでいる赤ワイン。 自分の定番から、まだ飲んだことがないものまで、いろいろ試してみるのもいいのではないでしょうか。

これから年末に向けて、クリスマスや忘年会やなどでお酒を飲む機会も増えてくるはず。 長い冬の夜に友人や家族、そして自分自身と語らうときに赤ワインを片手に過ごすのもいいですね!

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